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オペラの怪人(1943年、アメリカ)

監督:アーサー・ルービン
出演:クロード・レインズ、ネルソン・エディ、スザンナ・フォスター、ヒューム・クローニン
原題:PHANTOM of the OPERA
原作:ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』
備考:怪奇映画、水野晴郎のDVDで観る世界名作映画

あらすじ…パリのオペラ座に住んでいる怪人。彼は一人の唄姫をなぜか愛し、その女性の為に恐怖の仕掛けをし、プリマドンナをおどし、さまざまなおそろしいことをする。(DVDパッケージ裏の紹介文より引用)

「オペラの怪人」人物関係図

 冒頭の30分ほどを使って「オペラの怪人」がいかにして誕生したか(エリックが怪人に変身した経緯)が描かれているのが特徴的な作品。
 これによって「怪人の事情」がある程度は明らかになるものの、観ているこっちの方は怪人の正体を既に知っていることになり、そのせいで怪人の正体が不明であるという不気味さはどこかへ行ってしまっているようです。

 ちなみに私は原作の小説を中学生か高校生の頃に読んだ記憶があり、怪人が墓場でクリスティーヌにレッスンをつけるくだりなどを憶えています。この92分の映画ではそういったところなんかはカットされているのか…。

 最後に一言。音楽は良かった。

ラストスタンド(2013年、アメリカ)

監督:キム・ジウン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、フォレスト・ウィテカー、エドゥアルド・ノリエガ
原題:The Last Stand
備考:アクション

あらすじ…メキシコの麻薬王コルテスが移送中に脱走し、スーパーカーをぶっ飛ばしてメキシコ国境へ向かう。国境近くの田舎町ソマートンの保安官レイ・オーウェンズがコルテスの逃走を阻止すべく仲間たちと共に戦う!

 シュワちゃんが上半身裸になったくだりで、
「老けたなあ…」
 と、ついつい思ってしまいました。
 とはいえ、田舎町の老保安官が軍の特殊部隊隊員並みに筋肉ムキムキだったらそれはそれで不自然だし、その一方で彼は田舎町の保安官にしては不自然なまでにクソ強いんですけどね。

ラストスタンド

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年、アメリカ)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジェイミー・フォックス、レオナルド・ディカプリオ、クリストフ・ヴァルツ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン
原題:Django Unchained
備考:西部劇、R15

あらすじ…奴隷のジャンゴは賞金稼ぎのDr.キング・シュルツによって解放される。そしてジャンゴはシュルツと共に賞金稼ぎをして妻のブルームヒルダを救おうとするのだが…。

 タランティーノ監督作品らしく残虐描写や特徴的な音楽の使い方が見受けられます。例えば残虐描写では吹き出す血の量がものすごいことになっていて、殊にクライマックスの銃撃戦では血の海と形容してもおかしくない惨状が拝めます。

【関連記事】
レザボア・ドッグス
イングロリアス・バスターズ

『アジアの良質なTVシリーズを厳選してお伝えする“亜洲惑星”』株式会社マクザム

 中国のテレビドラマ(主に武侠ドラマ)のDVDボックスのカタログ。タイトルでは「アジアの」と銘打っていますが、ここで取り上げられているのはすべて中国の作品です。
 それはさておき、惜しむらくはストーリーが書かれていない作品が多いので内容を想像しづらいことです。「三国志」や「ムーラン」といった知名度の高いものならともかく、日本人にはなじみのない作品となると困りものです。

亜洲惑星

『インド映画カタログ』

 ここ最近は日本でもインド映画が増えてきたようです。例えばレンタルビデオの棚をチェックしているとインド映画をチラホラ見かけます。
 とはいえ、このカタログで紹介されているインド映画はなんとたったの9本。増えたと言っても日本市場じゃインド映画はまだまだ少ないんですね。
 尚、このカタログの掲載作品は以下の通り。

