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階段(2014年、フランス)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/w98O-tP8j-c

監督:ジョジュエ・エスパロン
原題:The Stairs
製作:IT'S AMAZING - films
備考:ホラー

あらすじ…夜、若い男が、自宅に何者かがいる気配を感じる。調べてみると、階段の下に「何か」がいた!

 冒頭、苔むした石の階段に血が流れる映像が出てきますが、本編で主人公が怪物と遭遇する階段は木製です。
 それはさておき、怪物が階段を一段一段上がってくるさまを音だけ聞かせることによって、見えざる脅威が迫ってくる感じを出しています。

13日の金曜日:金曜日に産まれて(2011年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/AlgYvIeSVQ4

監督:クリス・R・ノートライル
出演:モニカ・ディナテイル、ダナ・ジェスバーガー、ケヴィン・レノン
原題:VOORHEES (Born on a Friday)
製作:blinky500
備考:スプラッターホラー

あらすじ…パメラ・ボーヒーズは息子のジェイソンがクリスタル・レイクで溺死したことを知る。そしてナタを持ってキャンプの指導員に襲いかかる。

 映画「13日の金曜日」シリーズの殺人鬼といえばジェイソン・ボーヒーズですが、1980年公開の第1作に限って言えばジェイソンの母親パメラが人々を殺して回っています。母は強し、って違うか。ともあれ、今作は「13日の金曜日」第1作の殺人の一つということになります。
 それにしても歌とスプラッター描写のギャップがあって、いい味出してますな。

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13日の金曜日(目次)

幻の国(2014年、オーストラリア)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/UCjVo2IYtmQ

監督:ディオン・カヴァラロ、ポール・エヴァンス・トーマス
出演:サラ・パイク、ポール・エヴァンス・トーマス
原題:The Eidolon State
製作:Freeze Frame Films
備考:ホラー

あらすじ…ジョッシュは、背の高い、顔のない人物に付きまとわれる悪夢に苦しめられていた。そこでジョッシュは友人のアリーに相談するが…。

 動画ページのタイトルの副題に「based on The Slender Man」と書いてあるのでネタバレにならないと思いますが、今作の怪異の正体はスレンダーマンです。スレンダーマンといえば子供をさらうことに定評がありますが、今作でもテレビの報道で行方不明の子供が映し出されており、スレンダーマンの介在を窺わせてくれます。

 ところで、悪夢の描写ですが、何かの気配を感じてそこを見たら何もいない、と思ったら背後にいた、というホラーでは王道の展開があります。そうかと思ったら、17:32でのアリーのセリフにはちょっと驚きました。ネタバレ防止のために具体的な内容は言えないのですが、どこからどこまでが現実でどこからどこまでが悪夢なのかわからなくなってきます。

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スレンダーマン(目次)

スレンダーマン

ドラゴンボールZ:人類の堕落(2015年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/HM20wwzl4Ds

監督:ヨハン・フォーレ
出演:ベンジャミン・ヒューバート、オウレリー・デュジャリエ、マイケル・デュランド、ジョナサン・ヘンリー
原題:Dragon Ball Z: The Fall of Men
製作:Black Smoke Films
備考:SFアクション

あらすじ…人類はセルによって滅亡の危機に瀕していた。トランクスは精神と時の間へ行ってそこで修行する。一方、ブルマは父と共にタイムマシンの開発に取り組んでいた。

「ドラゴンボールZ:人類の堕落」人物関係図

 ドラゴンボールZのファンフィルム。日本語字幕が表示されて驚きました。

 ドラゴンボールを知らない人のために簡単に説明しておきます。知っている人はこの部分を読み飛ばしても構いません。
 かつて世界征服を企む軍事組織レッドリボン軍がいたものの、少年時代の孫悟空がレッドリボン軍を壊滅させます。レッドリボン軍の科学者Dr.ゲロは孫悟空を倒すべくその後も秘かに人造人間の開発を続け、セルを作り出します。ただ、セルが登場した時には孫悟空は既に心臓病で死亡していました。この作品の物語開始時点ではその心臓病の特効薬が開発されており、タイムマシンで過去に戻って孫悟空にその薬を渡してセルを倒してもらおう、ということらしい。

 原作コミックとは若干違うような気がしますが、人造人間16号~20号を省くと大体こんな感じになるのかもしれません。省くといえば、本作ではヤムチャ、ピッコロ、孫悟飯も出てきませんな。孫悟飯はトランクスとの絡みで出てきてもよかったかも、と思わないでもない。

ハイキングに来てスレンダーマンに殺された!(2012年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/DHp_XteuLEM

原題:HIKER KILLED BY THE SLENDER MAN!!!!! MUST WATCH!!!
製作:JAusten Productions
備考:ファウンドフッテージホラー

あらすじ…ハイキングに来てスレンダーマンに殺された!

 動画ページの説明文によると、ニューヨーク州のハドソン渓谷へハイキングに出かけた際に撮影したビデオとのこと。
 この作品は36分と少々長いのですが、男がたった一人でハイキングに来てカメラに向かって延々としゃべっています。私もボッチでハイキングに行ったことがあるのですが、基本的に無言で歩きます。一人でしゃべっていて虚しくならないのだろうか?
 尚、ネタバレ防止のためにスレンダーマンについては伏せておくことにします。ただ、主人公の男が徐々に正気を失って行くさまが描写されているということだけは指摘しておきます。

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スレンダーマン(目次)

スレンダーマン

新スレンダーマン(2014年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/pFWmYhkMB5Y

出演:アンソニー・パディラ、イアン・ヘコックス
原題:The New Slenderman
製作:Smosh.com
備考:ホラーコメディ

あらすじ…二人の男が撮影した写真を見ていると、そこにスレンダーマンが写り込んでいた。どうやらXのTシャツを着た方にスレンダーマンが取り憑いているらしい。そこで二人は一計を案じ…。

