小池真理子「百足」
あらすじ…主人公の男は午すぎに起きる。とその時、妻の博美が悲鳴をあげた。巨大な百足(むかで)が入ってきたのだ。
私はこのショートショートを読んだ時、寝る直前で頭がろくに働かない状態でした。そのためか、主人公の「失態」に気付かずに読み進めてしまいました。
主人公の場合は起きたばかりという違いはあるにせよ、この時の私と同様に頭がろくに働いていなかったからこんな失態をやらかしてしまったのでしょう。
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あらすじ…主人公の男は午すぎに起きる。とその時、妻の博美が悲鳴をあげた。巨大な百足(むかで)が入ってきたのだ。
私はこのショートショートを読んだ時、寝る直前で頭がろくに働かない状態でした。そのためか、主人公の「失態」に気付かずに読み進めてしまいました。
主人公の場合は起きたばかりという違いはあるにせよ、この時の私と同様に頭がろくに働いていなかったからこんな失態をやらかしてしまったのでしょう。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/x8MEGZvKp00
監督:マーク・トーマス、デイヴ・マコンバー
出演:マーク・トーマス、デイヴ・マコンバー、ステファン・ムラオカ
原題:Duality
製作:Crew of Two
備考:SFアクション
あらすじ…シスのライヴ卿は師のダース・オズに命じられて、もう一人のシス、ダース・ブライトとライトセーバーで戦う。
少々調べてみたら、Wikiにこの作品の記事がありました(あらすじはそちらの記事のストーリーラインを自分なりに要約しました)。それだけ有名ってことなんでしょうかね。
それはさておき、こんな内ゲバめいたことをやっていたらシスの戦力は減退するはずですが…。弟子をここまで育て上げるのに何年かかると思ってるんだ。
ちなみにアクションの方ですが、少々もっさりしている感がなくもない。まあ、彼らは未熟者だから仕方ないか。
Wikiの記事(英文)
https://en.wikipedia.org/wiki/Duality_(film)
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スター・ウォーズ(目次)
ニセ天皇(自称天皇)といえば真っ先に思い浮かぶのが熊沢天皇です。熊沢天皇については本書の中でも取り上げられているし(P59-68)、本書表紙のスーツ姿の男性も熊沢天皇です。
尚、熊沢天皇の背後にいるのは後醍醐天皇であり、こちらは本物の天皇です。
なぜここで後醍醐天皇を登場させたのかを愚考するに、熊沢天皇を始めとするニセ天皇の多くは南朝(あるいは後南朝)の末裔を称しており(例:池端天皇、三浦天皇、外村天皇)、その「南朝系子孫」の起源とされる南北朝の動乱の戦犯が後醍醐天皇だから、ではないでしょうか。
南北朝時代最大の戦犯は誰かと言われたら、それは後醍醐に背いた武家方の武士たちの誰かではなく、後醍醐その人をこそ示すべきだろう。(P111)
とはいえ、後醍醐天皇がニセ天皇を生み出す原因というよりは寧ろ、ニセ天皇たちが自分のルーツを求めた際にそこに行き着きやすかったのでしょう。南朝は『太平記』の講談などで有名だったし、正統性がありそうに見えますからね。おまけにこの時代は戦乱で史料が不明だったりするから、なおさら付け込みやすい。
【参考文献】
原田実『トンデモニセ天皇の世界』文芸社
構成・作画:しもゆきこ
語り:市原悦子
原作:福永武彦『今昔物語』(ちくま文庫)
あらすじ…昔々、老いた僧と若い僧が旅の途中で一軒の宿に泊まる。宿の女主人は若い僧を見て愛欲の心を起こし、夜中に彼の寝所へ行くが…。
道成寺の縁起譚。いわゆる安珍清姫伝説ですが、こちらの作品では個人名はなく、しかも後半は法華経の功徳を宣伝して終わっています。
ところで、表紙の大蛇は女が死んで化けたものなのですが(伝説によっては追跡中に蛇に変身することもある)、よく見ると目から涙が流れています。惚れた男に欺かれ、非道と知りつつ泣きながらその男をブッ殺す…悲しいですねえ。
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三島由紀夫「道成寺」
謡曲「道成寺」
【追記】
本作品は何年か前にどこかの安売りスーパーで安売りされていたCDで、購入して長らく放ったらかしにしていたものです。
尚、本作品はパソコンで視聴するものであり、CD内のファイルの更新日時が2003年だったので2003年の作品と判断した次第です。
表紙の場所は特集記事「芦ノ湖を楽しむ箱根の休日」(P02-05)に出てくる箱根の芦ノ湖。後ろに見える白い山は富士山。
私も以前、芦ノ湖に行ったことがありますが、山中だから結構冷えていた印象があります。表紙の湖の水面が波立っているのを見ると風もそれなりに吹いているはずだから、こいつは寒そうですな。
出演:レイ・チャールズ
製作:Les Studios Marko, Canada
備考:ミュージックビデオ
コンサートやライブなどの映像を寄せ集めたもので、画質や音質はお世辞にも良い状態とは言えません。音響やら映像やらにうるさい人が視聴したら不満を持つかもしれない、というのが正直なところです。
とはいえ、かえってそれが味わいになっているところもあります。少々ぼやけた映像(及びレイ・チャールズ)によって、どこか浮世離れした、現実世界じゃない雰囲気を醸し出している、なんてところも。例えば"Just For A Thrill"を聴いていると、夢でも見てるんじゃないかという気になりました。
「マンスリー G セレクション」(P56-62)の中に、「水野美紀 サム・ヘーゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731」(P61)なる映画を発見。タイトルからして地雷臭がしてならないのですが…。少々調べてみると原題は"Dead Mine"で、mineは地雷という意味もありますから、やっぱり地雷作か。
尚、YouTubeで"Dead Mine"を検索すると、予告篇のみならず映画本編も出てくる模様。
監督:ハイ・アヴァーバック
出演:ピーター・フォーク、ロス・マーティン、キム・ハンター、ロザンナ・ホフマン