「神さまがくれた娘」
「バードシャー テルグの皇帝」
「あなたがいてこそ」
「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1!!」
「きっと、うまくいく」
「命ある限り」
「ラ・ワン」
「ムトゥ 踊るマハラジャ」
「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」

インド映画カタログ

『TSUTAYA OTONA DRAMA LIFE 海外TVドラマ特集 Vol.2』TSUTAYA

 そういえば私は映画ほどはドラマを観ていませんな。本誌で取り上げられている作品の中では、「MENTALIST/メンタリスト」(P13)と「BONRS-骨は語る-」(P14)、「グッド・ワイフ 彼女の評決」(P18)のそれぞれ第1話を無料のお試し版として視聴したくらいです。
 映画なら一本借りればそれで済むのですが、連続ドラマだと何本も借りないといけないからなあ…。

TSUTAYA OTONA DRAMA LIFE 海外TVドラマ特集 Vol.2

『TSUTAYA CLUB MAGAZINE 2014.12 vol.227』TSUTAYA

 「2014 TSUTAYA 年間ランキング」(P18-19)では洋画と邦画それぞれのトップ30を紹介しているのですが、私がこのブログで紹介した作品は…まだありませんな。
 まあ、私はレンタルビデオは旧作ばかり借りる上、その旧作も結構古めのものが多いですからな(例:不知火検校)。

TSUTAYA CLUB MAGAZINE 2014.12 vol.227

ヴァンパイアVSゾンビ(2004年、アメリカ)

監督:ヴィンス・ダマート
出演:ポニー・ジルー、マリタナ・カールソン、ブリンク・スティーヴンス、C・S・マンロー
原題:Vampires VS. Zombies
備考:ホラー

あらすじ…ゾンビが出没するようになった世界で、とある事情を抱えた父娘が車を走らせていた。そこへひょんなことからカミラという娘が同行することになるのだが、カミラの正体は女吸血鬼だった!

「ヴァンパイアVSゾンビ」人物関係図

 久しぶりにゴミ映画らしいゴミ映画を観たような気がしました。
 このテの低予算ホラー(?)映画に死霊の盆踊りがありますが、アレは下らなさを突き抜けた面白さがあるのに対し、こちらはそこまで行ってないのが残念です。又、ストーリーもわかりにくい。
 尚、他にも難点を挙げればキリがないのでこれ以上は割愛します。

 あ、でも、スプラッター描写やゴア表現は低予算なりに頑張ってるんじゃないでしょうか。

ヴァンパイアVSゾンビ

007 スカイフォール(2012年、英米)

監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、レイク・ファインズ、ナオミ・ハリス
原題:Skyfall
原作:イアン・フレミング
備考:スパイアクション

あらすじ…NATOが世界各地のテロ組織に潜入させたスパイの情報が入ったハードディスクドライブが、何者かに強奪されてしまう。MI6の007ことジェームズ・ボンドが奪還しようとするが…。

 MのPCがハッキングされたり、厳重に拘束されているはずの人物が脱獄できたりと、天下の諜報機関・MI6にしてはセキュリティが甘すぎる気がします。まあ、これはそういうお話だからということで目をつぶりますか。

 ところで、盗まれたNATOのスパイ情報って、あの後で「完全に」回収されたんでしょうかねえ。頭のいいラウル・シルヴァのことですから、どこかにバックアップを取っておいて、自分が死んだら自動的に曝露されるように仕組んでおくくらい朝飯前でしょうな。

007 スカイフォール

ヘンリー五世(1945年、イギリス)

監督:ローレンス・オリヴィエ
出演:リーレンス・オリヴィエ、ロバート・ニュートン、レスリー・バンクス、レオ・ゲン
原題:Henry V
原作:ウィリアム・シェイクスピア『ヘンリー五世』
備考:歴史劇、アカデミー賞特別賞

あらすじ…15世紀、イギリスとフランスの間で「百年戦争」と呼ばれる長い戦いが行われていた。父王の跡を継いだ若きヘンリー五世はフランスへの進駐を決意する…。(パッケージ裏の紹介文より引用)