 スレンダーマンが出てくる作品といえばホラーが定番ですが、この作品では基本的にコメディとなっています。スレンダーマンも笑いの対象にされるほどになりましたか。それならたしかに新しいスレンダーマンですな。

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スレンダーマン(目次)

スレンダーマン

13日の金曜日:温かい血(2008年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
パート1:https://youtu.be/QLAMCcIgeaA
パート2:https://youtu.be/QtB-LodFsTk

監督:フランク・パランジ
出演:デイヴ・メリル、マイケル・カズロ2世、フランク・パランジ、アーロン・ランバート
原題:Friday the 13th Warm Blood
製作:Palangi Films
備考:スプラッターホラー

あらすじ…4人の若者がキャンプにやってきたところへ、いつも通りジェイソン・ボーヒーズが現われる。

 今回狙われる4人の若者は、全員男。女性は一人もいません。というわけで実にむさ苦しい。
 とはいえ、よくよく考えてみれば、世の中には女連れでキャンプをヤれるリア充ばかりいるわけじゃない。非モテの男子だって大勢いるわけですから、こういうシチュエーションは充分にありえます。
 まあ、男だらけのむさ苦しい作品で客を呼べるかというと話は別ですが。

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13日の金曜日(目次)

謡曲「景清」

あらすじ…平家の侍大将だった悪七兵衛景清。彼の娘・人丸は、父を尋ねてはるばる日向の宮崎までやってくる。景清はかの地に流され、今や盲目の平家語りとなっていた。

 幸若舞の「景清」では超人的な強さを誇っていた景清ですが、こちらではそれとは対照的に「盲目なる乞食」(P535)、「片輪なる身」(P536)となっています。
 幸若舞にせよ謡曲にせよ、どちらも極端な気がしないでもないのですが、少なくともこちらの方では、平家方の流人の中には彼のように落魄した人物が実際にいて、そういった人を景清に仮託しているのだと想像できます。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

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舞の本「景清」

13日の金曜日:不毛の地(2010年、イギリス)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/T5E0aU3asZ0

監督:デイヴィッド・ヘイスティングス
出演:マイケル・ベリー、ラウラ・イーヴンソン、マーク・バイザウェイ
原題:Friday The 13th: No Man's Land
製作:Lightbeam Productions
備考:スプラッターホラー

あらすじ…いつも通り若者たちがクリスタル・レイクへキャンプにやってきて、いつも通りジェイソン・ボーヒーズに殺される。

 作品の冒頭で精神状態が不安定な女性患者の映像が流れますが、彼女はどうやらジェイソンに襲われたが生き延びたらしい。
 そもそも映画「13日の金曜日」シリーズでは彼女のようにジェイソンの虐殺から生還した者が少数ながらいるのですが、例えばパート3の主人公のように最後は錯乱してしまうケースがあります。ゲーム用語で言えば、SAN値がガリガリ削られてしまったわけですな。
 おそらく彼女もそういう被害者だったのでしょう。

 それから、物語の中盤で若者グループに警告を発する男性が登場しますが、その警告を境に画面が暗くなります。つまりここから事態は暗転しました、と見ることができます。

 尚、原題の"No Man's Land"は「中間地帯」「無主の地」「不毛の地」などといった意味です。邦題を(勝手に)付ける際にどれにしようか迷ったのですが、Weblio辞書で「不毛の地」を引くと「何の希望もないような地域」といった意味もあるとのこと。なるほど、彼の地はたしかにそういうところですな。というわけで邦題を「不毛の地」とさせていただきました。

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13日の金曜日(目次)

謡曲「融」

あらすじ…東国方の僧が上京し、荒廃した六条河原院にやってくると、潮汲みの老人が現われ、源融大臣のかつての栄華を語る。

 昔、源融は自邸の六条河原院に塩竈を作り、塩を焼く煙を見て楽しんだという。ただ、京都は内陸部にあるため、わざわざ海水を難波の浦から運ばせていました。
 もちろん、こんなことで製塩をしても採算がとれるかどうか疑問ですが(というより、源融自身、経済活動としてではなく風流を楽しむという目的でやっていたはず)、ぶっちゃけて言うと大貴族の浪費です。とはいえ、こうして謡曲となって残っていたりしますから、文化事業に少しは貢献しているのだと言えます。

 ちなみに主人公の僧が六条河原院を訪れた時には製塩事業など行われておらず、従って潮汲みの老人が働いているはずもない。ならばこの老人の正体は…? 謡曲のパターンを知っていれば予想が着くことと思いますが、ネタバレ防止のためにここでは伏せておきます。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

ジェイソン対パニッシャー(2014年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/sROyFPAy0PE

監督:ブライアン・ウォーク
出演:ショーン・カー、チャールズ・スジリ、サラ・ウォレス、ブレント・ムレノ
原題:Jason Vs Punisher
製作:Clocktower Arts
備考:アクション

あらすじ…パニッシャーがジェイソン・ボーヒーズと戦う。

 ジェイソンは「13日の金曜日」の殺人鬼、パニッシャーはアメコミ原作のダークヒーローで犯罪者を殺しまくる男です。
 パニッシャーが初登場するシーンでは新聞記事の切り抜きが幾つもあり、これを見るとパニッシャーはジェイソンが人々を虐殺したという報道を見て彼を討つことにしたようです。
 ところが、戦闘シーンでパニッシャーは狙撃銃を真っ二つにされるや、ベストを脱いで素手で戦っています。ちょっと待て、他に武器(拳銃とかナイフとか)は持って行かなかったのか? 他にも、戦闘では色々と突っ込みどころがあり(例えばなぜ7:04で斧を捨てたんだ?)、それはそれで見所となっています。

【関連記事】
13日の金曜日(目次)
パニッシャー:ウォー・ゾーン

謡曲「鞍馬天狗」

あらすじ…鞍馬山の西谷で花見の宴が開かれる。とそこへ無作法な山伏がやってくる。僧たちは興ざめして引き上げるが、そこには一人の稚児が残っていた。その稚児の名は沙那王といい、後の源義経だった!

