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ランボー(1982年、アメリカ)

監督:テッド・コッチェフ
出演:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー
原題:First Blood
原作:ディヴィッド・マレル『一人だけの軍隊』
備考:アクション

あらすじ…ベトナム帰還兵のジョン・ランボーは戦友のもとを訪ねるが、戦友は既に死んでいた。そんな時、ランボーは町の保安官ティーゼルから不当な扱いを受けるが、ブチ切れて山中に逃走。たった一人の戦いが始まった!

「ランボー」人物関係図

 最初に観た時は、ベトナム戦争のトラウマが描かれているといっても、アクションシーンが多いからそこまでストレスは感じないなと思っていました。
 実際、映画が開始してから10数分でランボーがブチ切れて暴れ出し、逃走&戦闘開始。そこから格闘あり、カーチェイスあり、崖スタントあり、ブービートラップあり、擬態シーンあり、銃撃戦あり、洞窟探検あり、大爆発あり、と色々と盛り込まれているし、レンタルDVD収録の原作者(ディヴィッド・マレル)のオーディオコメンタリーによると「95分のうちの55分がアクションだ」そうです。
 ところが、私の場合、戦争の心の傷という問題が、後から徐々に重くのしかかってきました。
 冒頭、ランボーが戦友を訪ねるくだりが出てきますが、今にして思えば、その時の様子からしてどこかおかしい。心ここにあらず、といったような状態です。私は精神科医ではないので診断はできませんが、ランボーの心が壊れているということは感じ取れました。
 又、オーディオコメンタリーで裏話や作品の背景、ベトナム帰還兵がこの映画を視聴した際の反応を聞くと、単純に痛快なアクション映画として楽しむことは難しくなります。サメ映画とは違うのだよ、サメ映画とは。

【ベトナム戦争で精神がおかしくなった人が出てくる映画】
地獄の黙示録 特別完全版

『TOKYO TREND RANKING 2015 8』東京メトロ・ぐるなび

 表紙を飾るのは池袋のサンシャイン水族館にあるサンシャインアクアリング(P14に記事あり)。
 私も数年前に行ったことがありますが、あの時も暑かったことは印象に残っています。あそこは水が流れているので一見すると涼しそうなのですが、直射日光がガンガン降り注いでいるので夏場は特に注意が必要です。熱中症対策はお忘れなく!

TOKYO TREND RANKING 2015 8

『トリコ 8-9 2015 No.88』株式会社かみんぐ

 特集記事は「世田谷ホンキの肉料理」(P06-13)と題して世田谷区の飲食店の肉料理の数々を紹介しています。肉料理を食べてスタミナを付け、暑い夏を乗り切ろう、という寸法です。
 体力があるうちにこれを読めば食欲をそそられてしまいますが、夏バテの時にはこれらの料理はさすがに胃袋への負担が大きい。特に、ニンニクがたっぷりかかっているものなんかはもう…。
 皆さんも、体調管理にはお気を付けて。

トリコ 8-9 2015 No.88

『ことりっぷ つくばさんぽ』茨城県つくば市

 茨城県つくば市の観光案内。
 P5に「アザラシ型ロボット」の写真が掲載されています。本誌に記載されてはいませんが、パロという名称です。
 それにしてもこのパロ、茶色バージョンもあったのか。

ことりっぷ つくばさんぽ

『gloss[グロス]8 2015 Vol.006』株式会社サイファ

 「夏の試写会PRESENT」(P002-003)にて紹介されている映画のタイトルは以下の通り。

・天空の蜂
・ピース オブ ケイク
・at home アットホーム
・ロマンス
・Fathers and Daughters(原題)
・先生と迷い猫

 それぞれの映画の詳細について知りたい方はYouTubeで予告篇をチェックするなどして下さい。ともかくも私がここで言いたいのは、『gloss』が想定する読者層(東京の女性)が好む映画はこういうものだろう、ということです。サスペンス、恋愛、家族愛、動物…。
 ダニー・トレホやアメコミヒーロー、怪獣、歴史超大作なんてのはお呼びではない。

