田島慎一『世界中のお菓子あります ソニープラザと輸入菓子の40年』新潮社
何年か前にソニービルへ行った時、地下に何やら店舗があったように記憶しております。本書はその店で販売してきた輸入菓子の数々を紹介しているもので、あそこでそんなものを売っていたのかと改めて知りました。
バタークッキー、ブレークチョコ、マカデミアナッツチョコレート、米国製コーラ、ジェリーベリーなどなど。色々あります。
本書を読んでいると輸入菓子を食べたくなったけどわざわざソニープラザ(現プラザスタイル)まで足を運べない、という人がいるかもしれません。でもご安心あれ、今ではスーパー、量販店、百貨店などでも大量販売してますから。
本書ではプラザ合意(1985年)後にこのような状況になったと述べています。
あらゆる輸入菓子が高級品として扱われた時代の終わりでした。量販店が輸入品を大量に仕入れては二束三文で売り飛ばし始め、値崩れが止まらなくなりました。(略)
大手スーパーだけではありません。百貨店も量販店も、こぞって輸入菓子を大量購入・廉価販売し、海外ブランドの価値はみるみる下がっていったのです。“輸入品信仰”の終焉でした。(P126-127)
プラザ合意には輸入品信仰を終わらせる効果もあったのか。
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