市原悦子のむかし語り:「今昔物語」“女の執念が凝って蛇となる話”(2003年、日本)
構成・作画:しもゆきこ
語り:市原悦子
原作:福永武彦『今昔物語』(ちくま文庫)
あらすじ…昔々、老いた僧と若い僧が旅の途中で一軒の宿に泊まる。宿の女主人は若い僧を見て愛欲の心を起こし、夜中に彼の寝所へ行くが…。
道成寺の縁起譚。いわゆる安珍清姫伝説ですが、こちらの作品では個人名はなく、しかも後半は法華経の功徳を宣伝して終わっています。
ところで、表紙の大蛇は女が死んで化けたものなのですが(伝説によっては追跡中に蛇に変身することもある)、よく見ると目から涙が流れています。惚れた男に欺かれ、非道と知りつつ泣きながらその男をブッ殺す…悲しいですねえ。
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三島由紀夫「道成寺」
謡曲「道成寺」
【追記】
本作品は何年か前にどこかの安売りスーパーで安売りされていたCDで、購入して長らく放ったらかしにしていたものです。
尚、本作品はパソコンで視聴するものであり、CD内のファイルの更新日時が2003年だったので2003年の作品と判断した次第です。
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