 最初の30分くらいは1600年グローブ座での開演という劇中劇の形式で『ヘンリー五世』が展開されます。そのためかあらぬか、途中で劇中劇の形式を脱した後も、背景が書き割だったりフランスの宮廷が舞台演劇っぽい作りになっていたりしても、「演劇の延長線上にあるんだな」と思えなくもない。

 ちなみに、クライマックスのアジンコート(アジャンクール)の戦いのシーンですが…半世紀以上昔の作品ならこんなものか。あ、でも、フランスの騎馬軍団が駆けるところはかっこよかったです。

【おまけ】
 私は『ヘンリー五世』の前に位置する『ヘンリー四世』と後に位置する『ヘンリー六世』は読んだことがあるのですが、『ヘンリー五世』はまだ読んだことがないのです。ですので、今回は原作との比較はできませんでした。
 ただ、前後のつながりはわかります。例えば映画ではほんの少しだけ登場して死んでゆくフォルスタッフは、『ヘンリー四世』で活躍(?)した人物です。ちなみに劇でフォルスタッフの名前が出た時の観客の反応を見ると、彼のことは結構知られていたようです。

【関連記事】
・『ヘンリー四世』(1) (2)(小説)
・『ヘンリー六世』(1) (2) (3) (4)(小説)
シェイクスピア(目次)

不知火検校(1960年、日本)

監督:森一生
出演:勝新太郎、中村玉緒、近藤美恵子、須賀不二男、鶴見丈二、丹羽又三郎、安部徹、倉田マユミ
備考:時代劇、ピカレスク

あらすじ…盲目の七之助は不知火検校に弟子入りし杉の市と名乗る。杉の市は数々の悪事に手を染めて行き、遂には師匠を殺して二代目不知火検校となる。

「不知火検校」人物関係図

 勝新太郎が按摩を演じるとなると、ついつい座頭市に見えてしまいます。しかし、こちらの映画は座頭市シリーズより古く、不知火検校はいわば座頭市のプロトタイプみたいな存在となっています。
 不知火検校も座頭市も悪党には違いないのですが、不知火検校の悪辣さ・いやらしさは座頭市にはない特徴と言えるでしょう。

 最後に一つ。不知火検校が大八車に縛り付けられて連行されてゆくシーンで、私は勝新太郎の「色気」を感じてしまいました。いかん、危ない危ない危ない…。

不知火検校

グスタフ・マイリンク『ゴーレム』白水社

あらすじ…プラハのユダヤ人街に住む宝石細工師の「ぼく」は、ある日、謎の人物の訪問を受け、古い書物の補修を依頼されるが、客の帰ったあと、彼について何も思い出せないことに気づいて愕然とする。どうやらその男は33年ごとにこの街に出現するゴーレムらしいのだ。やがて「ぼく」の周辺では次々に奇怪な出来事が……。(裏表紙の紹介文より引用)

 どこからどこまでが夢で、どの部分が現実なのか、そして登場人物たちが語る内容はどこまでが嘘でどこが真実なのか、よくわかりません。そういったことを見極めようとするよりも寧ろ、幻想的な雰囲気をそのまま味わいながら読んだ方がいいのかもしれません。

 ちなみに、ゴーレム(らしきもの)の絵がこれです。

ゴーレム(P27)

 この顔なら憶えているはずだろと突っ込みたくなります。

 最後に、まさかの○○オチには唖然としました。でもまあ、そっちの方がしっくり来るか。

【参考文献】
グスタフ・マイリンク『ゴーレム』白水社

『SMILE meets』株式会社サイファ

 「東京女子」向けのフリーマガジン。
 この中の「GIRLS MOVIE NIGHT」(P4-5)という記事では20本の映画が取り上げられています。タイトルは以下の通り。