gloss[グロス]8 2015 Vol.006

【関連リンク】
「天空の蜂」予告
https://youtu.be/EM0DiDNTJM0

「ピース オブ ケイク」予告
https://youtu.be/PvhegpNqJMA

「ロマンス」予告
https://youtu.be/pGyKG32-Mc4

「Fathers and Daughters」予告
https://youtu.be/YZ-6gOCidMY

「先生と迷い猫」予告
https://youtu.be/cfyp9yunWYk

【追記】
 後で調べてみたら、「Fathers and Daughters」の邦題は「パパが遺した物語」とのこと。

原田曜平+余蓮『中国新人類・八〇后が日本経済の救世主になる!』洋泉社

 八〇后(バーリンホゥ)とは八〇年代生まれの中国人の若者のことで、彼らは「優良な消費者」だから、日本の企業は彼らを狙って商売したら大儲けできるんじゃないか、というのが本書の主旨。
 又、本書では八〇后を4種(四族)に分類していますが(月光族、洗練族、透明族、飯族)、これは八〇后を消費者として見た場合の分類であって、生産者として見た場合や、政治的・社会的スタンスで見た場合は全く異なる分類ができてしまうことでしょう。
 そう考えると、本書は八〇后を消費者として見ることに注力しすぎている、と感じざるをえない。まあ、本書の主旨が主旨ですから、八〇后の他の側面を知りたいのなら、他の資料文献を漁れってことですな。

【参考文献】
原田曜平+余蓮『中国新人類・八〇后が日本経済の救世主になる!』洋泉社

淀川長治『淀川長治映画ベスト10+α』河出書房新社

 淀川長治の映画ベスト○○を寄せ集めたもの。選ぶのに相当苦心していることがうかがえます。

 ところで、私が最近観た映画「雪之丞変化」のレビューがあったので引用します。尚、「雪之丞変化」は何度も映画化されているので同名の別作品と混同しないように注意が必要ですが…市川崑監督作品ですか、それなら私の観たやつです。

「雪之丞――」も新しい空気。いえ、ほんとうはこんなのそう新しいなんていえたギリではないのだが、日本映画、これだけの色彩で遊ばせてくれはしない。みんなドーラン(※)色の映画ばっかり。その中で、これは白と赤があんまり鮮やかに見えて。(P41-42)

 映画公開と同じ時代に生きていないとこんなことは言えませんわ。でも、言われてみれば色彩が鮮やかだったのはたしかです。

 それから、「サイレント・ベスト55」(P194-212)の中にセルゲイ・エイゼンシュテイン監督の「イワン雷帝」(P206)がなぜか入っています。あれはトーキーだったはずだが…。

 長くなってきたので本書のレビューはこれくらいにしておきます。さよなら、さよなら、さよなら。

※ドーラン…「俳優などが使う、舞台・映画撮影の化粧用の油性練り白粉(おしろい)。」(広辞苑)

【参考文献】
淀川長治『淀川長治映画ベスト10+α』河出書房新社

【関連記事】
雪之丞変化(1963年)
イワン雷帝 第一部
イワン雷帝 第二部

『めざせ月刊 ネリクリ magazine VOLUME02』株式会社ドーニカ

 私が本誌を入手したのは7月末の秋葉原UDXなのですが、本誌の裏表紙を見ると「新作インフォメーション」と題して2月~3月公開の5本の映画を紹介しています。とすると、大体5か月前に出版されたものを手に入れたのか…(※)

 ところで、P18-19に「銀河鉄道999デザイン電車」が運行を終了したとの記事を発見。その方面に疎い私は「そんなものがあったのか」と思わないでもない。
 ちなみに、運行終了の理由は「車両の老朽化でもう限界」(P18)とのこと。つまりそれだけの長期間、走っていたのか。

※本誌をチェックして発行年月日を探してみたものの、奥付や目次にも書かれておらず、仕方なくこのような方法で推測しました。

めざせ月刊 ネリクリ magazine VOLUME02

『1up 2015 June 第5号』(株)ワンナップ

 P8の記事に、Laoxアソビットシティが「改装中のため休業中」とありました。
 私は7月末に秋葉原へ行きましたが、その時はアソビットシティのことはすっかり失念していました。まあ、アソビットシティには暫く行ってなかったし、当日は暑かったから忘れていても仕方ないですわ。

1up 2015 June 第5号

【追記】
 後日アソビットシティの公式サイトをチェックしたところ、7月15日グランドオープンとありました。つまり私が秋葉原へ行った時は既に開店していたということです。

ハムレット(1996年版、英米)

監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナー、ケイト・ウィンスレット、リチャード・ブライアーズ、ジュリー・クリスティ、デレク・ジャコビ
原題:Hamlet
原作:シェイクスピア『ハムレット』

あらすじ…19世紀デンマーク。国王が死去して王の弟クローディアスが即位し、先代の王の妃ガートルードと結婚する。先代の王の息子ハムレットは鬱々とした日々を送っていたが、亡父の霊が出没すると聞き、会いに行く。

