永井龍男「ある書き出し」
あらすじ…男が鎌倉駅から鉄道に乗って新橋の会社へ出勤し、仕事を終えて帰途に着く。
特にこれといった衝撃の展開が起こることもなく日常の描写に終始しています。まあ、当時(昭和11年)の風俗はこんなものだったということがわかる作品です。
例えばエレベーター内でエレベーターガールと女給仕がキスをしています(P200)が、これなんかを見ると今より風紀が悪かったようです。
【参考文献】
『三田文学 創刊一〇〇年名作選』三田文学会
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