「そんな彼なら捨てちゃえば?」
「それでも恋するバルセロナ」
「17歳の肖像 コレクターズ・エディション」
「(500)日のサマー」
「50回目のファースト・キス コレクターズ・エディション」
「ホットチック」
「キューティ・バニー」
「お買いもの中毒な私」
「ブリングリング」
「セックス・アンド・ザ・シティ(ザ・ムービー)」
「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」
「ペネロピ」
「ブリジット・ジョーンズの日記」
「バーレスク」
「プラダを着た悪魔<特別編>」
「ココ・アヴァン・シャネル」
「ファッションが教えてくれること」
「マリー・アントワネット<通常盤>」
「オーロラ」
「シザー・ハンズ<特別編>」

 上記の作品の中で私が観たのは、ソフィア・コッポラ監督の「マリー・アントワネット」のみ。ものの見事に趣味嗜好が合致しませんねえ。
 いえね、これでも恋愛映画(「華麗なるギャツビー」「ムーラン・ルージュ」)や、女性を主人公にした映画(「ブーリン家の姉妹」「クレオパトラ」)などは観てるんですよ。

SMILE meets

『ODAKYU VOICE home 12月号 vol.44 2014』小田急電鉄

 特集記事は「夫婦でしっとり お蕎麦屋デート」(P02-05)で、それに合わせて表紙は蕎麦を食べる夫婦の図となっています。ただ、妻役の女性の顔はよく見えるのに対し、夫役の男性は端で見切れており、この構図に夫婦の力関係(どちらがデートの主導権を握っているか)をうかがえないこともない。

ODAKYU VOICE home 12月号 vol.44 2014

『R22 EXTRA 12.1-12.31』リクルート

 『R25』かと思って手に取ってみたら『R22』でした。こんなものがあったのか。
 尚、R22ということは、こいつは新社会人向けのようです。

R22 EXTRA 12.1-12.31

『1up 2014 October 第1号』(株)ワンナップ

 フリーペーパー『ラジ館』に似ているなと思って少々調べてみたら、休刊していた『ラジ館』の後継誌でした。
 いたるところで『ラジ館』のデータを使っており、例えば「ジャンル別マップインデックス&配布協力店舗」(P32)では「※ピンクの字で書かれているのは秋葉原内のラジ館配布協力店舗です。」…さすがにここは修正し忘れたようです。

1up 2014 October 第1号

松本清張「梟示抄」

あらすじ…明治7年。大久保利通率いる官軍は佐賀の乱を鎮圧したが、首謀者の江藤新平は逃走していた。

「梟示抄」人物関係図

 江藤新平が逃亡犯として描かれています。
 もしも江藤新平の逃走ルート上に鉄道があったなら、松本清張のことだから時刻表を駆使して…って、さすがにそれはないか。明治7年じゃ鉄道の敷設はまだまだ進んでいないし、仮にあったとしても駅に捜査の網が張られているはずですからね。

【参考文献】
松本清張『西郷札』新潮社

中野京子『危険な世界史 血族結婚篇』角川書店

 「世界史」とは銘打ってはいますが、近世・近代ヨーロッパが中心で、アメリカや日本が付け足し程度にあるといったところです。

 ちなみに、「クイズ1 この映画に登場した王&女王は誰?」(P103)のコーナーで7本の映画が登場しますが、そのうちの3本(「恋におちたシェイクスピア」「アマデウス」「おろしや国酔夢譚」)は観たことがあります(レビューはしていない)。特に「アマデウス」は面白くて2回も観ちゃいました。

【参考文献】
中野京子『危険な世界史 血族結婚篇』角川書店

太宰治「駆け込み訴え」

あらすじ…ある男が駆け込み訴えをしてくる。

 この作品は「駆け込み訴え」をしてきた人物がしゃべりまくり、最後に自分の名前を言って読者に正体を明かすという仕掛けになっています。
 だがちょっと待ってほしい。新約聖書をある程度読んでいる人間ならば、彼が名乗らなくても気付けるはずです。ちなみに私はP153でペテロやヤコブの名前が出た時に気付きました。割と早い段階で気付いたんじゃないかと自負しています。
 最後に、新約聖書でこの作品に該当する(と思われる)箇所を参考までに挙げておきます。