 まず最初に断わっておきます。ネタバレ注意。
 というのも、シェイクスピアの「ハムレット」は、日本における「忠臣蔵」の如く、結末を含むストーリーを知っていて当たり前の古典であり、今回ばかりは私も読者に知っていることを前提として執筆したいからです。賢明なる読者諸氏よ、ご了承願いたい。

 さて、まずは人物関係図をご覧下さい。

「ハムレット」人物関係図

 これを見て、ポローニアスの肩書きに「おや?」と思った方がいるとしたら、その人は「ハムレット」をよくご存知なのではと推察致します。
 ポローニアスは原作では侍従長(※)、本編の字幕では大臣、ケネス・ブラナーによる解説では首相となっています。ここでは本編の字幕に従って「大臣」と表記することにしました。
 尚、ポローニアスの肩書きを侍従長から大臣へ、そして時代を中世から19世紀へ移すことによって、ポローニアスの娘オフィーリアと王子ハムレットとの関係は、「身分違いの恋」という要素が(まだ幾分か残っているにせよ)薄らいでいます。ただし、ハムレットがポローニアスを殺した政治的意味合いは重くなっていますが。

 それから、映画の中で「ここでこんな人を出しちゃっていいのかよ(歓喜)」という人物がいます。劇中劇の王を演じるチャールトン・へストンと、フェンシングの審判を務めるロビン・ウィリアムズ(原作ではオズリックという役名)です。
 特にチャールトン・へストンがトロイア滅亡を浪々と語るくだりは見事で、私は彼が名優であることをこの時初めて痛感しました(「十戒」を観ているはずなのに!)。

 又、物語の中盤でハムレットがクローディアスを殺す絶好の機会が訪れるのですが、その時にハムレットは短剣をクローディアスの首に突き付け、あまつさえ空想の中では突き刺してさえいます。
 この演出は「絶好の機会」感を強調していると言えるでしょう。と同時に、ハムレットの「行動しない人」という側面もより強調されているようです。

 嗚呼、この242分という超大作についてはまだまだ他にも筆を走らせるべき箇所、言及するべき人物がたくさん存在するのですが、さすがに書き切れない!
 ともかくも、ケネス・ブラナー版「ハムレット」は重厚長大で贅沢な作品です。それはそれで好みが分かれるかもしれませんが、一生に一度は味わってみるといいんじゃないでしょうか。

※原作の典拠には岩波文庫版『ハムレット』を使用。理由は自宅の本棚にあったから。

【参考文献】
市川三喜・松浦嘉一『ハムレット』岩波書店

【関連記事】
シェイクスピア(目次)

『電撃ASCII 秋葉原限定版 2015年6月号』株式会社KADOKAWA

 表紙を飾るのは家庭用ゲームソフト「夏色ハイスクル★青春白書」です。ニコニコ動画にアップロードされているプレイ動画を観ればわかると思いますが、女子高生のスカートの中を盗撮するゲームです。
 とはいえ、記事(P0-1)の中でパンチラ画面は一つのみ。パンツを見たけりゃソフトを買ってプレイして下さいと言ってるようなものです。

電撃ASCII 秋葉原限定版 2015年6月号

『つくば2015 ちびっ子博士』つくば市教育局

 小中学生向けのスタンプラリーのパンフレット。期間は7月18日~8月31日、巡る場所は研究所や科学館、大学など。
 だとすると、夏休みの宿題、それも自由研究向けの企画ですな。
 もちろん自由研究に利用するならスタンプラリーに参加するだけでは不十分であり、施設を見学して得た情報を基に自分なりに思考を展開させて行く必要があります。

つくば2015 ちびっ子博士

『開運のまち おやまブランド』おやまブランド創生協議会

 栃木県小山市の名産品のパンフレット。

開運のまち おやまブランド

 表紙下部にゆるキャラが7体います。向かって左から、正光くん、寒川尼ちゃん、開運★おやまくま、かぴょ丸くん、セグピー、ピンキー、ニューピンキー。
 すごいなあ、全然統一感がないぞ。

ロバート秋山主演ショートフィルム丸1本「引ッ越ス」(2007年、日本)

 この動画はYouTubeで観ました。
https://youtu.be/0rQK3eOP_vw

出演:秋山竜次、山本博、馬場裕
備考:15分、コメディ

あらすじ…お笑いトリオ「ロバート」の秋山が引越しをすることになり、山本と馬場が手伝いに行く。だが、秋山は全く準備をしていなかった。

 引越しをするなら荷物を段ボールに詰めないといけないのに、彼らはそんなことをせずに不用品を貰ったりコレクションを眺めたりアルバムを見たり…。本当に引っ越す気あるの?
 ちなみに、映像の最後の方でトラックで荷物を運んでいますが、家の中の荷物の量を考えるとあれだけでは足りないんじゃ…ああ、そうか、何回かに分けて運ぶのか。