原題:Columbo: Suitable for Framing
備考:ミステリー
あらすじ…美術評論家のデイル・キングストンは、恋人のトレイシー・オコナーと共謀して叔父のルディ・マシューズを殺害し、二枚のドガの絵を盗み出す。刑事コロンボが捜査する。
原題と邦題の違いについて少々。
原題の"Suitable for Framing"とは、手許の辞典で調べてみると、「額縁に入れるにふさわしい」という意味で、どうやら盗まれた絵のことらしい。これだとちょっとわかりにくいかもしれません。
一方の邦題「二枚のドガの絵」は、ズバリと言い当てすぎているきらいがありますが、わかりやすいという利点はあります。
尚、デイルの叔母エドナが元夫と同じマシューズ姓なのは、離婚後もそう名乗っていたから。そして、被害者のファースト・ネームはインターネット・ムービー・データベースの当該記事から拾ってきました。
長野県松本の工芸品・名産品のガイドブック。
松本張子(P10)や松本漆器(P17)、万岳焼(P28)などはわかるし、漬物製造業(P32)やヴァイオリン(P29)も説明文を読めばわからなくはない。
でも、刃物(P12)となると…ああ、名工ってやつですか。
監督:ジャック・スマイト
出演:ピーター・フォーク、エディ・アルバート、スザンヌ・プレシェット
原題:Columbo: Dead Weight
備考:ミステリー
あらすじ…軍を退役し建設会社を経営しているホリスター将軍は、ダットン大佐と結託して軍の金を横領していた。だが、調査が入ることになり、不正がバレそうになったのでホリスターはダットンを射殺する。遠くからそれを目撃した人がいて…。
銃撃を目撃したヘレン・スチュワートの通報を受けて、刑事コロンボがホリスター将軍宅にやってくるのですが、その際に彼は警官に、ホリスターの船、それも特にエンジンを調べるよう命じます。
最初はどういう意味なのかよくわからなかったのですが、後でピンと来ました。即ち、犯人が犯行直後に船で死体を沖合に運んで投棄した可能性があると、刑事コロンボは考えていたわけです。船を使っていればエンジンがあたたまっているはずだし、更に言えば死体の投棄に利用したならば船内に何らかの痕跡が見つかるかもしれません。
ところで、よくよく考えてみると、ダットン大佐が生きていようが死んでいようが調査が入ることに変わりはなく、そうなるとホリスターがダットンと結託して横領していた事実も明るみに出てしまうんじゃないでしょうか。ダットンはホリスターの名を出さないと言っていましたが、厳しい追及で「完落ち」することだってあるだろうし、膨大な書類や金の流れなどからホリスターの建設会社に辿り着くことだってありうる。
そう考えると、ホリスターはダットンを殺すよりも、横領罪の裁判に備えて腕のいい弁護士を雇った方が賢明だったかもしれません。
映画「orange -オレンジ-」のロケ地ガイド。
タイトルだけ見ても「そんな映画あったかな?」といった状態でしたが、ストーリーを読んで「そういえばそんな映画があったような気がする」になりました。青春ラブストーリーという、私の趣味とは合致しない分野の作品なので、私の記憶に残っていなくて当然か。
監督:リチャード・アーヴィング
出演:ピーター・フォーク、リー・グラント、ジョン・フィンク、ハロルド・グールド
原題:Columbo: Ransom for a Dead Man
備考:ミステリー、パイロット版
あらすじ…女性弁護士のレスリー・ウィリアムズは夫を殺し、夫が誘拐されたように偽装して身代金をまんまとせしめる。だが、夫と前妻の娘マーガレットはレスリーが真犯人だと気付き…。
中盤でコロンボとレスリーが小型飛行機に乗って「フライトデート」をしています。狭い機内に二人きり、肩を寄せ合って…とまあ、こんなことを書くとコロンボからボヤキが聞こえてきそうです。
「うちのカミさんにイヤミを言われましたよ。『あなたはいいわよね、仕事にかこつけて美人弁護士さんとデートできて』って。冗談じゃない、あたしゃ飛行機の旋回でひどい目に遭ったんだ。あんなのは二度とご免ですよ」
「東武百貨店 池袋本店のレストラン街が都内最大級の規模でリニューアル!」(P007)という記事を発見。
そういえば最近は池袋に行ってなかったので、こんなことになっているとは全く知りませんでした。行ってみたらレストラン街だけじゃなくて他のところも変わってるんだろうなあ。
監督:バーナード・コワルスキー
出演:ピーター・フォーク、ロバート・カルプ、レイ・ミランド、パット・クローリー
原題:Columbo: Death Lends a Hand
備考:ミステリー
あらすじ…財界の大物ケニカット氏の依頼で彼の若い妻の素行を調べた探偵ブリマーは、彼女は潔白だと虚偽の報告をし、一方で夫人のレノーラを脅迫する。だが、レノーラはすべてを明らかにすると言い、逆上したブリマーはカッとなって彼女を殺してしまう。
印象的だったシーンを一つ。
ブリマーがレノーラを殺した後、カメラがブリマーの顔を大きく映し出し、そのサングラスの中に、ブリマーが指紋を拭き取るといった証拠隠滅を行うくだりが映し出されます。
これはブリマーが実際にやったことであると同時に、ブリマーの脳内(彼女の痕跡を完全に消せたか? 他に見落としはないか?)をも表現しているようです。
この光景が印象的であれば印象的であるほど、クライマックスの展開が…おっと、さすがにこの先はネタバレ防止のために伏せておきます。
特集記事は「発見!これは食べたいおすすめラーメン6選」(P02-04)。こういうのを見ているとお腹が空いてきます。ここには載っていませんが二郎系ラーメンとかが食べたくなってきました。
ちなみに表紙を飾るのは、記事によると伊豆あまからや(伊豆市原保246)のスパイス醤油ラーメン(850円)の模様。
監督:リチャード・アーヴィング
出演:ピーター・フォーク、ジーン・バリー、キャサリン・ジャスティス、ウィリアム・ウィンダム、ニナ・フォック
原題:Columbo: Prescription: Murder
備考:ミステリー、パイロット版
あらすじ…精神科医のレイ・フレミングが愛人と共謀して妻を殺害しアカプルコへ旅行に出る。旅行を終えて帰宅するとそこに刑事コロンボがいた。
