桐生操『世界史・悪女のスキャンダル』日本文芸社(6)
本書の掉尾を飾るのはダイアナ妃(P213-236)。

本書が執筆されたのは離婚成立前であり、「世界中の人々が、彼女とチャールズ皇太子が今後どうなるのか、興味しんしんで見守っている」(P213)という状態です。上記の人物関係図も、離婚成立前の関係を表わしています。
さて、ダイアナが結婚をモノにする時の策略が凄い。詳細は本書に譲りますが、一つ紹介します。
そこでダイアナは、マスコミを逆手にとることを考えた。マスコミに自分を皇太子のフィアンセだと思いこませることで、ためらう皇太子を一気に追いつめようとしたのだ。彼女の友人は言う。
「マスコミが自分の味方につき、皇太子妃に理想的だと書きたててくれれば、有利に事が運ぶことを、彼女は知っていたの。そして実際その通りになったのよ」(P223)
世の婚活女子は参考にしては…って、あんまり参考にならないか。まあ、でも、結婚にふんぎりのつかない男に対して外堀を埋めるという手ではありますな。
【参考文献】
桐生操『世界史・悪女のスキャンダル』日本文芸社
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