・マタイ福音書 第26章14-15節

【参考文献】
太宰治『富嶽百景・走れメロス 他八篇』岩波書店

太宰治「富嶽百景」

あらすじ…甲州の御坂峠の茶店に逗留する。

 茶店といっても宿屋も兼ねているようで、井伏鱒二が一足先に逗留しています。
 で、作者(太宰治)がそこで何をしたかというと、
(1)富士山を眺める。
(2)井伏鱒二と共に登山する。
(3)井伏鱒二に連れられて甲府でお見合いをする。
(4)ファンと交流する。
(5)月見草の種を播く。
(6)小説を書く。
 とまあ、ざっと読む限りではこんな感じです。無論これ以外にも、書かれていないことや書かれていてもリストに載せるほどではないこと(例:カメラのシャッターを切る)がありますが、それらはとりあえず脇に置いておくことにします。
 さて、上記の1~6の内、1と2は観光ですが、4と6は仕事(ファンとの交流を仕事と見なすのならばであるが)、そして3と5は一体…。まあ、井伏鱒二が逗留している宿へわざわざ行ったということから、3が本来の目的だったんじゃないでしょうか。

【参考文献】
太宰治『富嶽百景・走れメロス 他八篇』岩波書店

太宰治「魚服記」

あらすじ…少女スワは父親と共に馬禿山に住んでいた。だが、ある時…。

 話の枕は学生が滝壺に落ちて水死したという事件ですが、その次にスワと父親の話になります。
 それにしても、この作品は色々とわけのわからなさ(学生水死事件とスワたちとの関連は? 父親はなぜ馬禿山に住んでいるのか? 父親がいるなら母親はどうした? なぜスワは○○になったのか? 等々)が付いて回る作品となっています。
 この点については、探偵小説を読む要領で推理するという作業ができなくもないですが、それは「熱心な読者」に任せます。

【参考文献】
太宰治『富嶽百景・走れメロス 他八篇』岩波書店

地獄に堕ちた勇者ども(1969年、伊・西独)

監督:ルキノ・ヴィスコンティ
出演:ダーク・ボガード、イングリッド・チューリン、ヘルムート・バーガー、ラインハルト・コルデホフ、ルノー・ヴェルレー
伊題:La Caduta degli dei(神々の没落)
英題:The Damned(地獄に堕ちた人々)
備考:ドイツ三部作

あらすじ…1933年2月、製鉄王のエッセンベック男爵家で当主ヨアヒムの誕生日パーティーが開かれるが、その夜に国会議事堂放火事件が起こり、更にはヨアヒムが殺害される。

 あらすじの項で述べた事柄はこの映画のほんの一部であり、この後色々あって「長いナイフの夜の事件」に突入します。私はレンタルビデオで視聴したのですが、「お前はワグナーか」というくらいのあまりの長さに、何回かに分けて観ることになりました。

 さて、まずはエッセンベック家という「華麗なる一族」の関係図を作成してみました。尚、肩書きは物語開始時点のものを使用しています。

「地獄に堕ちた勇者ども」人物関係図

 この映画の予告篇ではマルティンが一人テーブルに座ってテーブルをバンバン叩くシーンが挿入されていますが、あれは本編の終わり近くに位置するシーンであり、映画の序盤ではヨアヒム・エッセンベックがあの席に座ってテーブルをバンバン叩き、ヨアヒム亡き後はフリードリッヒ・ブルックマンがそれをやっています。
 あの席は家長の席であり、あそこに座ってテーブルをバンバン叩く行為は家長として取り仕切る意味があったのですが、ヨアヒムの時は満席だったのにフリードリッヒの時は半分ほどに減り、マルティンの時に至っては彼一人。「華麗なる一族」はどこへ行った?
 ネタバレ防止のために彼らがどんな末路を辿ったのかは伏せておきますが、どいつもこいつもロクな目に遭っちゃいないことは確かなようです。残ったマルティンだって安泰とは言えません。その後のナチス・ドイツがどうなるかを知っていれば、彼の運命もおのずと予想が着くというものです。

