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ナイアガラ(1953年、アメリカ)

監督:ヘンリー・ハサウェイ
出演:マリリン・モンロー、ジョゼフ・コットン、ジーン・ピーターズ、ケイシー・アダムズ
原題:Niagara
備考:スリラー映画、サスペンス、観光映画

あらすじ…カトラー夫妻が新婚旅行でナイアガラへやってくるが、予約していたコテージには前客のルーミス夫妻が居座っていた。ルーミス夫人(ローズ)は愛人のパトリックと共謀して夫を殺そうと企むが…。

「ナイアガラ」人物関係図

 映画「マリリン 7日間の恋」を観た後、彼女の代表作を一つは観ておこうと思い立ち、この「ナイアガラ」を視聴しました。彼女の代表作としては「お熱いのがお好き」なども思い浮かびますが、とりあえず「ナイアガラ」も彼女の代表作の一つに違いあるまいと思った次第。

 さて、この映画ではマリリン・モンローただ一人が強烈な印象を残している、というのが私の正直な感想です。演出なのか本人のオーラによるものなのか、ともかくも彼女だけが別格でした。

 それから、この映画は観光映画でもある、ということも指摘しておきたいと思います。カトラー夫妻がナイアガラの滝を観光するシーンがあり、観客はそれを観て観光気分を味わうのですから。

熱い夜の疼き(1952年、アメリカ)

監督:フリッツ・ラング
出演:バーバラ・スタンウィック、ポール・ダグラス、ロバート・ライアン、マリリン・モンロー、キース・アンデス、J・キャロル・ネイシュ
原題:Clash by Night
備考:ドラマ

あらすじ…田舎の漁港に、都会での生活に疲れ切ったメイ・ドイルが帰ってくる。彼女は漁師のジェリー・ダマトと結婚し一児をもうけるが、夫の友人アールに惹かれて行き…。

「熱い夜の疼き」人物関係図

 この映画はメイとジェリーが結婚するまでの前半部分と、二人の間に子供が産まれてからの後半部分とに大きく分けることができます。前半と後半とでは人物関係が微妙に変わっているので、人物関係図は両方用意しました。

 さて、この映画の邦題は「熱い夜の疼き」ですが、原題は"Clash by Night"となっており、語感としては「疼き」は「Clash」よりも柔かい印象を与えます。
 メイがヒステリーを起こした時に波しぶきが挿入されますし(波がClash!)、この後の展開も「疼き」なんていう生やさしいレベルじゃなくなってくるので、邦題の方はちょっとそぐわないような気がします。
 ちなみにフロイト先生がメイのヒステリーを観たら、抑圧された性衝動が云々と分析するかもしれません。つまりジェリーではメイを満たしちゃくれないってことなんでしょうな。

 ところで、この映画ではマリリン・モンローが脇役で出てきます。主人公(メイ)の弟の恋人(ペギー)という役で、このペギーは粗野で気性の荒いところがあって、恋人をグーパンチで殴るシーンもあったりします。
 マリリン・モンローがこういう役どころを演じるのは珍しいんじゃないでしょうか。

選挙を終えて

 本ブログにて取り上げた平成27年4月26日執行の渋谷区長・渋谷区議会議員選挙立候補者の当落結果は以下の通り(尚、ソースは渋谷区役所サイトの開票速報)。

<区長選>
今城陸人→落選

<区議会選>
加藤正→落選
内山麿我→落選
藤井敬夫→当選
大西順子→落選

 渋谷区長選には今城氏を含め4人が立候補したのですが、他の3人がそれぞれ2万票以上獲得したのに対し今城氏はわずかに728票。一人ボロ負けです。これはひどい。

平成27年4月26日執行 渋谷区議会議員選挙選挙公報(4)大西順子

大西順子

 文章をビッシリ書いていますが、選挙公報の公約を簡潔に記すと以下の通り。
(1)プレミアム付き商品券に助成
(2)議員定数の削減(34→25?)
 (1)についての記述では港区や品川区を引き合いに出していますが、選挙公報という限られたスペースでそこまで書き込まなくてもいいんじゃないかと思います。
 又、(2)で「25?」としたのは、選挙公報の文章に「私は渋谷区においても25名の議員で議会運営は十分可能であると考えており」とあるだけで渋谷区議会の議員定数を25名にするとは書いていないからです(※)

