高木卓訳『義経記』河出書房新社(2)
巻二あらすじ…遮那王は鏡の宿で強盗を撃退した後、熱田神宮で元服して義経と名乗る。色々あって奥州平泉へ辿り着き、藤原秀衡から歓待を受ける。ある時、義経はふと思い立って都へとんぼ返りし、鬼一法眼が秘蔵する兵法の本を読もうとする。
鬼一法眼が持つ兵法の本とは一体どんなものだろうかと思ったら、『六韜』(P90)とのこと。『六韜』くらいの有名な書物なら平泉にもありそうなものですが…。
それはさておき、義経がどうやって『六韜』を読むのかというと、一言で言えば「女をたらし込む」です。さすがは源氏のイケメン御曹司といったところでしょうか。
ちなみに義経にたらし込まれた娘(鬼一法眼の末娘)は、用済みになるや義経に捨てられ、嘆き死にを遂げます。享年16歳。ひどい話だ。
【参考文献】
高木卓訳『義経記』河出書房新社
【目次】
・義経記(1)
・義経記(2)
・義経記(3)
・義経記(4)
・義経記(5)
・義経記(6)
・義経記(7)
・義経記(8)
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