原田曜平+余蓮『中国新人類・八〇后が日本経済の救世主になる!』洋泉社
八〇后(バーリンホゥ)とは八〇年代生まれの中国人の若者のことで、彼らは「優良な消費者」だから、日本の企業は彼らを狙って商売したら大儲けできるんじゃないか、というのが本書の主旨。
又、本書では八〇后を4種(四族)に分類していますが(月光族、洗練族、透明族、飯族)、これは八〇后を消費者として見た場合の分類であって、生産者として見た場合や、政治的・社会的スタンスで見た場合は全く異なる分類ができてしまうことでしょう。
そう考えると、本書は八〇后を消費者として見ることに注力しすぎている、と感じざるをえない。まあ、本書の主旨が主旨ですから、八〇后の他の側面を知りたいのなら、他の資料文献を漁れってことですな。
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