犯人の声の吹き替えをやっているのが若山弦蔵。私はラジオで彼の声を聞いたことがあるのですが、実にいい声でした。
というわけで私は字幕で本作を視聴した後、吹き替えでもう一度観ました。やっぱりいい声してるなあ。
ところで、冒頭のオープニングではロールシャッハテストのような模様が出てきます。ロールシャッハテストは精神科医が患者の心理状態を調べるのに用いるもので、これは犯人が精神科医であることと、作中でその精神科医がコロンボの精神分析をするシーンが出てくることと大いに関係があるものと思われます。
ちなみに、刑事コロンボの特徴の一つとしてモジャモジャの頭が印象的ですが、こちらのパイロット版では髪形が整っています。この時点では頭部までは固まっていなかったようです。でも、フレミングのコロンボに対する精神分析を聞くと、中身のキャラクターは既に固まっていたようです。
木工体験(P6)や梅狩り(P18)、田植え(P22)などを紹介。
表紙を飾る幼女二人は、顔立ちが似ていることから姉妹と思われます。
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ピーター・フォーク、ジャック・キャシディ、マーティン・ミルナー、ローズマリー・フォーサイス
原題:Columbo: Murder by the Book
備考:ミステリー
あらすじ…人気推理小説シリーズの共同執筆者のフランクリンとフェリスはコンビを解消することに。だが、フランクリンは巧妙なトリックを用いてフェリスを殺害する。
監督は若き日のスティーヴン・スピルバーグ。こんなところで彼の監督作品に出会えるとは思いませんでした。
ところで、コロンボが料理を作る(作ろうとする)シーンが出てくるのですが、コートを着たままなのは気になりました。かく言う私も帰宅してコートを着たままでちょっとした飲み物を作ることがなくもないのですが、さすがにオムレツまでは作らない。
刑事コロンボは、あのよれよれのコートが体にぴったりとくっついて離れなくなっているんですかねえ。
それはさておき、犯人のケン・フランクリン(倒叙物なので犯人を言ってもネタバレにならない!)の態度がふてぶてしいくらいに堂々としていて怪しさ満々でした。
おそらくフランクリンは、
「どうせ警察には、私の巧妙なトリックはわかりゃしないんだ」
と自信を持っていたからこそ、あんなふうに怪しまれる態度を取り続けても平気だったのでしょう。
静岡県の芸術・文化の催しや祭りなどを紹介する情報誌。
P05にSPAC=静岡県舞台芸術センターの舞台演劇『黒蜥蜴』と『ロミオとジュリエット』を発見。「黒蜥蜴」は江戸川乱歩原作、「ロミオとジュリエット」はシェイクスピアの有名な悲劇です。
こんなのがやってたのか…。
【関連記事】
江戸川乱歩「黒蜥蜴」
シェイクスピア(目次)
監督:ガイ・ハミルトン
出演:アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、キム・ノヴァク
原題:The Mirror Crack'd from Side to Side
原作:アガサ・クリスティ『鏡は横にひび割れて』
備考:ミステリー
あらすじ…久々の復帰作を撮影すべく、ロンドン郊外の閑静な町を訪れたハリウッドの大物女優マリーナ(エリザベス・テイラー)。だが、彼女の夫で映画監督のジェイソン(ロック・ハドソン)ら、関係者が出席した歓迎パーティで、招待客のひとりがマリーナのグラスに注がれたカクテルを飲み、変死してしまう。警察の捜査が袋小路に陥るなか、町に住む推理好きの老婦人ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)は鋭い洞察力で事件の真相に迫るが…。(パッケージ裏の紹介文より引用)
原作は未読ですが、アガサ・クリスティの作品はポワロシリーズを中心に幾つも読んでおり、その経験から言わせてもらうと、原作の小説では容疑者がもっと多くて人物関係ももっと錯綜していたんじゃないかと推察致します。
それから、冒頭のモノクロ映画について。このモノクロ映画は殺人事件を描いたものなのですが、犯人を明らかにする直前で映写機が故障してしまうと、ミス・マープルが犯人を言い当ててしまいます。これによって我々はこのミス・マープルなる老婦人が名探偵であることを知るわけです。
…え? ミス・マープルが名探偵なのはとっくに知ってるって? いえね、ミステリー・ファンならそんなことは百も承知ですし、私もミス・マープルを少しは読んでいるのでわかっているつもりですよ。でも、映画を観る人はミステリー・ファンとは限らない。そう…例えば出演者目当てでやってくる人だっています。そういう人たちに向けてわかりやすく説明するには、あれでよかったんじゃないでしょうか。
最後に、印象的だったことを一つ。エリザベス・テイラーの声がかわいかったです。顔は老けていて厚化粧ですけど、声はかわいい。若い頃は凄かったんだろうなあ…。
伊豆の観光パンフレット。中国語(繁体字)で表記してあり(日本語がその下に併記)、中国人観光客向けだということがわかります。
伊豆にまで中国人観光客は来るのかって? 2月に伊豆の修禅寺(本誌P10に掲載)に行った時にそこかしこで中国人を見かけましたぜ。彼らは中国語で会話をしていて、しかも声が大きいから、すぐに中国人だとわかるんです。
監督:鈴木則文
出演:小林旭、八代亜紀、夏樹陽子、財津一郎、池部良
原作:比佐芳武
備考:サスペンス、個人的にR15
あらすじ…後楽園球場で野球選手の高塚が何者かに殺される。その場に居合わせた多羅尾伴内のとっさの機転で、カメラマンの川瀬東介が怪しいとわかるが、川瀬は死んでいた。
あらすじの段で書いたことは序盤中の序盤ともいうべきもので、それからどんどん複雑怪奇に話が展開します。
又、人物関係が錯綜しているので、私の頭では二回以上観ないといけませんでした。痛快娯楽映画だと思って油断していたらこの有様です。
さて、多羅尾伴内シリーズは、主人公が様々なキャラに変装して活躍するというのが作品の一つの魅力となっています。それについても少々述べておきます。
私は多羅尾伴内シリーズは片岡千恵蔵主演の「十三の眼」を観ただけですので、「十三の眼」との比較しかできないのですが、今作の小林旭は、「十三の眼」の片岡千恵蔵よりは各キャラの演じ分けができているように感じました。ただし、それでも変装しているのがバレバレです(DVDで観るとわかってしまう!)。そもそも多羅尾伴内からして、カツラと付けヒゲですからね。