 鞍馬天狗といってもアラカンの鞍馬天狗じゃありません。アラカンの方は幕末ですが、こちらの作品は平安時代末期を舞台としています。
 ちなみに、山伏の正体は…ネタバレ防止のために伏せておきましょうか。とはいえ、タイトルを見ればわかってしまうかもしれないし、源義経伝説をある程度は知っていればタイトルを見なくても予想が着くかもしれません。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

【関連記事】
舞の本「未来記」

13日の金曜日:伝説の指名手配犯(2015年、カナダ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Cm2nSJeyRVw

監督:マイケル・J・ドイル
出演:ハンナ・ロス、リーアム・ライス、アイザック・アットフィールド、ミーガン・ボッキンフソ
原題:Friday The 13th: Wanted Legend
製作:Doyle Pictures
備考:スプラッターホラー

あらすじ…3人の若者が森でキャンプしていると、そこに殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズがやってくる。

 作品の冒頭で、一人の女性が指名手配の貼り紙(もちろんそこに描かれているのはジェイソン)を森の木に釘で打ち付けて回っているところへジェイソンが現われて彼女を殺害します。13日の金曜日シリーズでは大抵の被害者がその場で殺されているのですが、わずかながら生存者がいます。彼ら生存者の目撃情報が指名手配の貼り紙に活かされている、ということなのでしょう。
 でも、そもそも貼り紙を貼っているのは森の中なんですよねえ。もっと人のいるところでやればいいのに。ハイキングやキャンプに来ている人たち向けに注意を喚起するというのならば、彼らが立ち寄りそうな店などに貼っておいた方がいい。

【関連記事】
13日の金曜日(目次)

謡曲「咸陽宮」

あらすじ…荊軻と秦舞陽が、燕の地図と樊於期の首を持参して、咸陽宮にいる秦の始皇帝に謁見する。だが、この二人は、燕の太子丹の密命を受けて始皇帝を暗殺しようとしていた刺客だった!

 この後、始皇帝は荊軻に襲われ絶体絶命のピンチを迎えますが、歴史的事実としてこのピンチを切り抜けますし、本作では…おっと、ネタバレ防止のために伏せておきましょうか。
 ちなみに、本作の最後の方で、「秦の御代、万世を保ち給ふ」(P224)と言っていますが、史実では次の代で滅んでいます。なんだかなー。
 又、史実といえば、始皇帝もこの時は皇帝を名乗っていなくて「秦王政」だったような…。というわけで少々調べたところ、この暗殺未遂事件は紀元前227年、皇帝即位はその6年後の紀元前221年でした。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

【関連記事】
『漢楊宮』

13日の金曜日:嵐(2009年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/YKPaxyvqq8U

監督:ジョー・パトナード
出演:クリスタル・スワロフスキ、アサ・ホレー、ティム・ウィットフィールド
原題:Friday the 13th: The Storm
製作:Timberwolf West Entertainment
備考:スプラッターホラー

あらすじ…湖畔にいたレズカップルの片割れを屠ったジェイソン・ボーヒーズは、嵐の夜に一軒の家を襲う。

 冒頭からいきなり水着女たちのレズシーンをかましてくれたと思ったら、1:40で金髪女がトップレスになってオッパイを見せてくれます。その後さらに…おっと、ここから先は見てのお楽しみってことで。
 とはいえ、エロいシーンは冒頭だけなので、それ以上は期待しないように。それ以降は惨殺のオンパレードですから。
 それにしても、嵐の夜だと暗いし雷雨で音が紛れるから気付かれにくいという利点があります。実際、ある女性がジェイソンに捕まって散々悲鳴を上げているのに誰も気付きませんでした。一人ぐらい気付いてもよさそうなものですが…。

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13日の金曜日(目次)

謡曲「小袖曾我」

あらすじ…親の仇討ちを目前に控えた曾我兄弟が母親に会いに行く。

 曾我兄弟の話はあまりに有名なのでここでは解説しない。又、本作は曾我兄弟のほんの一部を切り取っているだけなので、本作だけで事足れりとするわけにはいきません。
 ところで、登場人物の中に「春日の局」(P77)というのがあってビックリ。よくよく読んでみたら曾我兄弟の乳母とのことで、徳川家光の乳母とは全くの別人です。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

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江戸歌舞伎「傾城阿佐間曾我(けいせいあさまそが)」
近松門左衛門『世継曾我』

13日の金曜日:新しい目覚め(2013年、フランス)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/m9s0pO3C_40

監督:キリアン・フラグ、アダム・ベニシュー、ギヨーム・ベニシュー
出演:キリアン・フラグ、アダム・ベニシュー、ギヨーム・ベニシュー
原題:Friday The 13th : A New Wake
製作:Cold Frame Production
備考:スプラッターホラー

あらすじ…二人の男がジェイソン・ボーヒーズの墓にお参りする。その夜、ジェイソンがそのうちの一人を惨殺する。

 フランスにも殺人鬼ジェイソンがいました。
 さて、動画の説明文(フランス語)をYahoo!翻訳で調べてみると、墓参りに来ていた二人は以前ジェイソンに襲われたものの生き延び、ジェイソンはここの墓に葬られたようです。
 まあ、ジェイソンのことですから、葬られてもまた生き返って誰彼構わず殺しまくるのは明白なんですがね。

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13日の金曜日(目次)

謡曲「西行桜」

【あらすじ】
西行「騒がしいのイヤだから花見禁止」
能力「把握」
花見衆「ちーっす、西行さん。花見に来ました」
西行「チッ、しゃーねーな。花見を許可してやんよ」
花見衆「あざーっす」
西行「桜のせいで騒がしくなっちまった」
桜の精「俺のせいじゃねーよ」

