熱い夜の疼き(1952年、アメリカ)
監督:フリッツ・ラング
出演:バーバラ・スタンウィック、ポール・ダグラス、ロバート・ライアン、マリリン・モンロー、キース・アンデス、J・キャロル・ネイシュ
原題:Clash by Night
備考:ドラマ
あらすじ…田舎の漁港に、都会での生活に疲れ切ったメイ・ドイルが帰ってくる。彼女は漁師のジェリー・ダマトと結婚し一児をもうけるが、夫の友人アールに惹かれて行き…。
この映画はメイとジェリーが結婚するまでの前半部分と、二人の間に子供が産まれてからの後半部分とに大きく分けることができます。前半と後半とでは人物関係が微妙に変わっているので、人物関係図は両方用意しました。
さて、この映画の邦題は「熱い夜の疼き」ですが、原題は"Clash by Night"となっており、語感としては「疼き」は「Clash」よりも柔かい印象を与えます。
メイがヒステリーを起こした時に波しぶきが挿入されますし(波がClash!)、この後の展開も「疼き」なんていう生やさしいレベルじゃなくなってくるので、邦題の方はちょっとそぐわないような気がします。
ちなみにフロイト先生がメイのヒステリーを観たら、抑圧された性衝動が云々と分析するかもしれません。つまりジェリーではメイを満たしちゃくれないってことなんでしょうな。
ところで、この映画ではマリリン・モンローが脇役で出てきます。主人公(メイ)の弟の恋人(ペギー)という役で、このペギーは粗野で気性の荒いところがあって、恋人をグーパンチで殴るシーンもあったりします。
マリリン・モンローがこういう役どころを演じるのは珍しいんじゃないでしょうか。
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