それから、ある人物がものすごく残虐な殺され方をする上、その描写が結構グロいし、しかも幼児があんなむごい殺され方をするシーンも出てくるので、個人的にR15指定とさせていただきます。
【関連記事】
・十三の眼
静岡県の西伊豆町の飲食店を紹介したもの。
巻末のP17-18は飲食店のリストなのですが、ここだけ英語表記になっています。外国人観光客でもわかるようにしているってことなんでしょうね。
監督:イングマール・ベルイマン
出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド、ベント・エケロート
原題:Det sjunde inseglet
備考:モノクロ、時代劇
あらすじ…中世のスウェーデン。騎士アントニウス・ブロックとその従者ヨンスは十字軍の遠征から帰還の途上にあった。とそこへ、アントニウスの前に死神が現われる。アントニウスは死神にチェス対決を申し入れる。
まずはタイトルについて。
第七の封印とは『ヨハネの黙示録』に出てくるもので、映画の中でも引用されています。参考までに、手許の聖書から当該箇所を引用しておきます。
小羊が第七の封印を開いたとき、天は半時間ほど沈黙に包まれた。そして、わたしは七人の天使が神の御前に立っているのを見た。彼らには七つのラッパが与えられた。(『新約聖書』「ヨハネの黙示録」第8章第1節―第2節)
『ヨハネの黙示録』とは、新約聖書に収録されている宗教文書の一つで、ヨハネという人物が神の啓示を受けて見た夢の内容を書き記したものであり、ここにはいずれ起こる世界の終末の有様が描かれているとされています。
つまり、この映画は終末的世界を描いた作品であるとタイトルで言っているようなものなのです。
ところで、第七の封印というからには、当然のことながら第一~第六の封印も存在します。それらの封印が開かれた時に何が起こるかというと、戦争や飢饉、死、大地震などであり、大勢の人間が死にます。
そして第七の封印が開かれると天使たちがラッパを吹き鳴らすのですが、そうすると天変地異が起こって更に大勢の人間が死にます。
この映画では疫病(ペスト)で大勢の人間が死んでいます(のみならず、十字軍の戦いでも大勢の人間が死んでいる)が、『ヨハネの黙示録』に従うのならば、こういうひどい状況がまだまだ続くどころか、もっとひどいことになります。う~ん、絶望的!
ところで、アントニウスは自分にずっとついてきたと言う死神に「覚悟は?」と問われて、
「体はな。心はまだだ」
と答えています。私は二回目に観た時、ひょっとしたら彼は病気を抱えていて、もうすぐ死ぬかもしれないと思っていながらもそれを受け入れられず、従者のヨンスにも病気のことを隠して旅を続けているんじゃないか…などと勘繰ってしまいました。
実際のところ私の推測が当たっているのか外れているのかはともかくとして、この映画はこんな風に色々と考えさせてくれる仕掛けがそこかしこにあります。頭を使うから大変といえば大変ですが、これはこれで面白い。
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ノーマン・F・カンター『黒死病 疫病の社会史』青土社
静岡県の若い女性向け(と思われる)フリーペーパー。
「男友達となにしてる!?」(P36, 執筆=日夏)という記事では「ソフレ」なる言葉を紹介。記事によるとソフレとは「男友達の一種で、添い寝をしてくださる男子」とのこと。ということは、ソフレのソは添い寝のソですか。
そんな奴いるのかって? その男友達がホモだとか、あるいはその女性が性的な存在として全く認識されていない場合にはありえそうですな。
監督:デビッド・カースン
出演:ジェレミー・ブレット、デビット・バーク、ブライアン・ミラー、ロザリンド・ナイト、デスモンド・マクナマラ、ケン・キャンベル
原題:The Adventures of Sherlock Holmes: The Blue Carbuncle
原作:コナン・ドイル「青い紅玉」
備考:グラナダTV版ドラマ
あらすじ…モルカー伯爵夫人の宝石「青い紅玉」が盗まれる。配管作業員のホーナーが容疑者として逮捕されるが、宝石は行方不明のままだった。一方その頃、便利屋のピータースンが1羽のガチョウと古帽子を持ってホームズのもとを訪れる。
時はクリスマスということで、BGMもクリスマス仕様になっているものがあります。例えば中盤でホームズとワトスンがパブで聞き込みをする時には「きよしこの夜」をアレンジした曲が流れていました。
クリスマスシーズンに観ときゃよかったかなと思わせる、そんな作品です。
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シャーロック・ホームズ(目次)
韮山反射炉のパンフレット。
世界遺産と銘打ってますが、敷地はそんなに広くないし、京都の寺社などに較べれば歴史が浅いし、産業施設なので風情や芸術性があるわけでもない。
それでもいいところがあるとすれば、観覧料が100円と安いところかな…と思っていたら、パンフレットに「※平成28年4月1日より一般観覧料300円」との記述が。3倍ですか…。
監督:ジョン・ブルース
出演:ジェレミー・ブレット、デビット・バーク、ジェレミー・ケンプ、ロザリン・ランドー、デニズ・アーモン、ロザリー・ウイリアムズ
原題:The Adventures of Sherlock Holmes: The Speckled Band
原作:コナン・ドイル「まだらの紐」
備考:グラナダTV版ドラマ
あらすじ…早朝、ホームズのもとにヘレン・ストーナーが訪れる。2年前に姉が不可解な死を遂げ、その夜に聞いた口笛を昨夜も聞いたのだという。ホームズとワトスンはサリー州のストーク・モランへと向かう。
エンディングのスタッフロールの部分でホームズの「アクションシーン」が出てきます。アクションシーンなら一種の見せ場になるからクライマックスに持ってきてもよさそうなものです。しかし、今回ホームズが格闘する「相手」の正体が犯行トリックのキモなので、ホームズによる解説の前にアレを出すわけには行かなかったのでしょう。