 現代の東京にも桜の名所が幾つかあって、かく言う私もそういったところへ見物に行ったことがあります。
 例えば上野公園では花見の宴会やりまくりで酒臭かったし、新宿御苑は入場料取られるけどその分マシだったり…。
 世を捨てて隠者となった西行法師には、こういう騒々しいのは厭なんでしょうなあ。気持ちは(少しは)わかる。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

ロックマン ザ・ムービー(2010年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/KcLqmH77g_s

監督:エディー・レブロン
出演:ジュン・ナイトウ、ジャニー・ティセ、エドワード・X・ヤング、デイヴ・モールベック
原題:"MegaMan" Fan Film
製作:Blue Core Studios
備考:SF、アクション

あらすじ…20XX年、ノーベル賞受賞者のDr.ライトは新型ロボットの開発をした。だが、同僚のDr.ワイリーは彼の成功を妬み、新型ロボットを改造し、彼らを使役して街を破壊する。その惨状を見て、Dr.ライトが自分の子供代わりに作ったロボットのロックが戦いを志願し、メガマン(ロックマン)として戦う。

「ロックマン ザ・ムービー」人物関係図

 テレビゲーム「ロックマン」(英語名:Mega Man)を映画化した作品。1時間半と自主制作では長めとなっていますが、Dr.ワイリーが悪の道に走ったり、ロックマン誕生の経緯を描いたり、複数の敵ロボットと戦ったりと色々と盛り込まれているので、この長さは妥当でしょう。
 ちなみに、ロックマンと戦うことになる6体の新型ロボットは、左からボムマン(ボンバーマン)、ガッツマン、カットマン、ファイアマン、アイスマン、エレキマンの模様。尚、ネタバレ防止のために詳細は伏せますが、これ以外にも敵ロボットが登場しますのでお楽しみに!

 ところで、街を破壊するシーンでは、ある程度の予算のある映画なら逃げ惑う群衆のシーンを挿入したりするものですが(例:ゴジラ)、こちらはそういったものはなく、予算の制約でエキストラさえ雇えなかったことがうかがえます。戦闘やCGで予算を使いすぎちゃったのかな?
 しかしそれを差し引いても、物語を最初から最後まで描いている点や、あの口笛野郎まで登場させてストーリーに絡ませている点、Dr.ワイリーもそれなりに描かれている点などは評価したい。

梅

ダークナイトの遺産(2013年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/kmLXTFWgX2s

監督:ブレット・レジスター
出演:ブライアン・キメット、ロメオ・シオニス、マウリー・スターリング
原題:The Dark Knight Legacy - Fan Film
製作:Machinima
備考:アクション

あらすじ…ペンギン(the Penguin)がゴッサムシティの悪党たちを集めて会合を開いているところへ、赤いマスクをした人物が悪党どもを殺しまくる。

 動画の説明文によると、この作品は「ダークナイト ライジング」の1年後という設定らしい。
 それから、赤いマスクの人物はレッドフード(Red Hood)というキャラです。少々調べてみたところ、彼の正体はジェイソン・トッド(Jason Todd)といい、2代目ロビン(Robin)を務めていたものの殉職。復活した後はレッドフードとなって悪人どもを殺しているとのこと。
 一方、レッドフードに狙われたヴィラン(悪役)たちですが、有名なのはペンギンくらいのもので、あとは知名度の低い者ばかり。まあ、ペンギンが集められるのはこの程度の連中くらいのものなのでしょう。

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バットマン(目次)

謡曲「浮舟」

あらすじ…旅の僧が宇治の里で女に土地のことを訊ねる。すると女は浮舟の話をする。

「浮舟」人物関係図

 『源氏物語』の「宇治十帖」を題材にした作品。源氏物語といえば主人公は光源氏ですが、「宇治十帖」は光源氏没後を描いており、こちらも愛欲のドロドロがすごかったりします。
 そして本作の浮舟もそれはそれは…業が深いですな。

 ちなみに、人物関係図では女と浮舟との間に点線を引き、「?」と付けていますが、能楽の知識のある人ならお察しあれ。知識のない人は…本作を一読されたし。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

ディック・トレイシーの帰還(2011年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/iHBlTXsP6B8

出演:ニール・コンプトン、ザック・ベイルス、エリック・ウィットソン
原題:Dick Tracy Returns (Complete Dick Tracy Fan Film)
製作:Iridescent Pictures
備考:アクション

あらすじ…ナックルズ・ネルソンが若い女性を誘拐し、更には刑事ディック・トレイシーを縛って監禁する。ディックは隙を突いて拘束を解くが、ナックルズには逃げられてしまう。

 ディック・トレイシーは昔のアメコミのヒーローです。登場人物たちの服装が古めかしいのは、1930年代(動画の説明文によれば1940年代も含む)を舞台としているから。ちなみに、セットもロケ地もそれっぽく見えるように頑張っています。
 ところで、冒頭でディック・トレイシーがいきなり捕われていますが、その場所は何と彼のオフィス。警察署のはずなのに警備が緩すぎやしませんかね。

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ディックトレイシー

謡曲「竹生島」

あらすじ…醍醐天皇の廷臣が琵琶湖の竹生島の弁才天に詣でる。

 ちょっとした旅行記。
 それにしても本作の主人公は実に幸運すぎる。特にこれといったトラブルもなく過ごせたのみならず、龍神や弁才天に会うことができたのですから。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

マインクラフト スレンダーマン・ザ・ムービー(2012年、デンマーク)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/ZX--t_oOCFc

原題:Minecraft - Slenderman The Movie
製作:StevesCinema production

あらすじ…マインクラフトの世界で二人の人間がスレンダーマンを探す。

 ホラーゲーム「Slender: The Arrival」(あるいはその元となった「Slender: The Eight Pages」)をマインクラフトの世界で再現したもの。マイクラの世界でなかなかいい雰囲気を出しています。
 でも、残念なことに肝心のスレンダーマンがそんなにスレンダーじゃない。普通の人間のサイズです。そもそもマイクラにはスレンダーマンを元ネタにしたエンダーマンという敵キャラが存在し、このエンダーマンは背が高い。ですので、エンダーマンくらいの背丈が欲しかった。