検証!スマートフォンのワンクリック請求(2015年、日本)

 この動画はポリスチャンネルで観ました。
http://www.police-ch.jp/video/3/040250.php

制作:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)

 スマートフォンでわざとアダルトサイトのワンクリック請求に引っかかるとどうなるかを見せ、次いで、こういう時にどう対応すればいいのかを説明しています。なるほど、無視を決め込むとか着信拒否とかキャッシュ削除とかいろいろ対策があるんですね。
 尚、この動画はスマートフォン利用者を主な対象としていますが、パソコンでもこのテのワンクリック請求の罠がありますので、パソコン利用者もある程度は参考になるんじゃないかと思います。

武力攻撃やテロなどから身を守るために(2014年、日本)

 この動画はポリスチャンネルで観ました。
http://www.police-ch.jp/video/9/003906.php

制作:内閣官房

 国民保護法(武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律)に基き、武力攻撃等を受けた際に国民はどう対応すればいいのかを解説した動画。政府広報なので映像の作りについてはお察し下さい(CGで描かれた戦車の出来が逆の意味で凄い!)。
 まあ、大地震と同様にこういう事態を想定しておくのも危機管理の上では重要ですぞ。
 
【関連リンク】
国民保護ポータルサイト

副島隆彦『あと5年で中国が世界を制覇する』ビジネス社(2)

 本書には色々と過激なことが書かれていて、正直ここまで書いて大丈夫なのかと思わないでもないのですが、ともかくも一つ紹介します。

 長年アメリカのCIAが、日本の保守言論人をけしかけて、「日本は中国と戦え」、「日本を中国にぶつけろ」、「今こそ日米同盟の信義を守って中国を攻めよう」と日本国民への戦争扇動を行ってきた。台湾人のふりをしている黄文雄氏や櫻井よしこ氏、金美鈴氏のような人たちが、CIAから資金をもらったりして、まるで日本の愛国者、保守言論人の正統であるかのようなふりをしてきた。(P37-38)

 正力松太郎がCIAのエージェントであったことはアメリカの公開された公文書によって明らかになっています。又、CIAのような諜報機関が宣伝工作の一環として言論人を工作の対象にすることはあります。
 でも、だからといって、CIAが引用文中に挙げた人たちに金を渡して戦争を煽らせていたかというと、どうなんでしょうね。まあ、離間の策くらいはやっていたかもしれませんが、さすがに戦争となるとアメリカだってタダじゃ済まない。
 せめて、どういうルートで資金が流れていて、具体的にどういう指令を受けて彼らが発言しているのかを示してくれないと、上記の引用部分は説得力を持ちませんな。
 アメリカの公文書が公開されるのを待つか、ウィキリークスの暴露を待つか。

【参考文献】
副島隆彦『あと5年で中国が世界を制覇する』ビジネス社

副島隆彦『あと5年で中国が世界を制覇する』ビジネス社(1)

 本書が執筆されたのが2009年(※)、そして私が本書を読んでいるのは2015年です。6年は経っているわけですが、それでは本書のタイトル通りに中国が世界を制覇したかというと、残念ながら否定せざるをえない。つまり、副島氏の予測は外れたということです。
 例えば、AIIBにアメリカと日本は参加しませんでしたが、それによってAIIBの力は大きく削がれることになっており、中国が世界を制覇しているならば(たとえ日米を外しても)こうはならない。
 ちなみに、巻末の「あとがき」では一種の「逃げ」を打っています。

本書の書名どおりに「あと5年で中国が世界覇権国になる」と私が分析し、予測した通りになるためには、中国自身が、一皮大きく脱皮しなければならない。(P238)

 具体的に何をしなければならないのかというと、「共産党の一党支配体制をやめて複数政党制と普通選挙制による民主政治体制を示すこと」(P238)と、「台湾、チベット、新疆ウイグル自治区」(P238)に「ふところの深い大きな自治権を与えて、台湾人、チベット人、ウイグル人による本物の自治政府を認めること」(P238-239)だそうです。そんなの中国政府にとっては自殺行為に等しいんじゃ…。少なくとも、権力者層の大幅な変動と国内の大混乱は避けられませんぜ。
 ともあれ、こんな条件を中国政府が達成するのは無理無謀なので、外れてもやむなしというのが副島氏の弁明になるのでしょうか。

