柘植久慶『アルデンヌの古城』実業之日本社
あらすじ…ボルドーでワインの製造会社のオーナーをしている一口坂訓丸。まだ20代後半の青年だが、趣味の射撃の腕を買われて時には<狙撃者>の仕事も依頼される。今回の標的は、ロンドン郊外にあるテロリストの爆弾製造工場。狙撃は成功したが、現場に不在だったテロリストが生き延びていた。彼はパリからアルデンヌへ移動する。それを知った一口坂もアルデンヌへ向かう――。(裏表紙の紹介文より引用)
あらすじの項ではテロリストがどこの人間かは書かれていませんでしたが、人物関係図を見ればわかる通り(イスラム圏の名前です)、イスラム過激派のテロリストです。
さて、そのテロリストたちですが、テロのターゲットを話し合うくだりが出てきます。
カーンのスタッフたちが、思いつくターゲットを片っ端から挙げてゆく。警戒厳重なアメリカは全く出てこず、後半からは仕事のやりやすい東京ばかりが対象になった。(P144)
捕らぬ狸の皮算用。日本はムスリムが少ないから、例えば現地の協力者を得るのは難しいんじゃないですかね。
【参考文献】
柘植久慶『アルデンヌの古城』実業之日本社
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