※大西氏の公式サイトをチェックしたところ、政策のページでは、段階的に削減して行き最終的には25名にするといった主旨の記述がありました。

【追記】
 大西順子でググるとジャズピアニストがヒットしますが、こちらの候補者とは同姓同名の別人です。

平成27年4月26日執行 渋谷区議会議員選挙選挙公報(3)藤井敬夫

藤井敬夫

 左下の方にロゴっぽいものがあるなと思ってよく見ると、「元内閣総理大臣小渕恵三の甥」と書いてありました。ちなみにこのマーク、藤井氏の公式サイトにもあるのを発見。
 だからどうしたと思わないのでもないのですが、こうやって誇示しているところを見ると、この人はそれを自分のアピールポイントにしているようです。

平成27年4月26日執行 渋谷区議会議員選挙選挙公報(2)内山麿我

内山麿我

 下の名前は何と読むのかわからなかったので調べてみたら、「まろか」と読むとのこと。人名の中には難読のものがあって私の本名もその部類に入るのですが、こういう場合はルビを振っておいてほしいものです。
 ちなみに、内山氏の選挙公報は加藤正氏と同じく手書きですが、加藤氏よりは字がきれいです。ただし、あくまでも加藤氏よりはですが…。例えば、「東京オリンピックを迎える」の「え」がおかしなことになっています。

平成27年4月26日執行 渋谷区議会議員選挙選挙公報(1)加藤正

加藤正

 苦言を呈します。字が汚い。又、「政策」の策の字で横棒が一本足りないといった誤字や、「ネットワーク作くり」といった送り仮名のミスもあります。
 個人的には手書きでも読みやすければそれはそれで構わないと思っているのですが、こちらはそんな甘ったるいレベルじゃありません。正直言って読むのが大変です。
 手書きにするなら、きれいじゃないと…ということで、きれいな手書きの例として、同じく渋谷区議会選挙に立候補している藤井敬夫氏の選挙公報(部分)を引用させていただきます。

藤井敬夫(部分)

平成27年4月26日執行 渋谷区長選挙選挙公報(1)今城陸人

今城陸人

 今城氏の選挙ポスターを見ると、勾玉の首飾りを着けています。一体いつの時代の人なんだ?
 それはともかく、選挙公報に掲げた公約をチェックしてみると、こんなものがありました。

「同性パートナー条例」の即時廃止、二期以上の立候補、政治家の献金、議会中のヤジの厳禁

 何十年も権力の座に居すわられるのは困りものですが、二期以上の立候補を禁止するというのはさすがに性急すぎる。長期的に取り組まなければならない課題や事業だってあるでしょうに。
 尚、他の部分については割愛。

【追記】
 本記事のタイトルには(1)とありますが、渋谷区長選については(2)以降はありません。他候補(長谷部健、矢部一、村上英子)の選挙公報については突っ込みどころを見出せなかったので取り上げる気にはなりませんでした。

イワン雷帝 第二部(1946年、ソ連)

監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:ニコライ・チェルカーソフ、パヴェル・カドチニコフ、セラフィマ・ビルマン
備考:プロパガンダ映画、歴史劇

あらすじ…皇妃アナスタシヤを失ったイワン雷帝は孤独感を一層強めていた。そんな中、宮廷では雷帝暗殺の陰謀が進められていった…。

「イワン雷帝 第二部」人物関係図

 第二部は粛清のくだりがスターリン政権を暗に批判しているとして、ソ連では12年間公開されなかったという、いわくつきの作品。映画を観ながら「この程度のことで上映禁止にしなくても…」と思いましたが、それは私が言論の自由が保障された世界にいるからであって、あのスターリン政権下ではこの程度ですら許されなかったということなのでしょう。

 さて、第二部ではイワン雷帝主宰の宴会のシーンのみがカラーとなっていて、歌ありダンスありでかなり華やかです。しかも、この宴会の前後が陰惨でドス黒いだけに、宴会の華やかさがより一層きわ立って見えます。
 ところで、この宴会で雷帝はウラジミルを異様にかわいがっています。これまでの経緯及び雷帝の性格を考慮すれば異常であり、これを素直に受け取るのはよっぽど頭の弱い人間だけでしょうな。
 実はこの宴会の直前に雷帝はエフロシニヤにウォッカの盃を贈っているのですが、その盃は空でした。エフロシニヤは不審に思っていましたが、私はこの空の盃を見て、「あっ、雷帝はここで殺る気だな」と察しました。
 もしも私の察知が正しいとするならば(※)、雷帝のかわいがりっぷりはとんでもなくグロテスクな様相を呈してきます。おそロシア…。

