小沼丹「浄徳寺さんの車」
あらすじ…「僕」は小説家の井深鯛一に誘われて、一緒に埼玉県の浄徳寺へ行くことに。駅に着くと、浄徳寺の住職が迎えに来ていた。だが、迎えの車が実は…。
井深鯛一、これは井伏鱒二をもじったものだと直感しました。そういえば、著者略歴にも「井伏鱒二に親炙し」(P388)とあります。
それはさておき、この物語は短いながらもユーモラスに話が展開されます。汽車の中でいびき自慢(?)が出るかと思えば、坊主は坊主らしくない格好をしているし、一行が乗る車は何と…おっと、ここから先は読んでみてからのお楽しみとさせていただきましょうかね。
【参考文献】
『三田文学 創刊一〇〇年名作選』三田文学会
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