マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー『刑事マルティン・ベック 笑う警官』角川書店
あらすじ…反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。被害者の中には、右手に拳銃を握りしめた殺人捜査課の刑事が。(中略)捜査官による被害者一人一人をめぐる、地道な聞き込み捜査が始まる――。(裏表紙の紹介文より引用)
映画「マシンガン・パニック 笑う警官」の原作小説というので読んでみました。で、読んでみると「マシンガン・パニック 笑う警官」は色々と換骨奪胎されていることがわかりました。どこがどう違うのかは列挙しませんが、この地味な作風をアメリカで映画化する際にカーチェイスのシーンを追加するなどして派手派手しく作り変えたのは確かです。
それから、人物関係図を作ろうと思いましたが、やめました。というのは、この作品では地道な捜査を重ねて数多くの人物を探り当て遂には犯人に至るという手法を取っているため、人物関係図を作ると犯人がわかってしまいかねないからです。
さすがに犯人バレは避けなければ。
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