三島由紀夫『仮面の告白』新潮社(1)
『仮面の告白』の第1章は主人公の出生から幼年時代までを扱っています。
この作品はホモ小説であり、主人公はホモなのですが、読者は主人公の幼年時代における同性愛の萌芽を探してみることができます。
私はノンケであり、従ってノンケである私のホモセンサー(ホモを感知する能力)はガチホモのそれに較べれば性能が劣っていると言わざるをえないのですが、それでもホモセンサーを作動させてみました。その結果、ジャンヌ・ダルクが男ではなく女だと知って落胆したり(P15)、女装したり(P22)といったところに私のホモセンサーが反応しました。
この程度のことしか書けていない私の文章を読んで、
「それだけじゃないわよっ!」
と、突っ込みを入れたくなる男♂もしくは腐女子がいるかもしれませんが、もしいるとすればその人は私よりホモセンサーが発達しているのでしょう。
【参考文献】
三島由紀夫『仮面の告白』新潮社
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