 長くなってきたので続きは次回。

※巻末の「あとがき」の日付が「2009年8月10日」(P239)となっている。

【参考文献】
副島隆彦『あと5年で中国が世界を制覇する』ビジネス社

薄桜記(1959年、日本)

監督:森一生
出演:市川雷蔵、勝新太郎、真城千都世
原作:五味康祐『薄桜記』
英題:Samurai Vandetta
備考:時代劇

あらすじ…浪人・中山安兵衛は高田馬場の決闘で村上兄弟を討ち剣名を挙げる。一方、村上兄弟の同門の知心流の旗本・丹下典膳は、その場に居合わせながら村上兄弟に助太刀しなかったことを責められ道場を破門される。

「薄桜記」人物関係図

 原作の小説は長編なので、映画化に際しては色々と削られるのは当然なのですが、この映画ではそれだけにとどまらず、換骨奪胎を色々とやらかしてくれています。
 例えば映画DVDのパッケージでは足を負傷した丹下典膳が雪の中で戦う場面が描かれていますが、原作の小説でも雪の中で戦うシーンはあるものの足は負傷しておらず、しかも戦う相手が全く違っていたりします。
 又、丹下典膳が隻腕になるのは小説では割と早い段階なのですが、この映画だと一時間を過ぎてから。そのため、彼の隻腕の剣士というイメージは薄らいでしまっているような気がします。
 それから、小説では随所に出てきた、武士の義理がもたらす不条理さと悲劇が、痛快娯楽作品にすることであまり描かれなくなっています。

 とはいえ、原作の小説を抜きにしても、見所はあります。
 線の細い市川雷蔵の丹下典膳と、野太い勝新太郎の中山安兵衛のコントラストはいい味を出しているし、千春が夫の不在中に雛人形相手に話しかけるヤンデレっぷり(あるいはメンヘラか)も印象的です。
 そして何より、クライマックスでの戦闘シーンは壮絶です。雪の上で寝転がりながら瀕死の戦いを展開するというのは凄まじい。

【関連記事】
五味康祐『薄桜記』新潮社(1)
五味康祐『薄桜記』新潮社(2)
五味康祐『薄桜記』新潮社(3)

『G get press 2015 AUG vol.163 8』ゲオ

 P12に映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の記事を発見。副題の"Dawn of Justice"は直訳すると「正義の夜明け」ですが、これが「ジャスティスの誕生」と訳されましたか。
 それはさておき、この映画ではスーパーマンがバットマンと戦うことになるらしいのですが、ここで一つ指摘しておきたいのは両者ともにドル箱スターであるということです。だから、どちらも簡単には殺せない。
 まあ、死んだら死んだで「復活」させる方法はあるっちゃあるんですけどね。例えば、怪人二十面相がよく使う手ですが、死んだと思われていたが実は生きていた、みたいなものとか。あるいはいっそのこと、リブート版で仕切り直しをするとか。色々あります。

G get press 2015 AUG vol.163 8

『R25[アールニジュウゴ] 7.23-8.26 2015, No.370』リクルート

 大人の玩具を特集。大人のオモチャといえば卑猥なものを想像してしまいますが、こちらに載っているのはオリエント工業のラブドール(いわゆるダッチワイフ)がP22-23に合計9体掲載されている以外は、エロくないものばかりです。
 例えば他にどんなものがあるかというと、シューティングゲームができる「スター・ウォーズ:バトルポッド」(P7)が税込価格456万円…って、さすがにこれは普通の大人じゃ買えませんわ。

R25[アールニジュウゴ] 7.23-8.26 2015, No.370

「絶倫山物語」JAP自主制作映画PART3(2015年、日本)

 この自主制作映画は、ニコニコ動画で観ました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm25461689

 YouTubeでも観られます。
https://youtu.be/6usa2GSUsF8

出演:菅野耕平、千葉昴平(声)
制作:we are the JAP

あらすじ…インポテンツに悩む男がおばあちゃんに相談すると、山へ行って山と戦えと言われる。そこで男は山へ登るが…。

 主人公の男は山へ登り、おもちゃの弓を持って「何か」と戦います。その「何か」は我々には見えませんが…。

 さて、ここで私なりの解釈を一つ。
 主人公の山での戦いを客観的に見ると、彼が錯乱しているように見受けられます。又、この作品ではおばあちゃんが回想の中で声のみ登場し、姿を現しません。
 これらのことを考えると、ひょっとしたら彼は最初から錯乱していて、おばあちゃんは彼の妄想の産物なのではないでしょうか。だとすれば、山と戦うという不条理な試練を課される(と思い込む)のも納得できないこともない。