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シャーロック・ホームズ(目次)
エドワード・D・ホック「まだらの紐の復活」
コナン・ドイル「まだらの紐――シャーロック・ホームズの冒険」
ドラッグストアにて入手。
裏表紙が「CINEMA INFO」と題して映画4作品を紹介しています。ラインナップは以下の通り。
・バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
・暗殺教室~卒業編~
・ちはやふる‐上の句‐
・僕だけがいない街
若い人向けですな。
監督:ポール・アネット
出演:ジェレミー・ブレット、デビット・バーク、ゲイル・ハニカット、ウルフ・カーラー、マイケル・カーター、ロザリー・ウイリアムズ
原題:The Adventures of Sherlock Holmes: A Scandal in Bohemia
原作:コナン・ドイル「ボヘミアの醜聞」
備考:グラナダTV版ドラマ
あらすじ…ある夜、結婚を控えたボヘミア国王がお忍び姿でやってくる。オペラ歌手アイリーン・アドラーと一緒に写った写真を奪い返してほしいという。
物語の冒頭、二人の賊がアイリーン・アドラー宅に侵入して室内を荒らし回りますが、その過程で賊の一人がアイリーンの絵を切り裂きます。アイリーンが賊を追い払った後、その切り裂かれた絵を見た時の表情たるや…。
賊を雇ってこういうことをやらせているのはボヘミア国王であり、そのボヘミア国王に対してホームズは最後の方で、
「確かに(アイリーンは)陛下とは人間的な値が違うようですな」
と言い放っています。これは痛烈な皮肉となっているのを感じました。ただ、ボヘミア国王は皮肉とは取っていないようですが。
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シャーロック・ホームズ(目次)
あらすじ…ヴェローナの青年紳士プローティアスは、親友ヴァレンタインとミラノで再会する。ヴァレンタインはミラノ大公の娘シルヴィアと相思相愛の仲になっていた。ところが、プローティアスも彼女に会った途端に一目惚れ。一方、プローティアスの恋人ジュリアは、小姓に変装してミラノにやってくるが――。(裏表紙の紹介文より引用)
シェイクスピア初期の恋愛喜劇。
初期の作品だからなのか、同じシェイクスピアの恋愛喜劇「夏の夜の夢」などに較べると完成度の低さが目に着きます。例えばプローティアスの召使いラーンスがクラブという犬を飼っているのですが、そのクラブをわざわざヴェローナからミラノへ連れて行ってるのに、クラブがやったことといえば…。それからエグラモー、お前は危険を冒してシルヴィアを助けるつもりじゃなかったのか…。
詳細はネタバレ防止のためにここには書きませんが、エグラモーについては訳者(松岡和子)が脚注で「この場に居ては話にならないので、劇世界から消されたのだろう」(P155)とフォローしています。
このような有様とはいえ、ジュリアが男装して小姓に変身するモチーフは「十二夜」のプロトタイプとして読めるし、最後の大団円(?)は「シンベリン」に通じるものがあります。他のシェイクスピア作品で用いられた要素はこれ以外にもある(巻末の「解説」でも複数の作品に言及している)ので探してみるといいかもしれません。
【参考文献】
松岡和子訳『ヴェローナの二紳士 シェイクスピア全集27』筑摩書房
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シェイクスピア(目次)
監督:ジェームズ・ガン
出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルタナ、デビッド・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー
原題:Guardians of the Galaxy
備考:SFアクション
あらすじ…ピーター・クイルは惑星モラグでオーブを入手するが、それをきっかけに銀河を揺るがす壮大な事件に巻き込まれる。
あらすじの段ではボンヤリしたことしか書きませんでしたが、SFマニアならばともかくとして、一般的な理解ならばとりあえずはこれくらいで充分です。
いえね、細かい設定や詳しい背景なんかを一々頭に詰め込んでいたら、映画を観る前から疲れちゃいますからね。興味がわいてそういう情報が欲しくなったら二度見、三度見すればいいんです。少なくとも本作は、そうやって肩ひじ張らずに視聴する娯楽作品であることは指摘しておきます。
ちなみに私は二度見しましたが、二回目に観た時に、母親がピーターに言った、
「おじいちゃんと一緒にいるのよ。お父さんが迎えに来るまで」
というセリフが意味深だと感じました。なぜ意味深だと感じたのかは作品の終盤で明らかになる「衝撃の事実」のネタバレになりかねないので伏せておきます。
ところで、ここに登場するキャラクターについてですが、まずは主人公のピーター・クイル。彼は自分の宇宙船に名前も憶えていない女を連れ込んでおり、どうやら相当の女たらしのようです。このあたりは「スター・トレック」のカーク船長とキャラかぶってますな。
それから、敵キャラのロナンはダース・ベイダーっぽいし、彼と手を組むサノスはパルパティーンっぽい。まあ、ざっくりとした理解ですが…。
「劇場映画新作ナビ」(P63-65)の中に「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(P63, 3/25公開)を発見。スーパーマンを描いた「マン・オブ・スティール」は未見ですが、バットマンを描いた「ダークナイト」と「ダークナイト ライジング」は観ているので少しばかり興味があります。
写真を見るとバットマンの目が光っているのが印象的です。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/89bnQF5IxDA
原題:Star Wars: Black Sands (Luke Skywalker versus Darth Maul)
製作:Apsis Motion Pictures
備考:SFアクション
あらすじ…惑星タトゥイーンでルーク・スカイウォーカーとダース・モールが戦う!
