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ディクスン・カー「暁の出来事」

あらすじ…海岸の岩礁の上でノーマン・ケインが突然倒れる。主治医のヘイスティングズ博士は他殺を主張するが、死体が波にさらわれてしまう。

「暁の出来事」人物関係図

 上記の人物の内、ライオネル・ペルについては関係図を見てもよくわからないと思うので、ちょっと引用します。

ステイシーは、このライオネル・ペル青年の、きざで横柄で、いやにとり澄ました様子が、虫ずの走るくらい嫌いだった。ノーマン・ケインがまだ若いころ、ライオネルの母親に求婚したのだそうだ。むろん彼女が、故ペル氏と結婚する以前のことだが、ライオネルはこの事実によって、いつでも好きなときに、ケインの屋敷に滞在する権利があると信じているらしい。(P165-166)

 こういう「いかにも」な人物が配されていますが、山本周五郎の探偵小説なら彼が犯人であってもおかしくない。ただ、ディクスン・カーならば読者の意表を突いてくるはずなので、彼のような人物を犯人にはしないんじゃないでしょうか。
 あ、ちなみに、アガサ・クリスティーならば、最初は彼を犯人だと匂わせておいて、中盤でそれを否定する証拠を出し、終盤のドンデン返しでやっぱり彼が真犯人だった、なんてことをやらかすかもしれません。

【参考文献】
ディクスン・カー『カー短編集1』東京創元社

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