 ところで、錯乱した男の戦いで思い出したのが、ガルシンの短篇小説「あかい花」です。こちらは精神病院に入れられた男が神に命じられて悪との戦いに身を投じています。ガルシンの方が普遍的なテーマを扱っているのに対し、絶倫山の方はインポという個人的な悩みを扱っているのが対照的です。
 又、絶倫山の主人公が雪の中で服を脱いで裸になっていますが、これと同様のシーンが映画「大脱獄」「八甲田山」でお目にかかれます。うろ覚えですが「大脱獄」での解説によると、寒さのあまりおかしくなってしまうんだとか。怖い怖い。

【参考リンク】
we are the JAP公式サイト

『あきかる 2015.07.10 Vol.8』

 秋葉原エリアのカルチャーマガジン。
 秋葉原の文化は多種多様で奥が深いなと痛感したのが、本誌P16に掲載されている「男の娘カフェ&バー NEWTYPE」と「あきば踏みっ娘学園」。私はこれらの店に行ったことはないし、おそらく今後とも行くことはないのでしょうけど、秋葉原にはこういう「魔境」が潜んでいるということは頭の片隅に置いておいた方がいいのかもしれません。

あきかる 2015.07.10 Vol.8

陽運寺&田宮稲荷神社

 デジカメをチェックしたら四谷に行った時にお参りした、お岩さんゆかりの陽運寺&田宮稲荷神社の写真が入っていたのでアップロードします。

陽運寺&田宮稲荷神社

 そのうちお岩さん関連の映画を視聴してレビューするかもしれないので、今のうちに仁義を切っておきます。

【追記】
 後日、映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」「喰女‐クイメ‐」と「新釈四谷怪談 前篇後篇」を視聴しました。又、於岩稲荷田宮神社(中央区新川)お岩さんの墓(妙行寺)にもお参りしました。

『世界のラジオ会館秋葉原 秋葉原ラジオ会館館内案内』秋葉原ラジオ会館

 久しぶりに秋葉原へ行ったら、ラジオ会館がリニューアルオープンしていました。
 とりあえず私は3Fと4FのK-BOOKSを歩いてみましたが、艦隊これくしょんのグッズがたくさんあったのが印象に残っています。

 さて、この案内はラジオ会館の1Fで入手したのですが、この日本語版の他に英語版もありました。英語版の方は外国人観光客向けですね。そういえば建物内でも外国人観光客をよく見かけましたな。

世界のラジオ会館秋葉原

小林史憲『テレビに映る中国の97%は嘘である』講談社

 過激なタイトルが付いていますが(しかも著者はテレビ局のプロデューサー)、本書の中身は至って普通(?)の中国ルポです。書いてある内容は中国共産党政府なら発禁にするレベルかもしれませんが、石平や黄文雄、櫻井よしこなどに較べれば「控え目」といったところでしょうか。
 さて、本書の内容についてもう少し具体的に触れておくと、各章毎に取材対象が異なっており、バラバラの印象を受けます。

第一章:反日デモ
第二章:華西村
第三章:マオタイ酒
第四章:チベットの仏画
第五章:毒餃子事件の「犯人」
第六章:中朝国境

 読者にしてみれば、興味のある章から読み進めることができる、というメリットがあるでしょうな。

【参考文献】
小林史憲『テレビに映る中国の97%は嘘である』講談社

『TSUTAYA CLUB MAGAZINE 2015 8 vol.235』TSUTAYA

 8月15日に戦後70年を迎えるということで、本誌でも「太平洋戦争終結70年 戦争を知る」(P20)と題して、「太平洋戦争気を題材にした作品」8本を紹介。内訳は以下の通り。

永遠の0 ディレクターズカット版(向井理主演)
永遠の0(岡田准一主演)
風立ちぬ
俺は、君のためにこそ死にに行く
男たちの大和 YAMATO
真夏のオリオン
太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男
少年H

 太平洋戦争期を題材にした作品はまだまだ他にもたくさんあり、かく言う私も「母べえ」「ラストゲーム 最後の早慶戦」「エンド・オブ・オール・ウォーズ」「太陽」といった映画を観ています。
 尚、「母べえ」や「ラスト・ゲーム 最後の早慶戦」は銃後の世界、「エンド・オブ・オール・ウォーズ」は日本軍の捕虜収容所、「太陽」は終戦前後の昭和天皇を描いています。前線でドンパチやるだけが戦争じゃないってことですな。

