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淀川長治『淀川長治映画ベスト10+α』河出書房新社

 淀川長治の映画ベスト○○を寄せ集めたもの。選ぶのに相当苦心していることがうかがえます。

 ところで、私が最近観た映画「雪之丞変化」のレビューがあったので引用します。尚、「雪之丞変化」は何度も映画化されているので同名の別作品と混同しないように注意が必要ですが…市川崑監督作品ですか、それなら私の観たやつです。

「雪之丞――」も新しい空気。いえ、ほんとうはこんなのそう新しいなんていえたギリではないのだが、日本映画、これだけの色彩で遊ばせてくれはしない。みんなドーラン(※)色の映画ばっかり。その中で、これは白と赤があんまり鮮やかに見えて。(P41-42)

 映画公開と同じ時代に生きていないとこんなことは言えませんわ。でも、言われてみれば色彩が鮮やかだったのはたしかです。

 それから、「サイレント・ベスト55」(P194-212)の中にセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の「イワン雷帝」(P206)がなぜか入っています。あれはトーキーだったはずだが…。

 長くなってきたので本書のレビューはこれくらいにしておきます。さよなら、さよなら、さよなら。

※ドーラン…「俳優などが使う、舞台・映画撮影の化粧用の油性練り白粉(おしろい)。」(広辞苑)

【参考文献】
淀川長治『淀川長治映画ベスト10+α』河出書房新社

【関連記事】
雪之丞変化(1963年)
イワン雷帝 第一部
イワン雷帝 第二部

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