ヘンリー五世(1945年、イギリス)
監督:ローレンス・オリヴィエ
出演:リーレンス・オリヴィエ、ロバート・ニュートン、レスリー・バンクス、レオ・ゲン
原題:Henry V
原作:ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー五世』
備考:歴史劇、アカデミー賞特別賞
あらすじ…15世紀、イギリスとフランスの間で「百年戦争」と呼ばれる長い戦いが行われていた。父王の跡を継いだ若きヘンリー五世はフランスへの進駐を決意する…。(パッケージ裏の紹介文より引用)
最初の30分くらいは1600年グローブ座での開演という劇中劇の形式で『ヘンリー五世』が展開されます。そのためかあらぬか、途中で劇中劇の形式を脱した後も、背景が書き割だったりフランスの宮廷が舞台演劇っぽい作りになっていたりしても、「演劇の延長線上にあるんだな」と思えなくもない。
ちなみに、クライマックスのアジンコート(アジャンクール)の戦いのシーンですが…半世紀以上昔の作品ならこんなものか。あ、でも、フランスの騎馬軍団が駆けるところはかっこよかったです。
【おまけ】
私は『ヘンリー五世』の前に位置する『ヘンリー四世』と後に位置する『ヘンリー六世』は読んだことがあるのですが、『ヘンリー五世』はまだ読んだことがないのです。ですので、今回は原作との比較はできませんでした。
ただ、前後のつながりはわかります。例えば映画ではほんの少しだけ登場して死んでゆくフォルスタッフは、『ヘンリー四世』で活躍(?)した人物です。ちなみに劇でフォルスタッフの名前が出た時の観客の反応を見ると、彼のことは結構知られていたようです。
【関連記事】
・『ヘンリー四世』(1) (2)(小説)
・『ヘンリー六世』(1) (2) (3) (4)(小説)
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