舞の本「未来記」
あらすじ…牛若丸は毎夜、鞍馬の奥の僧正が崖で兵法修行に励んでいた。それを見た天狗たちは、牛若丸を本坊に招いて歓待し、未来の有様を見せる。
天狗たちは牛若丸に未来を見せた後、「さてその後に、牛若殿、兄に憎まれ給ふなよ。梶原に心許すべからず。兄弟の仲不和ならば、その身の運は尽くべきなり」(P311)との警告を発します。
シェイクスピアの『マクベス』でマクベスが魔女たちのもとを訪れるくだりを思い出しますな。そういえばマクベスも最期は非業の死を遂げるんでしたっけ。
【参考文献】
『舞の本 新日本古典文学大系59』岩波書店
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