ランボー(1982年、アメリカ)
監督:テッド・コッチェフ
出演:シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー
原題:First Blood
原作:ディヴィッド・マレル『一人だけの軍隊』
備考:アクション
あらすじ…ベトナム帰還兵のジョン・ランボーは戦友のもとを訪ねるが、戦友は既に死んでいた。そんな時、ランボーは町の保安官ティーゼルから不当な扱いを受けるが、ブチ切れて山中に逃走。たった一人の戦いが始まった!
最初に観た時は、ベトナム戦争のトラウマが描かれているといっても、アクションシーンが多いからそこまでストレスは感じないなと思っていました。
実際、映画が開始してから10数分でランボーがブチ切れて暴れ出し、逃走&戦闘開始。そこから格闘あり、カーチェイスあり、崖スタントあり、ブービートラップあり、擬態シーンあり、銃撃戦あり、洞窟探検あり、大爆発あり、と色々と盛り込まれているし、レンタルDVD収録の原作者(ディヴィッド・マレル)のオーディオコメンタリーによると「95分のうちの55分がアクションだ」そうです。
ところが、私の場合、戦争の心の傷という問題が、後から徐々に重くのしかかってきました。
冒頭、ランボーが戦友を訪ねるくだりが出てきますが、今にして思えば、その時の様子からしてどこかおかしい。心ここにあらず、といったような状態です。私は精神科医ではないので診断はできませんが、ランボーの心が壊れているということは感じ取れました。
又、オーディオコメンタリーで裏話や作品の背景、ベトナム帰還兵がこの映画を視聴した際の反応を聞くと、単純に痛快なアクション映画として楽しむことは難しくなります。サメ映画とは違うのだよ、サメ映画とは。
【ベトナム戦争で精神がおかしくなった人が出てくる映画】
・地獄の黙示録 特別完全版
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