※実際のところどうだったのかは、ご自分の目でお確かめ下さい。

【関連記事】
イワン雷帝 第一部

イワン雷帝 第一部(1944年、ソ連)

監督:セルゲイ・エイゼンシュテイン
出演:ニコライ・チェルカーソフ、パヴェル・カドチニコフ、セラフィマ・ビルマン、リュドミラ・ツェリコフスカヤ
備考:プロパガンダ映画、歴史劇

あらすじ…モスクワ大公イワンはロシア皇帝に即位し、強力な統一国家を作ろうとする。だが、それは大貴族たちの反発を招かずにはいられなかった…。

「イワン雷帝 第一部」人物関係図

 上に掲げた人物関係図について少々。この映画では大貴族たちの名前が一応出てくるのですが、殆どモブキャラと化しているので「大貴族」と一くくりにしました。

 さて、そもそもこの映画は「イワン雷帝=スターリン」という図式を持つプロパガンダ映画です。イワン雷帝が戴冠式の演説で訴える強力な統一国家だとか、ロシアの民衆が雷帝を支持する行進のくだりだとかを見ると、「やっぱりな」と思えてきます。スターリン及びスターリン主義に詳しい人なら他にももっとプロパガンダ要素がわかるかもしれません。
 そういえばイワン雷帝とスターリンの二人は、ロシア人には人気のある独裁者で、残虐で猜疑心が強く、粛清をやりまくったという共通点がありますな。

 ところで、この映画を観ていて、登場人物たちの目の動きが大きいことに気付きました。舞台演劇に出てくるオーバーリアクションのように見えます。

 長くなってきたので第二部は項目を改めて述べることにします。

【関連記事】
イワン雷帝 第二部

『Re Resort信州 2015.4.1~6.30』JR東日本

 長野県の観光案内。
 やはりと言うべきか、「善光寺御開帳」(P10)が載っています。
 ちなみに、善光寺周辺の地図を他所でチェックしたところ、JR長野駅から善光寺までの距離が結構あったのですが、本誌によると「JR長野駅から徒歩約30分」(P10)とのこと。健脚じゃないと徒歩は厳しいようです。

Re Resort信州 2015.4.1~6.30

『BEAMS SPRING/SUMMER 2015』BEAMS

 ファッションブランド「BEAMS」のカタログ。
 この中には英語の文章が書いてあり、簡単そうなので訳してみました。

Keeping it light. A revival of iconic look. Wear a jacket as a shirt.
Chic, cool, a little boyish but yet remarkably feminine. Time to have fun with your clothes.

【訳】
それを明るく保っている。記号的外見の復活。ジャケットをシャツとして着ろ。
シック、クール、少しボーイッシュだが、まだ著しく女性的。服と一緒に楽しむ時だ。

 英検四級だからこんなものか。
 尚、当カタログ中に英文は他にもまだまだあるので、自身のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

Beams

『intoxicate 2015 April #115』タワーレコード

 P79にてアンドレイ・タルコフスキーの映画『ストーカー』『サクリファイス』『ノスタルジア』の紹介記事があります(文:北小路隆志)。
 説明文によると、「それらの映画を<亡命三部作>とすることができ」、「<黙示録三部作>でもある」(いずれもP79)そうです。う~ん、なんだか重そうだなあ。
 で、wikiでちょっと調べてみたら、やっぱりどれも重い話だとわかりました。

intoxicate 2015 April #115

『scripta spring 2015』紀伊國屋書店

 「お隣りのイスラーム 第11回」(P5-11, 文:森まゆみ)という記事の中で、「福島県いわき市の小学校にて」(P10)という説明文の付いた写真が掲載されているのですが、その写真では生徒たちの姿にボカシが入っています。
 これが肖像権の問題というやつですか。面倒だなあ。

scripta spring 2015

『祈りの回廊 2015年3月~9月 春夏版』巡る奈良実行員会

 特集記事は「春日大社ゆかりの社寺」(P2-5)。
 春日大社へお参りしたことがありますが、あそこは石灯籠が多かった印象があります。と思ったら、本誌の中にこんな記述が。

 春日大社には奉納された燈籠が石燈籠と釣燈籠があわせて約3000基もあり、日本一燈籠の多い神社。(P3)