TSUTAYA CLUB MAGAZINE 2015 8 vol.235

【関連記事】
エンド・オブ・オール・ウォーズ
母べえ
太陽
ラストゲーム 最後の早慶戦

井上文則『軍人皇帝のローマ 変貌する元老院と帝国の衰亡』講談社

共和政期以来、七〇〇年にわたり、ローマ帝国を支えてきた元老院。
しかし、軍事情勢が悪化し、貧富の差が拡大した三世紀以降、
支配権はバルカン半島出身で下層民からのぼりつめた軍人皇帝の手に移る。
アウレリアヌス帝、ディオクレティアヌス帝、コンスタンティヌス帝など、
じつに七七人中二四人が、バルカン半島出身の軍人皇帝である。
ローマ文明を担うエリートの元老院の失墜と武人支配への変化を描き、
ローマ帝国衰亡の世界史的意味をとらえなおす。
(裏表紙の紹介文より引用)

 バルカン半島がそんなに皇帝を輩出し続けるとは、バルカン半島も昔は人材豊富だったわけですな。今のバルカン半島は多くの小国に分裂していて、しかも紛争やら民族浄化やらで仲が悪いから、古代ローマの皇帝のような「大物」が出現することは考えにくい。

 一方、元老院はというと…。
 軍の支持を集めた者が皇帝になることができる、というのが内乱から得られた教訓にもかかわらず、この時代の元老院議員たちはそういうことはせず、逆に「元老院議員たちが帝国統治の重要ポスト、とりわけ軍事にかかわるそれから外されていった」(P143-144)という有様。
 これでは軍人に勝てませんな。平和な時代なら、奥の院の陰謀で葬ることもできるんでしょうけれど。

【参考文献】
井上文則『軍人皇帝のローマ 変貌する元老院と帝国の衰亡』講談社

渡部陽一と学ぶ視覚機能低下のメカニズム(2015年、日本)

 この動画はポリスチャンネルで観ました。
http://www.police-ch.jp/video/11/040062.php

監修:川守田拓志
出演:渡部陽一、川守田拓志
制作:静岡県警察本部

 夜間の高齢歩行者事故について解説する動画。こんなところで、あの戦場カメラマンにお目にかかれるとは思いませんでした。
 ところで私も夜間に車を走らせたことがありますが、昼間の運転よりも視界が狭くなっており、運転に際してはより強く緊張を強いられてしまいます。あれは視覚機能が低下していたからだったのか…。

 最後に高齢歩行者へ一言。道路を横断する時は横断歩道を渡って下され。

神山修一『世界偉人変人博物館 ~77のよりすぐりの人生~』株式会社KADOKAWA

 有名どころではレオナルド・ダ・ヴィンチ(P14)やジャンヌ・ダルク(P29)、無名どころでは岡部菊外(P114)やアンソニー・カムストック(P154)など、古今東西の偉人変人77人を簡潔かつユーモラスに記したもの。
 数えてみたところ(ざっと数えただけなので誤差があるかもしれない)、77人中39人がヨーロッパ人でした。又、日本人はおよそその半分の20人。尚、中国に至っては方回(P42)ただ一人。
 著者(神山修一)の周囲の史料には偏りがあるようです。とはいえ、ヨーロッパや地元である日本の史料が豊富なのはある程度はやむを得ないし(それにひきかえアフリカ史の文献の少なさといったら!)、著者の趣味趣向、得意不得意の領域だってあるわけですからね。
 ちなみに、アフリカ人だったら食人大統領イディ・アミンがこの「博物館」に陳列される資格を持っているかもしれません。冷蔵庫に生首を入れておくなんて、(本書の性格としては)格好のネタになりますぜ。

【参考文献】
神山修一『世界偉人変人博物館 ~77のよりすぐりの人生~』株式会社KADOKAWA

無声映画鑑賞会編『映画史探求 よみがえる幻の名作 日本無声映画篇』株式会社アーバン・コネクションズ

 フィルムが失われた無声映画(サイレント映画)50本とロシアで発見された1本(「何が彼女をそうさせたか」)を紹介した本。
 無声映画なら私は「大列車強盗」「月世界旅行」などを視聴したことはありますが、いずれも海外の作品ばかり。そういえば日本の無声映画はまだでしたな。
 早速本書を披見して探索を…って、これらは「幻」でしたな。惜しいかな惜しいかな。
 とはいえ、本書には映画作品の原作小説が記載されていたり、「弥太郎笠」(P152)のように「何度も再映画化されている」(P155)ものもあるので、そちらの方面からアプローチできないこともない。

