井沢元彦「楔」
あらすじ…豊臣秀吉が小田原城を包囲していた。その頃、伊達政宗は秀吉に恭順するか抗戦するかで迷っていた。
あらすじの段で「恭順するか抗戦するかで迷っていた」と書きましたが、その件は物語の中で早々に恭順と決まり、保春院・小次郎問題という「後顧の憂い」をいかにして断つかに頭を悩ませることになります。
ただ単に小次郎を粛清すればいいのかというと、ことはそう単純ではないからです。
「考えてもみよ、わしが何の理由もなく小次郎を殺せば、母上が黙っておらぬ」
政宗は溜息をついた。(P159)
具体的にどこがどう厄介なのかは面倒くさいので省略。説明するのも厄介です。
【参考文献】
井沢元彦『暗鬼』新潮社
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