舞の本「満仲」
あらすじ…多田満仲は末子の美女御前を寺に入れるが、それが不本意な美女御前は悪行にふける。ある時、満仲は美女御前を呼び寄せて法華経を読ませようとするが、彼は一字も読めない。満仲は激怒し、家来の仲光に美女御前を殺せと命じる。
この物語の主人公の名は美女御前といいますが、男です。でも、美女と名の付くくらいだから、男の娘くらいの容姿だったのかもしれません。わぁい!
ただし、容姿はアレでも中身はDQN。「寺一番の悪行は、此若君一人の張行なりとぞ聞えける。」(P106)
もっとも、父親の満仲だって美女御前を本気でブッ殺そうとしたところを見ると、子は親の鏡という諺が頭をよぎります。
【参考文献】
『舞の本 新日本古典文学大系59』岩波書店
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