ダース・モールはエピソード1の敵キャラで、ルークとは生きている時代が違うので両者が相対することはないはずなのですが、4分弱のこの作品を最後までご覧あれ。観れば一応は納得できるかもしれません。一応は。
ところで、ルークは戦闘中もずっとフードを深くかぶったままでした。ダース・モールならば特殊メイクで扮することが可能ですが、ルークとなるとそうもいかない。下手に素顔をさらすと「ルークに似てねーじゃん」と(特に「熱心なファン」から)ツッコミが入るんじゃないかと推測いたします。
【関連記事】
スター・ウォーズ(目次)
東京マラソンの冊子。
P6-7に新宿韋駄天尊を掲載。新宿には何度も行ったことがありますが、こんなところがあったとは盲点でした。なるほど、新宿ワシントンホテルの敷地内にあるのか…。
【追記】
後日、新宿へ行った折に新宿韋駄天尊にお参りしてきました。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/jHiDA1Ox_sk
監督:ウェス・ハドソン、ラリー・グーチ
出演:アマンダ・ボッカート、ジャスティン・デボード、タラン・ホール
原題:The Devil's Tramping Ground (SLENDER MAN)
製作:Fly Trap Films
備考:ホラー
あらすじ…父子で釣りに出かけたら恐ろしいモノに遭遇してしまった。
原題の中にスレンダーマンが入っているので、本作にはスレンダーマンが登場するという予備知識を持って視聴しました。
前半で子供が家から出た時に「お、ここでスレンダーマンが出るか」と思ったら出てこず、ここで一旦外してきやがりました。なるほど、ホラー作品ではこういう演出は珍しくないな。
そしていよいよ父子が林の中へ行くと、「おっと、ここでスレンダーマン登場か」と思いきや、ここで出てきたのは…おっと、ネタバレ防止のために詳細は伏せます。ともかくもここでタイトルの「悪魔」が回収されています。
【関連記事】
スレンダーマン(目次)
「完全読本」と銘打ってますが、主に取り上げているのは映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」とドラマ「エージェント・オブ・シールド シーズン2」。
ああ、そうだ、「エイジ・オブ・ウルトロン」観ないとなあ。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/ppHOqS0DzlU
製作:第一支部 .バカすTV局
備考:アクション
あらすじ…悪党2人が仲間割れを起こし、拳銃で撃たれた方が改造人間に復讐を命じる。
色々と突っ込みどころがあって何を書けばいいのか迷いますが、とりあえず一つだけ。
冒頭で拳銃を発砲するシーンがありますが、銃口から火を噴いていないし、撃たれた方は撃たれたと思われる個所をすかさず手で押さえて「うっ」と言って倒れています。今どき(2015年)こんなショボい演出をするのか…。
最後に良かった点を一つ。
格闘シーンでは相手の骨を折る描写が繰り返し出てきており、それはそれで執拗でエグかったです。改造人間の「人間捨ててる感」が出ていました。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/qTvYW7oy5NE
監督:アンドリュー・ナドソン
出演:ジェイ、ドーソン、アンドリュー、トム
原題:Jedi Academy: A Star Wars Fan Film
備考:SFアクション
あらすじ…昔々、はるか彼方の銀河系で…。ルーク・スカイウォーカーはジェダイの騎士を育成する機関としてジェダイ・アカデミーを作り、今やアカデミーは各地に作られていた。ブルース・ローンはジェダイ・アカデミーの学生として修行にいそしみ、彼の友人のシェーン・ポーキンスはパイロットになろうとしていた。
ライトセーバーを使ったバトルが展開されるのですが、2014年の作品にしては作りが粗いです。こまめに一時停止してチェックするとわかると思いますが、刀身がブルブル震えていて柄(つか)からまっすぐ出ていない瞬間があったりします。おいおい、それ欠陥品じゃないの?
ちなみに、バトルシーンで画面に出てくる"Made with SaberFX www.objectustech.com"という文字について少々説明しておくと、SaberFXはホームビデオの画面にライトセーバーの効果を付け加えることのできるプログラムで、この作品でそれが用いられたことが示されています。はっきり言って文字が邪魔でアクションがよく見えなかったりしますが、ここで描かれる戦闘は学生のチャンバラごっこに過ぎないから、別にあんまり見えなくても問題ない。
最後に一つ。アカデミーでこんなことやってたら死傷者が出まくって廃校になっちゃうぞ。
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/EpLscotKmEk
あらすじ…石神井公園とその周辺を散歩する。
この動画自体が映画という範疇に入れていいものかどうか疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、タイトルには「自主制作映画」と入っているのでとりあえず映画ということにしておきます。まあ、前衛的な作品ってことで。
ちなみに、石神井公園には何年か前に一度だけ行ったことがあります。その時は池の周りを少しだけ歩いた程度だったから、石神井城跡や厳島神社とかは気付かなかったなあ。
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この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/-z_-QUPxna0
監督:長谷川雄大、原新
出演:神山紘樹、望月佑真
製作:早稲田大学映画制作グループ☆ひぐらし
備考:SF
あらすじ…突如として北京と外部の連絡が途絶する。どうやら謎の球体が飛来したらしい。そして東京にも球体が飛来し、街を破壊する。
一応あらすじを書きましたが、特に誰かが何かをするというわけではなく、球体が色々と破壊しまくって話が終わります。反撃も何もあったもんじゃない。
それから、テレビのニュース番組に出ているアナウンサーがやけに若いなあ、学生を使ってるんだろうなあなどと思ったら、スタッフロールに「早稲田大学アナウンス研究会」とあり、要するにアナウンサー志望の学生を出演させたわけですか。
彼らがニュースを読み上げるところは、ベテランのアナウンサーに較べれば劣るでしょうが、映画「サロゲート・マザー」の松田聖子よりは上手だった、と指摘しておきます。
「東映 ザ・定番シリーズ」第10弾の中に映画「多羅尾伴内」を発見。これはレンタルビデオで観ましたわ。
しかも、「多羅尾伴内」の下に「多羅尾伴内 鬼面村の惨劇」も発見。こちらの方は未見ですが、残虐描写がひどいとか(ソースはWiki)。とりあえずYouTubeで予告篇をチェックしたところ、惨殺死体が複数確認できました。これを以て察すべし。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/MlQUGLIyt2w
原題:A Day At The Seaside
製作:Seb Cox Films
あらすじ…若者たちが海辺で駆け回る。
場所はイギリスで、動画投稿日(2012年2月12日)と若者たちの服装(長袖)から判断すると時期的には冬ですので、当然のことながら海に入って泳ぐなんてことはしていません。
で、何をやっているかというと、そこらを駆け回って飛んだり跳ねたり。まあ、元気に動き回るのはそれはそれで結構ですが、他にやることがないのかと思わないでもない。でも、こんなところじゃ、これくらいしかやることがないか。
「『グランスタ』で食卓を豊かに 毎日を楽しくする“駅活”しよう!」(P12-17)という記事を発見。東京駅のエキナカって、グランスタというのかと今更ながら気付いた次第。
尚、記事内ではイベリコ豚入り粗挽きソーセージ(P13)、豚のガパオ(P14)、βカロテンたっぷり緑の30品目サラダ(P15)、手まり寿司(P16)、スパークリングワイン(P17)などを紹介しており、シャレオツな雰囲気の食品が目に着きます。ただし、その分お値段も少々(?)お高いですけどね。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/t3EPSG4TFIY
原題:The Slenderman Kidnaps Little Girl (Still Missing)
備考:ホラー
あらすじ…父親がビデオカメラで娘のサリーを撮っていた。とその時、窓の外にライアンが。父親が怒って外に出ると、誰もおらず、家に戻ると娘がいなくなっていた。
そもそもライアンとは何者か?
