フォルカー・ベルクハーン『第一次世界大戦 1914-1918』東海大学出版部(1)
第一次世界大戦の本。難易度としては、高校の世界史で第一次世界大戦をきちんと学んでいれば理解できるレベル、といったところでしょうか。いや、それのみならず、論文をある程度は読みこなせる力もまた必要でしょうな。
ところで、「まえがき(第五版)」では最新の研究動向を紹介しているのですが、この中に有名な映画作品への言及があります。
エーリヒ・マリア・レマルク(Erich Maria Remarque)の『西部戦線異状なし』を読んだか、あるいはアメリカで映画化されたものを見た人は、冒頭の場面を覚えているであろう。その場面では、兵士があるギムナジウムの窓の傍で歓声をあげている人々の前を隊列をなして通り過ぎて行く。その一方で教室の中では、愛国主義的な教師が兵役に若くして志願するように生徒に対して説いている。(xii)
映画の当該箇所は以下の通り。
こんなものを見てしまうと、私もこの映画を観たくなってしまいます。
ちなみに、第一次世界大戦を扱った映画は第二次世界大戦のそれに較べて少ないですが、私も些少ながら視聴しております。捕虜収容所からの脱走を描いた「大いなる幻影」と、モーツァルトのオペラの舞台を第一次世界大戦に移した「魔笛」です。
長くなってきたので続きは次回。
【目次】
フォルカー・ベルクハーン『第一次世界大戦 1914-1918』東海大学出版部(1)
フォルカー・ベルクハーン『第一次世界大戦 1914-1918』東海大学出版部(2)
フォルカー・ベルクハーン『第一次世界大戦 1914-1918』東海大学出版部(3)
フォルカー・ベルクハーン『第一次世界大戦 1914-1918』東海大学出版部(4)
【参考文献】
フォルカー・ベルクハーン『第一次世界大戦 1914-1918』東海大学出版部
【関連記事】
木村靖二『第一次世界大戦』筑摩書房
別宮暖朗『第一次世界大戦はなぜ始まったのか』文藝春秋
【追記】
後日、西部戦線異状なしを視聴しました。
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