レッド・ドーン(2012年、アメリカ)
監督:ダン・ブラッドリー
出演:クリス・ヘムズワース、ジョシュ・ペック、ジョシュ・ハッチャーソン
原題:Red Dawn
備考:戦争映画
あらすじ…ある日、北朝鮮軍がアメリカ全土を占領した。ジェドとマットの兄弟は民兵を組織して戦う。
当初は中国軍がアメリカ全土を占領するという設定だったのが、中国のスポンサーが入って急きょ北朝鮮軍に差し替えられたとか(ソースは町山智浩@たまむすび)。
そのせいかどうか知りませんが、この映画に登場する北朝鮮軍は全く北朝鮮軍に見えません。北朝鮮軍にしては兵器が立派すぎるし、兵士の栄養状態も良すぎるし、他にも…とまあ、細かいツッコミは軍事マニアなどの詳しい人に譲ります。ともあれ、喩えて言うならアメリカの戦車にハーケンクロイツを付けてドイツ軍の戦車に見立てるようなチープさがここにはあります。
ところで、この映画のように北朝鮮軍がアメリカ全土を占領する可能性について考えてみましたが、軍事の素人である私でも「そんなことはありえない」との結論に達しました。
北朝鮮からアメリカまでのクソ長い距離の兵站線を確保した上で、アメリカ全土を占領するのに必要な大量の兵士・武器・食料等を輸送するのは、北朝鮮の国力から考えて無理としか言いようがない。一応、物語の中盤で北朝鮮を支援する国として某軍事大国(ネタバレ防止のために名前は伏せます)の存在がちょろっと出てきますけど、あの国が支援していたとしても無理じゃないでしょうか。
ちなみに、当初の設定の中国ではどうかというと、北朝鮮よりは格段に国力があるものの、やっぱり「そんなことはありえない」と思わざるをえません。そもそも第一列島線すら突破できていないんですからね。
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