モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房(1)
プロローグあらすじ…ルパン将軍は皇帝ナポレオンの命を受けて、アルザス城のランパティ司令官らを逮捕しに行く。
『ルパン、最後の恋』のプロローグはなんと、アルセーヌ・ルパンの先祖のルパン将軍が主人公です。
このルパン将軍の冒険譚が本編とどう関わってくるのかはネタバレ防止のために伏せておきますが、関わりが明らかになるのは後半になってからなので前半はあまり気にせず読み進めた方がいいでしょう。
ところで、ナポレオンはルパン将軍に、謀反人の逮捕の他にも、モンカルメ伯爵夫人が持っている『理の書』(英語版)を入手するよう命じています。その本には「ジャンヌ・ダルクの告白部分」(P18)が書いてあり、そこでは「イギリス政治の大方針が明かされている」(P18)とのこと。
何やらオカルトめいていますな。日本に喩えて言うなら、某家に伝わる『先代旧事本紀』の写本には聖徳太子の予言が記されている…といったようなハナシでしょうかね。
まあ、信じるか信じないかはあなた次第、ですな。
【参考文献】
モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房
【目次】
・ルパン、最後の恋(1)
・ルパン、最後の恋(2)
・ルパン、最後の恋(3)
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