岡本かの子「売春婦リゼツト」
あらすじ…パリの売春婦リゼットは、マギイ婆さんと鋸楽師の老人を自分の家族に仕立てて客を取ることにする。
タイトルも本文も主人公の名前は「リゼツト」とツが大文字表記となってしますが、この記事のレビューではタイトル及び引用文はそのままにしておいて、それ以外の文章では現代の表記「リゼット」に改めさせていただきます。
さて、なぜリゼットは俄かに家族を拵えたのかというと、
巴里へ来る遊び客は近頃商売女に飽きた。素人らしいものを求める。リゼツトのつけ目はそこであつた。(P169)
つまり、素人女風に見せかけたというわけですか。一種のコスプレだと言えないこともない。
【参考文献】
『三田文学 創刊一〇〇年名作選』三田文学会
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