 そういえば釣燈籠も多かったな。

祈りの回廊 2015年3月~9月 春夏版

『善光寺御開帳』JR東日本

 平成27年4月5日~5月31日、善光寺前立本尊が開帳されるとのこと。P1に前立本尊の写真が掲載されています。
 7年に一度の御開帳ですからね。ゴールデンウィーク中はさぞや混むんでしょうなあ。

善光寺御開帳

『復刻シネマライブラリー 2015年春 最新カタログ』株式会社ディスク・ロード

 このカタログに掲載されている作品は復刻シネマでの注文生産なのですが、幾つかの作品はレンタルビデオ店でレンタルされているのを見かけた記憶があります(例:「オー!ゴッド」)。

復刻シネマライブラリー 2015年春 最新カタログ

『日活ロマンポルノ傑作選』株式会社ディスク・ロード

 団鬼六、宇能鴻一郎、団地妻シリーズなど37作品を掲載。
 私は日活ロマンポルノには疎いので、傑作選と銘打っていても作品は一つも知りません。仕方ないね。

日活ロマンポルノ傑作選

『TSUTAYA CLUB MAGAZINE 2015 5 vol.232』TSUTAYA

 「NEW RELEASE」(P28-38)の中に『D坂の殺人事件』(P38)を発見。「D坂の殺人事件」は原作小説を数年前に読んだことがありますが、映画化されましたか!
 パッケージのデザインでは女性が緊縛されていますが、これはある種のプレイであってエログロの要素があるんだということを示しています。

TSUTAYA CLUB MAGAZINE 2015 5 vol.232

【追記】
 この映画の予告編を観たところ、どうやら「屋根裏の散歩者」も混じっているようです。

映画「D坂の殺人事件」予告編
https://youtu.be/8e1sogIl7jc

山名美和子『恋する日本史 やまとなでしこ物語』新人物往来社

 日本史の中の女性50人にスポットをあてたもの。
 本書は2010年の発行なので、最近のNHK大河ドラマの主人公になった新島八重や吉田松陰の妹は出てきません。あ、でも、もともと有名だった江(本書では「小督」と表記)は載っています(P210)。
 ちなみに私個人としては豪姫(P146)に注目。宮澤りえが演じた「豪姫」とはイメージが違っててビックリ。まあ、どこがどう違うのか気になる方はご自分でお確かめ下さい。

【参考文献】
山名美和子『恋する日本史 やまとなでしこ物語』新人物往来社

『わが闘争』を読み終えて

 長きに渡って続いた『わが闘争』のレビューもようやく終わりを告げました。当時の歴史的背景や政治状況など様々な点において勉強不足のまま読み進めてしまった為、レビューとしては(歴史マニアあるいは政治マニアから見れば)力不足だったかもしれません。
 とはいえ、ミュンヘン一揆や突撃隊など、本書をきっかけに(少しは)調べることになったのは収穫であり、映画「地獄に堕ちた勇者ども」の視聴にもつながったことは感慨深い。

 最後に、念のために言っておきますが、私はヒトラーの礼賛者でもなければナチズムの信奉者でもありません。そのことは、レビュー記事をきちんと読めばわかることと思います。
 例えば本書に通底する反ユダヤ主義に対して、私は批判的な立場を取っています。この点は決してヒトラーと相容れることはないでしょう(※)

※他にも相容れない点はありますが省略。

【上巻】
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)

【下巻】
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)

アドルフ・ヒトラー『わが闘争(下)』角川書店(15)

 第15章「権利としての正当防衛」ではルール占領について述べています。尚、ルール占領について簡単に説明すると、1923年にフランスとベルギーがドイツのルール地方を占領した事件です。
 この事件に際してドイツが取る対応は、ヒトラーによると「とにかく二つしか可能性はなかった」(P388)という。随分と選択肢が少ないような気もしますが、ともかくもその二つとは以下の通り。

(1)「その運命をも忍耐してなにもしない」(P388)。つまり泣き寝入り。
(2)「この永遠の恥辱を終らせて」(P388)、「灼熱した意志をドイツ民族にえさせる」(P388)。つまり断固として戦え、と。

 もちろんヒトラーが推奨するのは(2)ですが、当時のドイツ政府はどう対応したかというと、「第三の道」(P388)を取りました。即ちルール地方の労働者にゼネストを起こさせたのです。
 この対応についてヒトラーはこう評価しています。

