「絶倫山物語」JAP自主制作映画PART3(2015年、日本)
この自主制作映画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25461689
YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/6usa2GSUsF8
出演:菅野耕平、千葉昴平(声)
制作:we are the JAP
あらすじ…インポテンツに悩む男がおばあちゃんに相談すると、山へ行って山と戦えと言われる。そこで男は山へ登るが…。
主人公の男は山へ登り、おもちゃの弓を持って「何か」と戦います。その「何か」は我々には見えませんが…。
さて、ここで私なりの解釈を一つ。
主人公の山での戦いを客観的に見ると、彼が錯乱しているように見受けられます。又、この作品ではおばあちゃんが回想の中で声のみ登場し、姿を現しません。
これらのことを考えると、ひょっとしたら彼は最初から錯乱していて、おばあちゃんは彼の妄想の産物なのではないでしょうか。だとすれば、山と戦うという不条理な試練を課される(と思い込む)のも納得できないこともない。
ところで、錯乱した男の戦いで思い出したのが、ガルシンの短篇小説「あかい花」です。こちらは精神病院に入れられた男が神に命じられて悪との戦いに身を投じています。ガルシンの方が普遍的なテーマを扱っているのに対し、絶倫山の方はインポという個人的な悩みを扱っているのが対照的です。
又、絶倫山の主人公が雪の中で服を脱いで裸になっていますが、これと同様のシーンが映画「大脱獄」と「八甲田山」でお目にかかれます。うろ覚えですが「大脱獄」での解説によると、寒さのあまりおかしくなってしまうんだとか。怖い怖い。
【参考リンク】
we are the JAP公式サイト
« 『あきかる 2015.07.10 Vol.8』 | トップページ | 『R25[アールニジュウゴ] 7.23-8.26 2015, No.370』リクルート »
「自主制作映画」カテゴリの記事
- ハロウィン:マイケル・マイヤーズのマスク(2024年、アメリカ)(2024.12.03)
- ハロウィン:フィルム・ノワール(2024年、アメリカ)(2024.12.02)
- ハロウィン:ハドンフィールド(2024年、アメリカ)(2024.12.01)
- ハロウィン:偽者(2023年、アメリカ)(2024.11.30)
- ハロウィン:お化け屋敷(2024年、アメリカ)(2024.11.29)
« 『あきかる 2015.07.10 Vol.8』 | トップページ | 『R25[アールニジュウゴ] 7.23-8.26 2015, No.370』リクルート »
コメント