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小松左京「大阪の穴」

あらすじ…友人のSは、大阪にあったという真田のぬけ穴を探していた。ある夜、Sが自分のところへ訪ねてきて、ついにぬけ穴を見つけたと言う。

 大坂城(当時は大坂城と表記)に抜け穴があったというのは充分にありうることですが、たとえあったとしても今は潰されているはずです。何しろ、大坂の役で落城した後で江戸幕府は城を一から造り直していますからね。
 せいぜい残っているとしたら、城外のトンネルの断片部分でしょうか。ちなみに本作でもSの説明によれば、ところどころ土砂が崩れて塞がっているようです。

【参考文献】
有栖川有栖編『大阪ラビリンス』新潮社

【大坂城の抜け穴が登場する作品】
井沢元彦「抜け穴」
小松左京「遺跡」

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書評(小説)」カテゴリの記事

コメント

この短編の〆は大阪問題に限らず、<中央>以外で生きざるを得ない人にとっては
何とも苦しいですね……我々は、いつから間違ってしまったんだろうか?

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