 ところで、物語の中盤で突撃隊の「休暇」が描写されるのですが、水泳したり射撃したり酒盛りしたり…と、結構長々と尺を取っています。何もそんなに延々と映さなくてもと思うかもしれませんが、彼らを長々と楽しませることで、その後に襲ってくる悲劇をより一層きわ立たせる効果があります。諸行無常。
 それから、突撃隊員たちの男色と思われるシーンがあります。夜は男の尻に突撃ですか。
 なぜ男色が入っているのかなと疑問に思いましたが、そもそも「地獄に堕ちた勇者ども」はヴィスコンティ監督のドイツ三部作の一つであり、残りの二作は「ベニスに死す」と「ルートヴィヒ」(※)と知って、あっ…(察し)

 最後に、時代背景や突撃隊、長いナイフの夜などについて解説を加えておこうかとも思いましたが、記事の文量が既にこの映画並みに長大になっているので割愛します。詳しく知りたい方はグーグル先生に訊ねるなり歴史書をひもとくなりしてお調べ下さい。

※「ベニスに死す」は老小説家♂(映画では老作曲家)が美少年♂に恋をする話だし、「ルートヴィヒ」の主人公・ルートヴィッヒ2世は同性愛者だったとされる。┌(┌^o^)┐ホモォ...

【関連記事】
三島由紀夫『サド侯爵夫人・わが友ヒットラー』新潮社
塩野七生&アントニオ・シモーネ『ローマで語る』集英社

地獄に堕ちた勇者ども

『宴活新聞 2014年11月1日』株式会社ダイナック

 新宿某所にて入手。時期的に忘年会の記事が多いです。
 又、1面の左上に「忘年会 混雑予報」なるものが載っていて、それによると12月の金曜日と土曜日が「予約困難」なのに対し、日曜日の7日、14日、21日は「予約可見込」、28日は「混雑見込」となっています。
 なぜこうなっているのか愚考するに、金曜日の翌日は土曜日(休日)、土曜日の翌日は日曜日(休日)日曜日の翌日は月曜日(平日)だと思い当たりました。要するに忘年会では翌日に響くくらい飲むってことですか。

宴活新聞

『東京のまちづくり 11/12月号 No.134』東京都建設局

 「都立庭園紅葉スタンプラリー」なるイベントが開催(10/25~12/7)。
 私は別にスタンプラリーに挑戦するつもりはありませんし、賞品のカレンダー(先着10000名)も欲しくはないのですが、効用は写真に撮ってもいいかもしれないと思っています(必ず撮るとは言っていない)。
 あ、ちなみにスタンプラリーに参加する方へ。「※スタンプ台は都立庭園の有料区域内にあります。」とのこと。ある程度の出費は覚悟してくださいな。

東京のまちづくり

牧逸馬「ヤトラカン・サミ博士の椅子」

あらすじ…セイロン島のコロンボのカフェで、車椅子に乗った老人が日本人旅行者に近付き…。

 本作品が収録されている本のタイトルが『牧逸馬探偵小説選』となっていますが、本作品自体は探偵小説というよりファンタジー小説といった趣があります。
 何しろ、そこで描かれている世界はどこか現実離れしていますからね。例えば、車椅子の中に○○○○の死体を入れたままって、常識で考えたらありえない。

【参考文献】
牧逸馬『牧逸馬探偵小説選』論争社

牧逸馬「十二時半」

あらすじ…芝山美喜子と須賀民夫は相思相愛だったが、美喜子の伯父・芝山清蔵に結婚を反対されていた。そんな中、清蔵が殺害され、美喜子が容疑者として拘引される。

「十二時半」人物関係図

 この作品では須賀民夫が素人探偵として事件の解明に挑みます。
 ちなみに事件の難易度は低いので、一介のバイオリニストでも真相に辿り着くことができます。というより、民夫はかなり早い段階で真犯人がわかっていたんじゃないでしょうか。

