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謡曲「咸陽宮」

あらすじ…荊軻と秦舞陽が、燕の地図と樊於期の首を持参して、咸陽宮にいる秦の始皇帝に謁見する。だが、この二人は、燕の太子丹の密命を受けて始皇帝を暗殺しようとしていた刺客だった!

 この後、始皇帝は荊軻に襲われ絶体絶命のピンチを迎えますが、歴史的事実としてこのピンチを切り抜けますし、本作では…おっと、ネタバレ防止のために伏せておきましょうか。
 ちなみに、本作の最後の方で、「秦の御代、万世を保ち給ふ」(P224)と言っていますが、史実では次の代で滅んでいます。なんだかなー。
 又、史実といえば、始皇帝もこの時は皇帝を名乗っていなくて「秦王政」だったような…。というわけで少々調べたところ、この暗殺未遂事件は紀元前227年、皇帝即位はその6年後の紀元前221年でした。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

【関連記事】
『漢楊宮』

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