 第三の道を発見したのは、当時の首相、クノー様の不朽の功労であり、その道を称賛してそれに協力したことはわがブルジョア政党連中の一層光輝あるお手柄だった。(P388)

 『わが闘争』の中でヒトラーは何度も何度もクノーやブルジョア政党を批判していることからもわかる通り、これは皮肉です。ヒトラーのような「過激派」にしてみれば、ゼネストなんて生ぬるくて我慢がならなかったのは想像に難くありません。

【参考文献】
アドルフ・ヒトラー『わが闘争(下)』角川書店

『わが闘争』(目次)

モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房(3)

 物語の終わりの方で、ルパンが愛を囁くくだりが出てきます。一部、引用します。

「ああ、いとしい人」と彼は口ごもるように言った。「もちろん、あなたを愛しています。もう、あなたなしではいられません。あなたの顔が見たい。声が聞きたい。なんて気高く、美しいんだ。あなたのような人はめったにいない。わたしはあなたのためだけに生きているんです。ええ、愛しています。ひと目見たときから、ずっと愛していました。そのときから、あなたのことだけを考えてきた。わたしの命はあなたのものです。あなたの前に愛した女は一人もいません。本当に愛した女は。わたしがそう言うのを聞きたいなら、何度でも言いましょう。でも、結婚だけは望まないでください。わたしは結婚すべきではないのです」(P222-223)

 太字部分を読んだ時は笑ってしまいました。嘘つけ、お前がこれまで愛してきた女たちはどうなるんだ?
 こんなことをぬけぬけと言ってのけるとは、さすがはフランス男の鑑(笑)。私なんかには到底できっこない芸当です。

【参考文献】
モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房

【目次】
ルパン、最後の恋(1)
ルパン、最後の恋(2)
ルパン、最後の恋(3)

モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房(2)

あらすじ…父レルヌ大公が自殺し、一人娘のコラは悲しみに沈んでいた。そんな彼女への遺書の中で大公は、こう記していた。コラの身近には正体を隠した、かのアルセーヌ・ルパンがいる。彼を信頼し、頼りにするようにと。やがて思いがけない事実が明らかになる。コラは大公の実の娘ではなく、母親が英国のハリントン卿との間にもうけた子だったのだ。(裏表紙の紹介文より引用)

「ルパン、最後の恋」人物関係図

 あらすじの段では「コラの身近」にアルセーヌ・ルパンがいるとありますが、遺書を読むといわゆる「コラの《四銃士》」の中にルパンがいるらしいとあります(P44)。
 というわけで、この4人の中の誰がルパンなのか? 一つの推理の手段として、ルパンが怪盗として活動しているであろう時に容疑者たちはどこで何をしていたかを注意してみるといいかもしれません。
 あ、ちなみに、誰がルパンかという答えは本書の三分の一ぐらいを読み進めた頃にルパン本人があっさりと明かしてくれちゃっています。おいおい、いいのかよ…。
 とはいえ、ルパンの冒険譚を展開する以上はルパンを登場させねばならず、従ってルパンが誰に化けているかも明らかにしないと話が進まないんでしょうな。

【参考文献】
モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房

【目次】
ルパン、最後の恋(1)
ルパン、最後の恋(2)
ルパン、最後の恋(3)

モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房(1)

プロローグあらすじ…ルパン将軍は皇帝ナポレオンの命を受けて、アルザス城のランパティ司令官らを逮捕しに行く。

「ルパン、最後の恋」プロローグ人物関係図

 『ルパン、最後の恋』のプロローグはなんと、アルセーヌ・ルパンの先祖のルパン将軍が主人公です。
 このルパン将軍の冒険譚が本編とどう関わってくるのかはネタバレ防止のために伏せておきますが、関わりが明らかになるのは後半になってからなので前半はあまり気にせず読み進めた方がいいでしょう。

 ところで、ナポレオンはルパン将軍に、謀反人の逮捕の他にも、モンカルメ伯爵夫人が持っている『理の書』(英語版)を入手するよう命じています。その本には「ジャンヌ・ダルクの告白部分」(P18)が書いてあり、そこでは「イギリス政治の大方針が明かされている」(P18)とのこと。
 何やらオカルトめいていますな。日本に喩えて言うなら、某家に伝わる『先代旧事本紀』の写本には聖徳太子の予言が記されている…といったようなハナシでしょうかね。
 まあ、信じるか信じないかはあなた次第、ですな。