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スレンダーマン(目次)

スレンダーマン

カメラが捕えたスレンダーマン(2015年、イギリス)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/r4jQE7C9XDY

製作:GamersRevengeUK
備考:ファウンドフッテージ・ホラー

あらすじ…ある男がジェームズとスレンダーマンを探して森の中を歩き回る。

 スレンダーマンが登場するのはほんのわずかな間だけですので、見逃し注意。
 それにしても、森の中が随分と明るいですな。ホラーだったら、昼間じゃなくて夕方か夜に撮影した方が雰囲気が出るのに。

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スレンダーマン(目次)

スレンダーマン

13日の金曜日:恐怖のドッキリ(2014年、アメリカ)

 この動画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/6m4isWlUlRE

原題:Friday The 13th Scare Prank
製作:Jay Karl's Pranks

あらすじ…ジェイソンに扮した男がドッキリを仕掛ける。

 最初のターゲットはカップルなのですが、男が女を見捨てて一目散に逃げています。冒頭から人間の業を見せつけられたような気がして笑えます。

【関連記事】
13日の金曜日(目次)

エリクサー(2013年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/dYFrFOr0Id0

監督:ジョサイア・ロートカー
原題:Elixir - A Harry Potter Short Film
備考:アクション

あらすじ…鞄に何かを入れて運んでいる男に、無精ひげの男が襲いかかる!

 ハリー・ポッターのファンフィルム。この動画では二人の男が魔法の杖を振り回して魔法のショットを撃ち合います。
 ところで、タイトルの"Elixir"(エリクシール)ですが、少々調べてみたところ、不老不死の霊薬エリクサーのことでした。だとすると、あの鞄に入っていたのはエリクサーということでしょうか(ただし、作品内でも動画ページの説明文の欄にもその種の説明はないので不明)。もしもそうだとしたら、狙われる理由としては充分かもしれません。

謡曲「鸚鵡小町」

あらすじ…陽成院は百歳の老婆となった小野小町に歌を送る。小野小町は勅使・新大納言行家に、陽成院の歌の一字を変えただけの鸚鵡返しの返歌を詠む。

 陽成院と小野小町。この二人は百人一首に登場したことを思い出し、自宅の百人一首を取り出してみました。

陽成院と小野小町

 つまり、二人とも歌人というわけですな。ちなみに、後半で言及される(在原)業平も歌人として名高く、百人一首に入っています。
 ところで、なぜ小野小町は鸚鵡返しをしたのか? それは本作のキモの一つなので詳細は伏せますが、鳥も歌を歌うんだっけと改めて思い出させてくれました。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

007 スカイモール(2013年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/-Z6Pqk4XRd0

監督:クラーク・コフィー、ハミッド・アサシン
出演:クラーク・コフィー、カリーナ・ラノア、ハミッド・アサシン
原題:James Bond: SkyMall (James Bond Skyfall Parody)
製作:54-40 Films
備考:パロディ

あらすじ…ジェームズ・ボンドがQのところへ行き、彼の指示に従って敵地に潜入する。

 映画「007 スカイフォール」のパロディ作品。スカイモールの歌が無駄に壮大で笑えます。
 それにしても今回のジェームズ・ボンドは背が低いですな。ボンドガール(パンドラ)と並んで歩くシーンでは彼女の方が(ハイヒールをはいているにせよ)背が高くなっています。あの変装と相まって実に格好悪いのですが、そもそもこれはパロディ作品だから、かえってそれでいいのかもしれません。

謡曲「邯鄲」

あらすじ…青年・盧生が邯鄲の宿へやってきて、宿の女主人が仙人から貰ったという枕を使って昼寝をする。

 こうして盧生は「邯鄲の夢」(一炊の夢)を見るわけですが、それではどんな夢を見たのかというと、自分がいきなり楚国の王になって50年の栄耀栄華を誇るというもの。
 夢の世界だから何でもありと言ってしまえばそれまでですが、一介の青年を王にしたり50年の歳月を経過させたりと、スケールがでかい。
 でも、ショボい夢だったら有り難みがないか。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

マリオ対リンク:傷自慢(2013年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/w5iwmOueAKw

製作:Mars Rising Films
原題:Mario vs. Link: Scars

あらすじ…マリオとリンクが酒場で飲みながら自分の傷を自慢し合う。

 マリオはスーパーマリオブラザーズの主人公、リンクはゼルダの伝説の主人公で、共にゲームのキャラクターとして長いキャリアを持っています。しかも両者ともに戦いまくっているから、体に刻まれた傷となると、相当な数でしょうな。
 …え? サトシ? あのゲームで主に戦ってるのはポケモンじゃなかったっけ?
 あと、どうでもいいことですが、酒場にはスレンダーマンやMGSのスネークなどがいる模様。

謡曲「高砂」

あらすじ…阿蘇の宮の神主が京へ上る途中、播州高砂の浦に立ち寄ると、松の木陰を掃除している老夫婦と出会う。老人は神主にこの松の由来を語り…。

 時代劇の祝言(結婚式)で「高砂や~♪」という歌はこちらから出てきます。
 ちなみにその歌は、神主が老夫婦から話を聞いた後、船で出帆して住の江(住吉)に行くくだりで登場します(P7)。グーグル先生(グーグルマップ)に御協力をいただいて地図に印を付けておきました。参考までにどうぞ。

Photo_2

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

ハーレイ・クインのヴァレンタイン・ビデオメッセージ(2012年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/FaRRRqoBEBo

監督:ジョン・エンジ、トム・リプカ
出演:ケンドラ・モンターニャ、トム・リプカ、ジェイク・ワトソン
原題:Harley Quinn's Valentine's Day Video Love Blog
製作:Mars Rising Films
備考:コメディ

