太宰治「魚服記」
あらすじ…少女スワは父親と共に馬禿山に住んでいた。だが、ある時…。
話の枕は学生が滝壺に落ちて水死したという事件ですが、その次にスワと父親の話になります。
それにしても、この作品は色々とわけのわからなさ(学生水死事件とスワたちとの関連は? 父親はなぜ馬禿山に住んでいるのか? 父親がいるなら母親はどうした? なぜスワは○○になったのか? 等々)が付いて回る作品となっています。
この点については、探偵小説を読む要領で推理するという作業ができなくもないですが、それは「熱心な読者」に任せます。
【参考文献】
太宰治『富嶽百景・走れメロス 他八篇』岩波書店
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