H・P・ラブクラフト『狂気の山脈』PHP(1)
第一章あらすじ…ミスカトニック大学調査隊が南極の地質調査へ行く。
上掲の人物関係図は第一章の文章のみの情報に基いて作成しました。これを見ると、本作の語り手である主人公の名前が書かれていませんが、それは第一章の段階では彼の名前が明らかにされていないからです。
尚、この主人公は地質学者ということもあって、この後の調査では地質学の用語(例:鮮新世、粘板岩)を用いて描写するのでご注意を。私は地質学については素人なのでその部分はついて行けませんでしたな。
話を戻すと、第一章ではまだまだ怪奇色が薄く、南極調査は順調に進んでいます。比較的順調であるだけに、その後の転変を考えると…おっと、これ以上はネタバレ防止のために伏せておきます。
それでは引き続き、第二章について。
第二章あらすじ…分隊のレイク一行が巨大な山脈と未知の生物を発見する。
第二章のレイクの高揚した報告の中にダイアーという名前が出てきます。どうやらこれが主人公の名前らしい。
というわけで、今後は主人公をダイアーと呼ぶことにします。
さて、レイク一行が発見したものについてですが、巨大な山脈にはどうやら建造物があるらしいということと、洞窟から謎の生物の死体(と思われるもの)をキャンプに持ち帰って解剖してみる云々という報告を無線で南ベースキャンプに伝えています。
それにしてもこの生物、持ち帰ったらまずいものなんじゃ…と思ってしまうのは、「遊星からの物体X」を読んだからでしょうか。
長くなってきたので次回に続く。
【参考文献】
H・P・ラブクラフト『狂気の山脈』PHP
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