【参考文献】
牧逸馬『牧逸馬探偵小説選』論争社

牧逸馬「東京G街怪事件」

あらすじ…医学博士・堀泰三のところへ急患が運び込まれたが、その人物は既に死亡しており、しかも毒殺されていた。

「東京G街怪事件」人物関係図

 犯人とトリックがすぐにわかってしまいました。簡単なので初心者向けだと思います。
 それでもわからない人のためにヒントを一つ引用します。

あとで堀博士は照明鏡で死人の口中を調べていたが、やがてピンセットで挟み出したのは、護謨のような黒茶色の小さな凝固物だった。(P180)

【参考文献】
牧逸馬『牧逸馬探偵小説選』論争社

牧逸馬「神々の笑ひ」

あらすじ…ケチな野々宮さんが電車に乗っていると、男女の会話が聞こえてきた。どうやら、盗品の首飾りを売り捌きたいらしい。

「神々の笑ひ」人物関係図

 そもそも犯罪の密談というものは、電車の中という、不特定多数の人間がいる場所でやるものではありません。誰が聞いているか知れたものではないですからね。その「不自然さ」に気付かないと…。

【参考文献】
牧逸馬『牧逸馬探偵小説選』論争社

柘植久慶『アルデンヌの古城』実業之日本社

あらすじ…ボルドーでワインの製造会社のオーナーをしている一口坂訓丸。まだ20代後半の青年だが、趣味の射撃の腕を買われて時には<狙撃者>の仕事も依頼される。今回の標的は、ロンドン郊外にあるテロリストの爆弾製造工場。狙撃は成功したが、現場に不在だったテロリストが生き延びていた。彼はパリからアルデンヌへ移動する。それを知った一口坂もアルデンヌへ向かう――。(裏表紙の紹介文より引用)

『アルデンヌの古城』人物関係図

 あらすじの項ではテロリストがどこの人間かは書かれていませんでしたが、人物関係図を見ればわかる通り(イスラム圏の名前です)、イスラム過激派のテロリストです。
 さて、そのテロリストたちですが、テロのターゲットを話し合うくだりが出てきます。

 カーンのスタッフたちが、思いつくターゲットを片っ端から挙げてゆく。警戒厳重なアメリカは全く出てこず、後半からは仕事のやりやすい東京ばかりが対象になった。(P144)

 捕らぬ狸の皮算用。日本はムスリムが少ないから、例えば現地の協力者を得るのは難しいんじゃないですかね。

【参考文献】
柘植久慶『アルデンヌの古城』実業之日本社

『Hello Beauty Vol.1 2014.OCTOBER』観光経済新聞社

 銀座エリアで配布されているフリーペーパー『Hello Beauty』が渋谷エリアに進出したもの、らしい。らしいと述べたのは、その辺の事情を私はよく知らないから。尚、渋谷エリアと書きましたが、表紙に載っているのは「渋谷・恵比寿・表参道・青山・原宿・自由が丘」と、結構広いです。
 さて、このフリーペーパーは明らかに女性向けであり、おっさんが読んでどうするんだと突っ込まれそうですが、男でも理解できる記事はあります。例えば「渋谷周辺のパワースポット」(P16-17)です。
 「渋谷周辺のパワースポット」では代々木八幡宮、奥澤神社、大圓寺、金王八幡宮を紹介しています。ちなみに私、奥澤神社以外の3ヶ所には行ったことがありますけど、個人の感想としてはこれらより明治神宮のほうが明らかに「格上」ですな。

【追伸】
 映画批評のブログとして、映画紹介のページ(P48-51)についても言及しておかねばなりますまい。「FRANK -フランク-」「ニンフォマニアック」「ふしぎな岬の物語」…あんまり観たいものがないな。まあ、私の趣味嗜好が変な方向へ偏っているからでしょうかね。

Hello Beauty Vol.1 2014.OCTOBER

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