グスタフ・マイリンク『ゴーレム』白水社
あらすじ…プラハのユダヤ人街に住む宝石細工師の「ぼく」は、ある日、謎の人物の訪問を受け、古い書物の補修を依頼されるが、客の帰ったあと、彼について何も思い出せないことに気づいて愕然とする。どうやらその男は33年ごとにこの街に出現するゴーレムらしいのだ。やがて「ぼく」の周辺では次々に奇怪な出来事が……。(裏表紙の紹介文より引用)
どこからどこまでが夢で、どの部分が現実なのか、そして登場人物たちが語る内容はどこまでが嘘でどこが真実なのか、よくわかりません。そういったことを見極めようとするよりも寧ろ、幻想的な雰囲気をそのまま味わいながら読んだ方がいいのかもしれません。
ちなみに、ゴーレム(らしきもの)の絵がこれです。
(P27)
この顔なら憶えているはずだろと突っ込みたくなります。
最後に、まさかの○○オチには唖然としました。でもまあ、そっちの方がしっくり来るか。
【参考文献】
グスタフ・マイリンク『ゴーレム』白水社
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