笹沢左保「老人の予言」
あらすじ…小説家の主人公は長野県のY温泉の旅館に泊まる。すると、一人の老人と相部屋になり、その老人が20年前に人を殺したという話を聞く。
中盤は老人(尾瀬勇太郎)の話中話という、入れ子型の構造となっていて、話が済むと再び現在に戻ります。そして一夜明けるとアッと驚く仕掛けが待ち構えているのですが、その内容についてはネタバレ防止のために伏せておきます。
と言っても、結末がどうしてああなったのかわかりにくいし、巻末の解説(P374-375)を読んでも果たしてその解釈で合っているのかというわだかまりが残りました。
どう解釈するかは読者次第、といったところでしょうか。
【参考文献】
筒井康隆編『異形の白昼 恐怖小説集』筑摩書房
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