ライアンを見た時の父親の激高ぶりから推察するに、このライアンはストーカーか変質者かと私は思いました。
ところが、動画コメント欄をチェックすると「ライアンって誰よ?」という質問があり、これに対して動画投稿者(GamersRevengeUK)が「前の動画を観てりゃ大体わかるよ」と回答していました。
そこで少々調べてみたところ、「The Slenderman Sighting 2014: Part 2」の動画ページの説明文に「ライアンはスレンダーマンと一緒に現われる」といったことが書かれているのを発見。だとすると彼はスレンダーマンの従者か先触れみたいなものでしょうか。
だとすると、この父親はライアンのキャラクター設定を知っていたことになります。よくこんなマイナーなのを知ってたな。
The Slenderman Sighting 2014: Part 2
https://youtu.be/FFtuWtW8yuE
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そう言われてみればテレビの地上波では殆どと言ってよいほど時代劇を放送しなくなりましたな。せいぜいあるとすればNHKの大河ドラマと、たまに放送されるスペシャル版、それと時代劇映画くらいのものです。
映画といえば私もこの映画のブログで映画レビューをやっており、最近観たものだと「忠臣蔵外伝 四谷怪談」、「ひとごろし」、「雪之丞変化」、「薄桜記」と、いずれも前世紀の作品ばかり。今世紀の作品は…やっぱり数が少ないんですかね。
さて、本書を読んでみると、京都撮影所の惨状、時代劇を演じられる役者がいなくなった、時代劇を(春日太一氏の要求する水準で)撮れる監督もいなくなった、プロデューサーも悪役も…などと、とにかく色々とひどいことになっています。詳細は本書に譲りますが、時代劇滅亡の原因は複合的で多岐に渡り、根が深いことがわかります。
恐らく、時代劇はこのままではそう時間のかからないうちに「死ぬ」だろう。人を育てることを放棄し、若者が希望を持てない業界に未来などないからだ。(P207)
悲痛な歎き節です。でもその一方で、時代劇制作の現場に対して、「『春日、お前は間違っている』という声」(P207)を「作品として示してほしい」(P207)とハッパをかけています。つまり、面白い時代劇を作ってみやがれ、ということですな。
ちなみに、面白い時代劇といっても、NHK大河ドラマ「江」みたいなツッコミどころ満載なのは御免蒙りますぜ。
【参考文献】
春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』新潮社
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/v_ApN-UKlvM
原題:Mr Seal
製作:Seb Cox Films
備考:ホラーコメディ
あらすじ…ある日突然、木彫りのアザラシが若者に話しかけてきて、無茶苦茶な要求をしてくる。
「モルダー、あなた疲れてるのよ」(※)
そんなことを言いたい。彼はモルダーじゃないけど。
ちなみにアザラシさんがどんな要求をしてくるかというと、「家を焼こうぜ」と「ダチを殺せ」というもの。やばい、こいつ狂ってやがる。ついでに言えば、そんなアザラシさんにまともな対応をしている青年の方も狂ってますな。
※アメリカのドラマ「Xファイル」で、モルダー捜査官がとんでもないことを言った時にスカリーが放つセリフ。
あらすじ…フリーライターの今橋はある時、娘の由加から「白いメリーさん」の噂を聞く。今橋は由加の友達からも白いメリーさんについて訊いてみることにする。
白いメリーさんと聞いて、私は真っ先にハマ(横浜)のメリーさんを想起しました。
ともかくも、由加が説明する白いメリーさんとは以下の通り。
「関東にいるのはね、“白いメリーさん”なの。五十くらいのおばさんなんだけど、全身上から下までまっ白な服を着てるのよ。白い帽子で白い服で白いストッキングに白い靴なの。おまけに髪の毛も、どうもカツラらしいんだけどまっ白なのよ。顔も白粉をはたいてまっ白なの。関内から横浜に住んでるらしいわ」(P365)
やっぱりハマのメリーさんだ。いや、正確に言うならば、ハマのメリーさんが元ネタになっています。ハマのメリーさんは実在の人物(故人)で、その存在は都市伝説化していましたけど、まさか中島らもの手によって恐怖小説の怪人として描かれているとは思いませんでした。
でも、あの見た目は、感受性の鋭い人にとっては恐怖を引き起こすかもしれません。そう考えると、著者(中島らも)の発想も悪くはない。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/b-XniYNZI2g
原題:Case: 'The Slenderman' - File 375
製作:Seb Cox Films
備考:ファウンドフッテージホラー
あらすじ…3人の若者がキャンプをしているとスレンダーマンに襲われる。
葉っぱの落ち具合から見ると、撮影したのは晩秋か冬と思われます。しかも場所はイギリス。そんな寒いところで屋外にキャンプするとは…風邪ひくぞ。
それはさておき、今作では冬の夜の森が出てきます。これはこれで風情があります。とはいえ、寒そうなので私は行きたくはないし、もしも行くとしたら防寒対策をしっかりしておかないといけません。
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あらすじ…尾張藩剣術指南役の柳生連也(後の連也斎)は、徳川家光の御前で柳生宗冬と剣術の試合をすることになる。連也は兄・利方と共に江戸へ向かうが…。
剣豪小説。
柳生連也斎といえば五味康祐の長編小説『薄桜記』にチョイ役で出ていたのを記憶しています。『薄桜記』では老人でしたが、こちらは若者です。
さて、人物関係図を見ると、利方・連也兄弟が命を狙われています。チャンバラ不可避ですな。
詳しく書くとネタバレになってしまうので伏せますが、敵がいつ、どうやって、そしてどれだけの規模で襲ってくるのかというハラハラさせる展開があります。
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/huJpblXJ9u8
原題:Real found footage of Slender man in North Muskegon, Mi.
