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高木卓訳『義経記』河出書房新社(1)

巻一あらすじ…源義朝の末子・牛若は鞍馬山に入れられる。その後、牛若は遮那王と名を変え、金売り吉次に連れられて東へ旅立つ。

 P34-35に牛若の妄想戦記(俺が挙兵したらこんな風に戦うぞー!)が展開されています。少年の中二病的な空想と言ってしまえばそれまでですが、簡単に整理すると以下の通り。

(1)奥州の藤原秀衡の軍18万騎の内の8万騎を率いて関東へ行く。
(2)関東で12万騎を集め、10万騎を頼朝に預け、10万騎を木曽義仲に預ける。
(3)北陸へ渡り、10万騎を集める。
(4)西近江へ出て、頼朝の10万騎と義仲の10万騎と合流し(合計30万騎)、都へ攻め上る。
(5)10万騎を朝廷に献上する。

 突っ込みどころがたくさんあって困ってしまいますが、一つだけ挙げておくと、どうもこの構想には平家が追討軍を派遣してくることが想定されていないらしいのです。まあ、たとえ追討軍が来たとしてもその都度撃退すればいいやと、少年牛若なら思うかもしれませんな。

【参考文献】
高木卓訳『義経記』河出書房新社

【目次】
義経記(1)
義経記(2)
義経記(3)
義経記(4)
義経記(5)
義経記(6)
義経記(7)
義経記(8)

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