H・P・ラブクラフト『狂気の山脈』PHP(2)
第三章あらすじ…突如、レイクのキャンプとの連絡が途絶えた。ダイアーらはレイクのキャンプへ行ってみると、そこには…!
南極の基地にせよ、絶海の孤島にせよ、宇宙船にせよ、山奥の研究施設にせよ、外部から隔絶されたところと連絡が取れなくなったら、そこにいた連中は全滅している、というのがこのテの話ではよくあることです。
そんな事情を踏まえつつ第三章を読み進めてみると、案の定というべきか、全滅していました。正確に言えば大学院生のゲドニーだけが行方不明ですが、南極という過酷な環境下で生きのびているとは思えないので、やはり彼も死んでいると見ていいでしょう。
これが推理小説ならば、実はゲドニーが真犯人で、レイクらを怪物の仕業に見せかけて殺した後、どこかに身を隠して生きている…なんてことも考えられなくもない。しかしこれは怪奇小説ですので、怪異の仕業とみなすのが妥当でしょうか。
【参考文献】
H・P・ラブクラフト『狂気の山脈』PHP
【目次】
狂気の山脈(1)
狂気の山脈(2)
狂気の山脈(3)
狂気の山脈(4)
【関連記事】
狂気の山脈 アニメ版
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