あらすじ…ハーレイ・クイン(Harley Quinn)がバレンタインのメッセージを送る。

 ハーレイ・クインはバットマンシリーズに登場するヴィラン(悪役)で、ジョーカーの情婦です。ですので、彼女が用意したチョコやカードを贈る相手はもちろんジョーカーです。0:23で表示されるハート型のカードには自分のイニシャルのHQと、ジョーカーを意味するMr.Jが書かれています。
 ところで、後ろのモニターでバットマンとジョーカーが戦ってるんですがそれは…。そうか、裏ではジョーカーはバットマンとイチャイチャしてたのか。

【関連記事】
バットマン(目次)

謡曲「天鼓」

あらすじ…後漢の皇帝が、少年・天鼓の持っていた鼓を取り上げようとするが、天鼓はそれを拒否して殺され、鼓は帝のもとへ。だが、鼓はどうやっても鳴らないので、天鼓の老父・王伯を呼んで打たせることにする。

「天鼓」人物関係図

 私なりに推理推測するならば、問題の鼓を打ち鳴らすには特殊な技術が必要であり、その技術を音楽一家の中で伝えていたんじゃないでしょうか。つまり、天鼓の鼓の師は父の王伯であり、天鼓はその鼓の打ち方を王伯から教わっているはずだから、王伯もその鼓を打てる、と。
 楽器だけ集めても、それを演奏できる楽人がいなかったら宝の持ち腐れです。もっとも、皇帝は朝廷の楽人でも間に合うとタカをくくっていたのかもしれませんが。

【参考文献】
校注者・西野春雄『謡曲百番 新日本古典文学大系57』岩波書店

ジャスティス・リーグ・ダークのファンフィルム(2014年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/3vCSxEtbyFE

監督:ケヴィン・ハウサンド、チャールズ・ウィンストン・プロプスト
出演:アンドリュー・ラブ、エミリー・ニーヴス、ブライアン・ジュエル
原題:Justice League Dark - Fan Film
製作:One Riot One Ranger Productions
備考:アクション

あらすじ…ジョン・コンスタンティン(John Constantine)とザターナ(Zatanna)が、ザターナの父親を救うべく旅をしていると、デッドマン(Deadman)と出会う。

 アメコミの世界も結構広いもので、ファンフィルムを渉猟していると私の知らないアメコミキャラに次から次へと遭遇します。というわけで、今回紹介するのはジャスティス・リーグ・ダーク(Justice League Dark)のファンフィルムです。ジャスティス・リーグとは別物ですのでご注意を。
 ところで少々調べてみると、ジャスティス・リーグ・ダークはオカルト系ダークヒーローのチームらしい。実際、この作品でもオカルト的な絵や本が出てきたりします。
 ちなみに、最後は「俺たちの戦いはこれからだ!」的な終わり方をしていますが、ジャスティス・リーグ・ダークのメンバーはこれ以外にもいる(例:マダム・ザナドゥ)から当然か。

『Smile Sports vol.64 2015 December』公益財団法人東京都スポーツ文化事業団

 「スマイルノンフィクション~武藤嘉紀(サッカー日本代表/マインツ)」(文=中野吉之伴、P16-17)という記事に注目。
 小さく「※文中の記録は2015年11月2日現在。武藤選手のコメントはすべてミックスゾーンでのものです。」(P16)とありました。私がこの記事を読んでいるのが2016年1月で、このブログにてレビュー記事を発表するのは2月以降のはずだから、結構古くなっちゃうなあ。とはいえ、新鮮な情報を貰ったところで(私にとっては)猫に小判。
 尚、ミックスゾーンとは、競技場内で報道関係者が選手にインタビューする場所です。つまり、本誌の表紙を飾る高梨沙羅選手みたいにサシでロングインタビュー(P04-07)したわけじゃないってことですな。まあ、武藤選手はドイツのブンデスリーガでプレイしているから、仕方ないといえば仕方ない。
 ちなみに、記事の本文から武藤選手の発言部分を調べてみると、本文192行の内のわずか18行。9.4%!

Smile Sports vol.64 2015 December

5夜(2015年、アメリカ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/NMaafp7Adms

監督:ポール・スタンパー
出演:ジョージ・ボーラー、マイク・ダニエル、マイケル・ルーズレット、マニー・アラーズ
原題:5 NIGHTS (Original 5NAF Fan Made Short Film)
備考:ホラー

あらすじ…ある男が深夜のピザ店の警備員を五日間することになる。最初の夜、電話がかかってきて…。

 ホラーゲーム「Five Nights at Freddy's」のファン・フィルム。ゲームでは電話の男(前任者)が一方的にしゃべるのですが、この作品では主人公の男と一応は会話が成立していて、話を聞いた主人公の戸惑いと恐怖感が描写されています。
 さて、ここで少しネタバレしておくと、タイトルに「5夜」と銘打ってますが、わずか10分のショートフィルムですので5夜も描かれません。ですが、それによって冗長になるのを防いでいます。

塩野七生&アントニオ・シモーネ『ローマで語る』集英社

 作家の塩野七生とその息子アントニオ・シモーネの映画対談集。
 本書の中では様々な映画について語っているのですが、今回ここで取り上げるのは、ルキノ・ヴィスコンティ監督の「地獄に堕ちた勇者ども」(原題は"La Caduta degli Dei"「神々の崩壊」)について。
 シモーネ氏はこの映画の原題と邦題の違いについてこのように述べています。

 日本での題名の「勇者」だと、自分自身の能力によって悲劇の主人公にふさわしい地位にのぼったように思えてしまう。だが、ヴィスコンティが名づけた「神々」になると、もう生まれたときから、その人の能力には関係なく高い地位に君臨している人びとになる。後天的な成功者である「勇者」の場合、精神的には気高くても肉体的には庶民の体格の人かもしれない。でも、生まれたときから「神」ならば、肉体的にも品位にあふれた美男美女であるはずだ。ヴィスコンティ作のこの映画の登場人物たちのほとんどは、この理由で美男美女ぞろいです。(P100-101)

