星新一「求人難」
あらすじ…小さな工場の経営者であるエス氏は、求人難に苦しんでいた。そんなある時、不思議な財布を拾う。それは紙幣がいくらでもわき出てくる財布だった。
求人難というのは、人を雇おうとしてもなかなか人が集まらない状態のことで、好景気の時に起こる現象です。又、ブラック企業のように条件が悪いところなんかは好景気じゃなくても求人難に陥ったりします。
ところで、本作の不思議な財布ですが、悪魔の財布(使っても使ってもお金がなくならない財布)に似ていますな。そう考えるとエス氏の行く末もロクなものではあるまい。
【参考文献】
星新一『妖精配給会社』新潮社
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