【参考文献】
モーリス・ルブラン『ルパン、最後の恋』早川書房

【目次】
ルパン、最後の恋(1)
ルパン、最後の恋(2)
ルパン、最後の恋(3)

『るるぶ特別編集 丹沢 大沢 宮ヶ瀬』広域行政連絡会

 中央下部に幾つかの「ご当地キャラクター」が並んでいます。調べてみると、向かって右から「あゆコロちゃん」「クルリン」「丹沢はだの三兄弟」「あいちゃん」「きよりゅん」とのこと。
 いっぱいいるんだなあ。

るるぶ特別編集 丹沢 大沢 宮ヶ瀬

『新宿ビギナーよ、ハルクをめざせ。』小田急電鉄

 ここで言うハルクとは新宿西口ハルクのことで、ビックカメラがあったりします。又、新宿ビギナーとは「この春から社会人になった」(P2)もしくは「今年から仕事場が新宿になった」(P2)人のことらしい。
 ちなみに先述したビックカメラのページもあるにはありますが、P7のみ。何フロアも占めている割にはページ数が少ないです。

新宿ビギナーよ、ハルクをめざせ。

『おうちでも楽しめるカフェのおいしいコーヒーの淹れ方』成美堂出版(2)

コーヒー&コーク(P40)
 近所のファミレスのドリンクバーで作れそうなので実際にやってみました。 アイスコーヒーとコーラを1:2の割合でブレンドし、レモン汁を投入。本書の記述では材料の中に氷がありますが、充分に冷えているので割愛しました。
 作ってみると、泡がしぶとく残りました。飲み終えてもまだ残る!
 一方、味の方はというと、コーヒーの苦みがアクの強いパンチとなって私の舌に襲いかかってきました。飲み終えた後はちょっと口直しが必要かなといったところです。

ロマーノ(P36)
 こちらも近所のファミレスのドリンクバーで作ってみました。
 エスプレッソに砂糖とレモン汁を投入。
 飲むとレモンの酸味が強烈で唾液が一気に出ました。砂糖が入っているはずなのに、甘味は不思議と感じられない。酸味に押し潰されたか。

 本書のレビュー、もといコーヒーレポートは以上です。個人的にはロマーノが変化球としては行けるな、という感じでした。

【参考文献】
『おうちでも楽しめるカフェのおいしいコーヒーの淹れ方』成美堂出版

【コーヒー映画】
ア・フィルム・アバウト・コーヒー

『おうちでも楽しめるカフェのおいしいコーヒーの淹れ方』成美堂出版(1)

 コーヒーのレシピが掲載されており、その中で簡単そうなのを選んで作ってみました。

メキシカンバターコーヒー(P35)
メキシカンバターコーヒー
 コーヒーにバターを入れるだけ(※)という実にお手軽なものです。バターはスーパーに買いに行くと「お一人様一点限りでお願いします」というくらい品薄状態ですが、ホームベーカリー用の無塩バターが冷蔵庫にあったのでそれを投入しました。
 いざ作ってみると、バターの油分が浮いています。油の部分がくどそうだと思って飲んでみたら、やっぱりくどさがありました。こういうのが平気な人もいるのでしょうが、私の場合はアブラギッシュな気分の時のみ飲めるかな、といったところです。

 さて、次のコーヒーを紹介しようかと思いましたが、長くなってきたので続きは次回。

※それに加えてお好みでコーヒークリームや黒砂糖を入れてもよい、らしい。

【参考文献】
『おうちでも楽しめるカフェのおいしいコーヒーの淹れ方』成美堂出版

【コーヒー映画】
ア・フィルム・アバウト・コーヒー

『V-STORAGE Vol.1 Spring 2015』バンダイビジュアル株式会社

 表紙・裏表紙を含めて全40ページの内、ガンダム関連がP1-17と、およそ半分近くを占めています。ガンダムの影響力がそれだけ巨大だということでしょうか。
 ちなみに、本誌の中ではモビルスーツとしてのガンダムはP16左上の『ガンダムビルドファイターズトライ』の画面とP17左中央のガンプラがそれぞれ小さく表示されているだけで、ザク(シャアザク、黒い三連星ザクを含む)の方が目立っています。

V-STORAGE Vol.1 Spring 2015

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