 わたしも映画レビューの際には邦題と原題の違いについて云々することがたまにあるのですが、この映画に関してはそこまでは思い至りませんでした。まあ、私はイタリア語はできないので、この辺はいかんともしがたいのですが…。
 ちなみに邦題の「勇者ども」について私から少々。勇者の複数形として、「勇者たち」ではなくて「勇者ども」を採用しています。愚考するに、「ども」は「野郎ども」とか「悪党ども」といった悪い意味で使われることが多い。映画の登場人物たちを見ると、確かに「たち」より「ども」が使われるにふさわしいですな。

【参考文献】
塩野七生&アントニオ・シモーネ『ローマで語る』集英社

ラージャの夢(1900年、フランス)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/qEyr24UZ45M

監督:ジョルジュ・メリエス
英題:The Rajah's Dream
備考:ファンタジー、無声映画

あらすじ…インドのラージャが昼寝をしようとしていると鳥が飛んでくる。ラージャはこれを捕まえようとするが、失敗。諦めて寝ようとすると、いきなりどこかへワープしてしまう。

 ラージャとは王または豪族と訳されます。又、本作ではセットや服装などでインドっぽさを出そうとしているのがうかがえます。それにしてもラージャが寝る時にも帯剣してるってのは不自然に感じますな。
 尚、タイトルと冒頭のシーンで夢オチ特定余裕でした。…え? ネタバレすんじゃねえよだって? すいませんねえ、この程度のことなら今までの経験から予想が着いちゃうんですよ。

『ODAKYU VOICE home vol.57 2016 1月号』小田急電鉄

 特集記事は「夫婦で行きたい 招福スポット」(P02-05)。小田急沿線(※)の神社を紹介しています。1月号だから時期的には初詣でになりますな。表紙のモデル2人の服装だって、デートで来たというよりも初詣でに来ましたっていう格好をしています。
 ちなみに表紙の場所は江の島の江島神社で、私も随分昔に行ったような気がするのですが、記憶が定かではありません。

※ただし、東郷神社は千代田線の明治神宮駅下車だし、箱根神社は箱根湯本駅から離れている。

ODAKYU VOICE home vol.57 2016 1月号

ジャンヌ・ダルク(1900年、フランス)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/vBXSratgqVk

監督:ジョルジュ・メリエス
出演:ジャンヌ・カルヴィエール、ジョルジュ・メリエス、ジャンヌ・ダルシー
原題:Jeanne d'Arc
備考:歴史劇、無声映画

あらすじ…天使から啓示を受けたジャンヌ・ダルクは、フランスを救うべく戦う。

 セリフや解説は一切ありませんが、ジャンヌ・ダルクについては多少は調べたことがあるので、ストーリーは大体わかりました。
 さて、作品についてですが、冒頭でいきなり天使が登場しており、英仏百年戦争の背景などは素っ飛ばしています。
 又、この作品は10分ほどの長さなのですが、5分過ぎあたりで戦争のシーンがようやく出てきたなと思ったら、いきなりジャンヌが敵方に捕われて、そして宗教裁判にかけられて火あぶりの刑に処されています。この作品唯一の戦闘シーンがそれかよと突っ込みを入れたくなります。

【関連記事】
藤本ひとみ『ジャンヌ・ダルクの生涯』中公文庫

『G get press 2016 JAN vol.168』ゲオ

 「話題作が7泊8日で一挙に登場!」(P42-45)によると、以下の6作品が2016年1月15日よりレンタル開始とのこと。

「トータル・リコール」
「ジャンゴ 繋がれざる者」
「プレミアム・ラッシュ」
「ケイト・レディが完璧な理由」
「アフター・アース」
「アーサー・クリスマスの大冒険」

 …ん? 「トータル・リコール」「ジャンゴ 繋がれざる者」はレンタルビデオで観た記憶があるぞ。そこでよくよく調べてみたら、ゲオでのレンタル開始は2016年1月15日からということのようです。そういえばこの2作品はツ○ヤでレンタルしましたっけ。

 それから、「DVD NEW RELEASE」(P22-41)に、スペイン映画「『僕の戦争』を探して」(P35)を発見。どうやらカルト映画「ジョン・レノンの僕の戦争」の関連作の模様。

G get press 2016 JAN vol.168

バットマン:夜の終わり(2011年、カナダ)

 この自主制作映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/vjGlcb6c5hE

監督:ジェイムズ・ボウチャー
出演:ジェイムズ・ボウチャー、マルセル・ルゴー、ケルシー・ゴールドバーグ、アンディ・ラスト
原題:Batman: Night's End
備考:アクション

あらすじ…ある女性がリドラー(Riddler)に拉致監禁され、バットマンがそれを追う。

 本作ではヴィラン(悪役)が2名登場します。リドラーとスケアクロウ(Scarecrow)です。
 リドラーは緑色のスーツを着ていて、犯罪の現場に謎解きの手がかりを残すのが特徴で、本作でもコウモリのフィギュアという手がかりを残しています。バットマンにコウモリとは…。
 又、スケアクロウはカカシのマスクをかぶっていて、手から幻覚ガスを噴射します。尚、少々調べてみたらスケアクロウは映画「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」にも登場していたらしいのですが、私は両作品を視聴しているはずなのに、あいにく私の記憶にスケアクロウは残っていませんでした。両作品ではスケアクロウは大して活躍していなかったみたいだし、私がこれらを視聴した時はスケアクロウなんて知名度の低いヴィランは知らなかったからなあ…。

バットマン

【関連記事】
バットマン(目次)

『BCNランキング 2015.12-2016.1 Vol.132』株式会社BCN

 「いまが旬! 動画コンテンツ見放題 定額制VODスタートガイド」(P16-19)という記事では以下のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスを紹介しています。

