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山本周五郎「少年間諜X13号」

あらすじ…日本とアメリカがついに開戦した。少年間諜X13号こと大和八郎はアメリカ軍との壮絶な戦いに身を投じる。

 本作で大和八郎が受けた任務をリストアップしてみると、以下の通り。
(1)横浜へ秘密指令書を届けに行く。
(2)特務艦「雷(いかづち)」の艦長となって上海へ向かう。
(3)太倉付近にあるアメリカ軍の秘密基地を爆破する。
(4)潜航艦「小日本号」の艦長となってアメリカ軍と戦う。
(5)部隊を率いてフィリピン上陸作戦に参加。
(6)フィリピン革命党と合流してマニラ攻略戦に参加。
(7)戦闘機に乗ってアメリカ軍の飛行船と戦闘。
(8)再び「小日本号」に乗ってアメリカ東洋艦隊と戦闘。
 明らかに間諜(スパイ)の仕事ではないものが入っているんですがそれは一体…。
 この点については巻末の「編者解説」でも言及しており、このように分析しています。

これはスパイが、そのクールなイメージとは裏腹に、あくまで裏方で汚い謀略に従事するという認識があり、地味な諜報戦だけでは少年読者を満足させられない、という計算もあったのだろう。(P360)

 だからってさすがに少年艦長はないだろ…近代軍隊の常識的に考えて。

【参考文献】
山本周五郎『山本周五郎探偵小説全集 第五巻 スパイ小説』論争社

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