不知火検校(1960年、日本)
監督:森一生
出演:勝新太郎、中村玉緒、近藤美恵子、須賀不二男、鶴見丈二、丹羽又三郎、安部徹、倉田マユミ
備考:時代劇、ピカレスク
あらすじ…盲目の七之助は不知火検校に弟子入りし杉の市と名乗る。杉の市は数々の悪事に手を染めて行き、遂には師匠を殺して二代目不知火検校となる。
勝新太郎が按摩を演じるとなると、ついつい座頭市に見えてしまいます。しかし、こちらの映画は座頭市シリーズより古く、不知火検校はいわば座頭市のプロトタイプみたいな存在となっています。
不知火検校も座頭市も悪党には違いないのですが、不知火検校の悪辣さ・いやらしさは座頭市にはない特徴と言えるでしょう。
最後に一つ。不知火検校が大八車に縛り付けられて連行されてゆくシーンで、私は勝新太郎の「色気」を感じてしまいました。いかん、危ない危ない危ない…。
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