副島隆彦『あと5年で中国が世界を制覇する』ビジネス社(2)
本書には色々と過激なことが書かれていて、正直ここまで書いて大丈夫なのかと思わないでもないのですが、ともかくも一つ紹介します。
長年アメリカのCIAが、日本の保守言論人をけしかけて、「日本は中国と戦え」、「日本を中国にぶつけろ」、「今こそ日米同盟の信義を守って中国を攻めよう」と日本国民への戦争扇動を行ってきた。台湾人のふりをしている黄文雄氏や櫻井よしこ氏、金美鈴氏のような人たちが、CIAから資金をもらったりして、まるで日本の愛国者、保守言論人の正統であるかのようなふりをしてきた。(P37-38)
正力松太郎がCIAのエージェントであったことはアメリカの公開された公文書によって明らかになっています。又、CIAのような諜報機関が宣伝工作の一環として言論人を工作の対象にすることはあります。
でも、だからといって、CIAが引用文中に挙げた人たちに金を渡して戦争を煽らせていたかというと、どうなんでしょうね。まあ、離間の策くらいはやっていたかもしれませんが、さすがに戦争となるとアメリカだってタダじゃ済まない。
せめて、どういうルートで資金が流れていて、具体的にどういう指令を受けて彼らが発言しているのかを示してくれないと、上記の引用部分は説得力を持ちませんな。
アメリカの公文書が公開されるのを待つか、ウィキリークスの暴露を待つか。
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