NETFLIX
amazonプライムビデオ
dTV
hulu
U NEXT
NHKオンデマンド
J:COM

 さて、これらの内、数年後に生き残っているものがどれだけあることやら。本誌にも「群雄割拠!」(P19)とあり、これらの「群雄」が相争うのは自明の理ですからね。

BCNランキング 2015.12-2016.1 Vol.132

悪魔の400の冗談(1906年、フランス)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/l0f0Mtglktc

監督:ジョルジュ・メリエス
出演:ジョルジュ・メリエス
原題: Les Quatre cents farces du diable
備考:カラー、無声映画

あらすじ…二人の旅行者が、悪魔の宿で様々な怪奇現象に遭遇する。

 カラー作品ですが、これはどういうことかというと、フィルムに彩色してあるのです。
 又、本作に登場する怪奇現象も、今観たら手品と思われるものが幾つも見受けられるため、別に怖くはないです。寧ろ、ドタバタの喜劇といった趣さえあります。
 それにしても、17分という尺の中で、これでもかこれでもかと様々な仕掛けが矢継ぎ早に登場します。よくこれだけ繰り出せるものだ。さすがはジョルジュ・メリエスといったところか。

 ちなみに、邦題の「悪魔の400の冗談」は、原題(フランス語)をYahoo!翻訳にかけて訳したものを使用しました。

『コモ・レ・バ? Vol.26 Winter 2016』CONEX ECO-Friends株式会社

 表紙を飾るのは女優の大原麗子。キャリアの長い大女優なので、私がこのブログでレビューした映像作品のどれかに出ているかなと思って調べてみたら、残念なことに一つもありませんでした。いやあ、迂闊迂闊。
 尚、本誌の記事「大原麗子(女優) 自分の存在への不満と不安をもった女優らしい女性」(文=鴨下信一、P13-15)に大原麗子について以下の記述がありました。

 そのずっと以前、'71に彼女は映画を去り、テレビに主な活躍を移す。(P14)

 なぜ彼女が出演する映画を観ていなかったのか? それは、彼女がキャリアの途中で映画を去ったから、長いキャリアの割に映画の本数が少ない。そのため、彼女の出演作品に当たる確率は低かったのだと、とりあえず納得。

コモ・レ・バ? Vol.26 Winter 2016

ジキル博士とハイド氏(1912年、アメリカ)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/pHKuKZQylA8

監督:ルシウス・ヘンダーソン
出演:ジェイムズ・クルーズ、フローレンス・ラ・バディー
原題:Dr. Jekyll and Mr. Hyde
原作:ロバート・ルイス・スティーヴンソン『ジキル博士とハイド氏』
備考:ホラー、無声映画

あらすじ…ジキル博士は実験で作った薬を自ら飲み、ハイド氏に変身することに成功する。そしてジキル博士は大臣の娘の求婚者になった。そして数か月後、ジキル博士は自らの意思とは関係なくハイド氏に変身してしまうようになり…。

 原作の小説は随分昔に読みましたが、そちらでは大臣の娘云々はなかったと記憶しております。又、こちらでは変身のシーンが最初の方に来ていて、壮大なネタバレをやらかしています。それから、原作の小説が長編であるのに対して、こちらの映像作品ではわずかに12分ということもあって、原作のエピソードも色々と削られているのがわかります。
 ところで、本作に登場する大臣の娘ですが、彼女を登場させることによって恋愛の要素が(わずかながら)入るようになっており、多少の彩りにはなっているんじゃないでしょうか。

山田風太郎「伊賀の聴恋器」

あらすじ…服部大陣は自分が発明した聴恋器を使って、柳生宗矩の娘・お万をモノにしようとするが…。

「伊賀の聴恋器」人物関係図

 上掲の人物関係図は物語の途中までのものであり、この物語では中盤以降も本筋に関わる重要人物が新登場するので注意されたし。上図を印刷しておいて、読み進めながら適宜書き足していくといいかもしれません。

 それはさておき、本作の書き出しは以下のものであるところなどは、いかにも山田風太郎らしい。

 服部大陣が、「聴恋器」という奇絶怪絶の道具を発明したのは、彼が柳生家の息女お万さまを一目見たとき、自分の睾丸に異様な振動を感じたことに発するのである。(P351)

 いきなり下ネタをかましてくれています。やるなあ。

 ところで、本作の舞台は戦国時代の遺風が今なお強く残る江戸時代初期。恋のライバルたちの内、服部大陣以外の3人はいずれも腕の立つ剣士。そして作者は山田風太郎。これで殺し合いにならないはずがない!
 本来なら彼らの師でありお万の父でもある柳生宗矩が、殺し合いに発展しないよう目を光らせる「監督責任」があるのでしょう(彼にとっても有望な弟子を失うのは痛いはず)。でも、それで話が平和裏に八方うまく収まったら、読者が納得せんでしょうなあ。

【参考文献】
細谷正充編『時代小説傑作選 江戸の爆笑力』集英社

不思議の国のアリス(1903年、イギリス)

 この映画は、YouTubeで観ました。
https://youtu.be/Ke25rh_8veM

監督:セシル・M・ヘプワース、パーシー・ストウ、
出演:メイ・クラーク、セシル・M・ヘプワース、ヘプワース夫人
原題:Alice In Wonderland
原作:ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』
備考:モノクロ、無声映画

あらすじ…ある日、アリスは時計を持ったウサギと遭遇する。アリスはウサギを追いかけて穴の中へ入り、不思議の国を冒険する。

 1903年の作品ということもあってフィルムの劣化が激しいので、画質に注意。
 さて、作品の内容についてですが、一応簡単な解説文は付いているものの、原作のストーリーをある程度知っていないと何が何やらわからないといった状態になります。まあ、『不思議の国のアリス』なら今までに何度も何度も映像化されているし(ディズニー版のアニメは観た記憶があります)、原作の文庫本だって入手するのはそんなに難しくはないはずです。ですので、それらで予習をしておくのもいいかもしれません。
 ちなみに、本作では子供たちがトランプ兵を演じているのですが、これは可愛いです。

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