【参考文献】
無声映画鑑賞会編『映画史探求 よみがえる幻の名作 日本無声映画篇』株式会社アーバン・コネクションズ

『Micri vol.013 2015.Summer』御殿場総合サービス(株)

 「御殿場市立図書館 ライブラリー探偵団 File No.9 読書感想文を解析せよ!!」(P25)という記事に注目。夏休みの宿題の定番の一つである読書感想文の書き方をレクチャーしています。
 詳細は本誌の記事に譲りますが、以下の部分について少々。

STEP1 本を選ぼう
   自分のことを考えて
   興味がある本を手に取ろう。
(P25)

 自分で自由に選べるのならともかく、課題図書のように指定されていたらどうなるのか? それでもその本が自分の興味のある本だったらともかく、興味のないものだったら?
 私の対処法を一つ紹介しておくと、とりあえず一読してみる。苦行だろうが何だろうが一読。で、心の中で引っかかった部分を探してみて、なぜそこに引っかかったのか考えてみる。
 とまあ、私が今言ったやり方は、興味のない本を読み進めなければならないので、ある程度は読書に慣れていないと厳しいです。ですので、子供たちにはあんまり参考にならないかもしれません(そもそもこの文章自体、子供向けの難易度ではあるまい)。

Micri vol.013 2015.Summer

大脱獄(1975年、日本)

監督:石井輝男
出演:高倉健、菅原文太、木の実ナナ、田中邦衛
備考:任侠映画

あらすじ…網走刑務所に収容されていた7人の死刑囚が脱獄する。そのうちの一人、梢一郎は自分を罠にはめた剛田に復讐しようとする。

「大脱獄」人物関係図

 この映画には「網走番外地」と多くの共通点があります。監督(石井輝男)と主演(高倉健)が同じ、主人公は網走刑務所の囚人でそこから脱獄するというストーリーも共通です。同工異曲といったところでしょうか。
 尚、本作では男女の裸が映し出されたり血しぶきが派手に飛び散るなどのエログロ描写があり、PG12もしくはR15に指定されてもおかしくない内容でした。念の為ご注意を。

 それにしても、国岩邦造の情報収集能力が凄い。脱獄犯として追われている身にもかかわらず、本来秘密であるはずの松井田一味の現金強奪計画を嗅ぎつけてしまうのですから。
 梢一郎が「どうやって調べたんだ」と言ってましたが、本当にどうやって調べたんだろう?

 最後に一つ。銃口を突きつけられた時の田中邦衛はやっぱり田中邦衛だった。

【関連記事】
網走番外地

大脱獄

海音寺潮五郎「城井谷崩れ」

あらすじ…黒田如水の娘・八重は城井谷友房に嫁ぎ、二人の子供をもうける。そんなある日、黒田家が友房を中津へ招待するが…。

「城井谷崩れ」人物関係図

 人名を見て「あれ? 宇都宮鎮房じゃなかったっけ?」と思いましたが、巻末の解説によると本作は黒田騒動の講談を元ネタにしているとのこと。講談の方で人名が変えられているというわけです。
 他にも史実と異なる点があって巻末の解説で言及されていますが、講談が元ネタである以上、その講談をロクに知らない私がとやかく言っても始まりますまい。

【参考文献】
末國善己・編『小説 黒田官兵衛』作品社

池波正太郎「智謀の人 黒田如水」

あらすじ…豊前中津の隠居として悠々自適の暮らしを送っていた黒田如水。ある日、石田三成が挙兵したとの急報を受け、「やるべいかの」と天下獲りに動き出す。

 隠居といってもただの隠居ではありません。いざという時には即座に軍勢を率いて戦うというのだから、普段から領内の政治・軍事を掌握していたはずです。後年、駿府に「隠居」した大御所・徳川家康と相通じるものがあります。

【参考文献】
末國善己・編『小説 黒田官兵衛』作品社

菊池寛「黒田如水」

 黒田如水のエピソードを集めて一つの短篇小説にしたようなもの。紹介されているエピソードは、割とよく知られているものが多いので、特に目を引くものがありませんでした。

 如水の意気、画策、行動は、宛然太閤の小規模の観がある。境遇が、あべこべであったら、どちらが偉くなったか分らぬ。(P17)

 いや、それでも「出世の神様」豊臣秀吉の方がやはり偉くなっていたでしょうな。

【参考文献】
末國善己・編『小説 黒田官兵衛』作品社

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