イワン雷帝 第一部(1944年、ソ連)
監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:ニコライ・チェルカーソフ、パヴェル・カドチニコフ、セラフィマ・ビルマン、リュドミラ・ツェリコフスカヤ
備考:プロパガンダ映画、歴史劇
あらすじ…モスクワ大公イワンはロシア皇帝に即位し、強力な統一国家を作ろうとする。だが、それは大貴族たちの反発を招かずにはいられなかった…。
上に掲げた人物関係図について少々。この映画では大貴族たちの名前が一応出てくるのですが、殆どモブキャラと化しているので「大貴族」と一くくりにしました。
さて、そもそもこの映画は「イワン雷帝=スターリン」という図式を持つプロパガンダ映画です。イワン雷帝が戴冠式の演説で訴える強力な統一国家だとか、ロシアの民衆が雷帝を支持する行進のくだりだとかを見ると、「やっぱりな」と思えてきます。スターリン及びスターリン主義に詳しい人なら他にももっとプロパガンダ要素がわかるかもしれません。
そういえばイワン雷帝とスターリンの二人は、ロシア人には人気のある独裁者で、残虐で猜疑心が強く、粛清をやりまくったという共通点がありますな。
ところで、この映画を観ていて、登場人物たちの目の動きが大きいことに気付きました。舞台演劇に出てくるオーバーリアクションのように見えます。
長くなってきたので第二部は項目を改めて述べることにします。
【関連記事】
・イワン雷帝 第二部
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