舞の本「景清」
あらすじ…平家の侍大将だった悪七兵衛景清は、上洛した源頼朝を暗殺しようと付け狙うが、畠山重忠に看破され失敗する。
謡曲「景清」とは別物の話(※)なのでご注意を。
ところで、この物語によれば景清は37回も暗殺に挑戦して宿願を果たせずに逃亡しています。37回も連続して失敗する景清も景清ですが、その景清を捕縛も殺害もできない鎌倉武士が無能すぎます。
この後も景清の超人的な活躍が描写されるのですが、それを読んでいると、
「こんな超人が平家方にいたのなら、なんで源平の合戦で平家は敗れたんだ?」
と思わずにはいられなくなります。
※『謡曲百番』をチェックしたところ、謡曲「景清」は景清の娘が父親に会いに行く話でした。
【参考文献】
『舞の本 新日本古典文学大系59』岩波書店
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