備考:ファウンドフッテージホラー
あらすじ…とある一家がホームビデオを撮っていると、子供たちが貼り紙を見付ける。それは、スレンダーマンの貼り紙だった。その夜、一家は貼り紙探しをすることに…。
家族で肝試しってところですかね。子供たちが貼り紙を見つけた時の両親の反応を見ると、あれを仕込んだのは両親のようです。
ただ、本作品はファウンドフッテージホラーなので、肝試しが無事に終わるなんてことはありません。何が起こるかは観てのお楽しみ(?)ですが、スレンダーマンの属性を思い出せば大方予想が着くんじゃないでしょうか。
ちなみに、肝心のスレンダーマンはほんの一瞬しか登場しないので、視聴の際はあまり気を抜かないように。
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あらすじ…若い男女5人が奥多摩の別荘に泊まることに。その夜、酒を飲んで悪魔を召喚する儀式を執り行うが…。
映画「死霊のはらわた」を思い出しました。若い男女が別荘に泊まって恐怖体験をする点が共通しています。
ただ、「闇の儀式」は「死霊のはらわた」よりはマイルドだと指摘しておきます。
【参考文献】
筒井康隆編『異形の白昼 恐怖小説集』筑摩書房
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/xvpBDopIMxw
監督:ミケーレ・ボッティチェリ
出演:ファブリチオ・トビア、レオナルド・マナ
原題:Le Montagne Della Follia
英題:At the Mountains of Madness
原作:H・P・ラブクラフト『狂気の山脈』
備考:アニメ、ダークファンタジー
あらすじ…ミスカトニック大学の調査チームが南極の地質調査をしていたが、レイク教授の分隊が突如として連絡を絶つ。リーダーのダイアー教授らがレイクのキャンプに向かうと、彼らは惨殺されていた。ダイアーと大学院生のダンフォースが狂気の山脈を探索する。
言語はイタリア語ですが、動画の設定で英語字幕を表示できるのはありがたい。
それから、作品の途中でクトゥルー神話が挿入されますが、あの壮大な話を映像化するには実写だと豪勢なCGを駆使しなければならず、自主制作では予算が足りなかったはずです。しかしアニメならばそこまで金をかけなくていいので、この部分はアニメの強みを活かしていると言っていいでしょう。
かく言う私も、あれだけのクトゥルー神話を映像で観られたのは収穫でした。…え? 映像的にショボい? 自主制作なんだから高いクオリティを求められても困るし、とりあえず視覚的に把握できたことは良しとせねばなるまい。
あらすじ…小説家の主人公は長野県のY温泉の旅館に泊まる。すると、一人の老人と相部屋になり、その老人が20年前に人を殺したという話を聞く。
中盤は老人(尾瀬勇太郎)の話中話という、入れ子型の構造となっていて、話が済むと再び現在に戻ります。そして一夜明けるとアッと驚く仕掛けが待ち構えているのですが、その内容についてはネタバレ防止のために伏せておきます。
と言っても、結末がどうしてああなったのかわかりにくいし、巻末の解説(P374-375)を読んでも果たしてその解釈で合っているのかというわだかまりが残りました。
どう解釈するかは読者次第、といったところでしょうか。
【参考文献】
筒井康隆編『異形の白昼 恐怖小説集』筑摩書房
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/g9Zv3apqt-o
監督:ジョン・リグス
出演:ショーン・オマリー、テイラー・ローズ、デイヴ・ゴンジー、ランドルフ・ブリチョク、リック・フレッツ、シドニー・マチェスキー
原題:I AM BATMAN Full movie
製作:Green Hawk Pictures
備考:アクション
あらすじ…ブルース・ウェインはバットマンとして活動していたが、美女ヴィッキーにプロポーズし、バットマンを引退することを決意する。だが、ヴィッキーは何者かに殺されてしまう。現場に残された手がかりを探ると、どうやら犯人はリドラー(Riddler)らしい。
まあ、結婚するとなると身を固めないといけませんからね。バットマンを引退するという考えも理解できます。
でも、ネタバレ防止のために伏せておきますが、リドラー以外にも有名なヴィラン(悪役)が結構出てきます。おいおい、ゴッサムシティにはまだまだこんなに悪党がいるという状態なのに引退するつもりだったのかよ。
ちなみに、現場に残された手がかりですが、解読してみると"Dark Knight, What is a prison that need to be fixed?"(ダークナイトよ、固定される必要のある刑務所は何か?)。いわゆるナゾナゾであり、実にリドラーらしい。ちなみに答えはアーカム精神病院らしいです。
それから、8:14の"PATIENT J"(患者J)は、そのアーカム精神病院に収容されていた患者「J」のことですね。
最後にどうでもいいことを一つ。シルクハットをかぶったペンギン(The Penguin)がバナナマンの日村勇紀に似てました。
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あらすじ…商事会社勤務の石山は、一人息子の光之と一緒に北国に住んでいた。そんなある時、旧友で精神科医の柳井が訪ねてくる。
とにかく気が滅入る。暗くて寒くて陰鬱です。
ただ一つ救いがあるとすれば、精神科医の柳井を登場させて解明の光を当てている、ということでしょうか。
【参考文献】
筒井康隆編『異形の白昼 恐怖小説集』筑摩書房
この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/XKD76XntZEU
監督:ニール・ライト
出演:ニール・ライト、ジム・ウェッブ
原題:THE BATMAN: Child of Nightmares (2014) Art Fan Film
製作:Awesome Wave Films
備考:鬱ドラマ
あらすじ…18年前に両親を殺されたブルース・ウェインはいまだにその時の悪夢にうなされていた。
この作品は30分ほどの長さなのですが、前半はブルースがひたすらウジウジ悩んでいて、半分ほど来たところでようやくバットマンに変身します。しかも陰鬱な雰囲気が継続します。それで、やっと街に出て通りすがりのチンピラをボコボコにして…って、チンピラにケンカ売ってんのバットマンじゃん! 精神的におかしくなってんですかね。
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