『SHOCHIKU Blu-ray&DVD CATALOG 2014-2015』松竹株式会社
松竹のブルーレイ&DVDカタログ。
P63掲載の映画『道化死てるぜ!』の説明文がたった一行、
殺られたらやり返す!
とあるのみ。
いや、まあ、YouTubeで予告篇を観たところ、確かに説明文は間違っちゃいないんですけど、さすがにこの一行だけでは何がなにやら…。
ともあれ、この映画について知りたい方はとりあえず予告篇をどうぞ。
『道化死てるぜ!』予告篇(YouTube)
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松竹のブルーレイ&DVDカタログ。
P63掲載の映画『道化死てるぜ!』の説明文がたった一行、
殺られたらやり返す!
とあるのみ。
いや、まあ、YouTubeで予告篇を観たところ、確かに説明文は間違っちゃいないんですけど、さすがにこの一行だけでは何がなにやら…。
ともあれ、この映画について知りたい方はとりあえず予告篇をどうぞ。
『道化死てるぜ!』予告篇(YouTube)
P7のNew Releaseに映画DVD『蠢動―しゅんどう―』が載っていました。これは渋いチョイスだなあ。
昨年の10月に公開して今年の8月8日にDVDリリースというのは、このテの作品なら妥当かなとも思います。
海外旅行ツアーのパンフレットなのですが、パンフレットにしては記事が豪華です。例えば「第一特集 白の絶景」(P05-09)では、ウユニ塩湖(ボリビア)、セブン・シスターズ(英国)、南極、チェルビーノ(イタリア・スイス国境)、ボニファシオ(コルシカ島/フランス)の5ヶ所の絶景を写真付きで紹介しているのですが、これだけ巡るのにどれくらいかかることやら…。
ちなみに表紙を飾るのはウユニ塩湖で、地面の白いのは塩です。そう、地平線の彼方まで塩、塩、塩です。
ある日、新宿東口献血ルームで献血をしたら、こんな小さな紙片を貰いました。
ここでいうコインとは、献血した後に一枚貰えるもので、献血ルーム内の自動販売機で使用してお菓子や菓子パン、アイスなどの内の一つを手に入れることができます。
原則としてその場で使ってしまうものなのですが、持って帰る人がいるんですねえ。そんなものを持ち帰ってどうするつもりなんでしょうか。コレクション…する程の価値があるとは思えないしなあ。
あ、ちなみに私はこのコインでキャンデーを入手しました。なぜキャンデーかというと、菓子パンを食べるほど腹は減ってないし、アイスを食べるほど献血ルーム内は暑くないし…などと考えた結果です。
このパンフレットによると東京駅周辺には美術館が5館あります。曰く、ブリヂストン美術館、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館、東京ステーションギャラリー、と。
この内、私が行ったのは出光美術館のみ。あんまり行ってないなあ。
招待券を貰ったので出光美術館に行ってきました。
展示の説明によると富岡鉄斎は「好古癖」を持っているとのことで、中国の古典に材を取った作品が非常に多い。あいにくと私は鉄斎の好む分野の知識はあまり持ち合わせていなかったので、作品の題材がわからないものだらけでした。
あ、でも、抱朴子に会えたのはちょっと嬉しかったです(出品リストNo.5「抱朴子図」)。書物の『抱朴子』を持っているので。
あらすじ…北朝鮮を訪ねた。
1995年の北朝鮮訪問を綴ったエッセイ。著者は出生地の新義州へどうにかして行こうとしています。
それはさておき、1995年といえば日本では阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起こった年です。
さすがにこの頃には「北朝鮮は地上の楽園」だと本気で信じている人はいなくなっており(信じているフリをしている人ならいるかもしれませんが)、本作でも楽園だと描写してはいません。
ただし、著者はこのように書いて「逃げ」を打っています。
なにしろ、この国では、見せたいものと見られてもいいものしか見せないのだから、私たちには何もわからないのである。北朝鮮に関する本が、いろいろと出ているが、それらを読んでも、どこまでが悪意なのか、誇張なのか、あるいは嘘なのか、私にはよくわからないのである。(P317)
公開されている情報を分析すればわかることだってあるし(※)、現地に赴けば北朝鮮が隠そうとしても隠しきれない部分だって(見ようと思えば)見えてくるんじゃないでしょうか。
※例えば葬儀の参列者名簿をチェックして、権力者たちの序列を確認したりできます。
【参考文献】
古山高麗雄『妻の部屋 遺作十二篇』文藝春秋
あらすじ…酷薄な軍人が妻の愛人である脱営兵を妻の面前で銃殺刑に処する(P274,巻末の「解説」より引用)
この作品の最後は、
「ツウチャン、ツウチャン、ツウチャン。」
と二たび三たび、谺を返して、琵琶は連(しきり)に名を呼べり。琵琶は連に名を呼べり。(P160-161)
と、「琵琶は連に名を呼べり」を繰り返して物語を終えています。この部分を読んで、あ、ここは能だな、と思い至りました。『謡曲百番』を読んでいた甲斐があったというものです。
【参考文献】
泉鏡花『外科室・海城発電 他五篇』岩波書店
あらすじ…1895年、巽公園で戦争の勝利を祝う凱旋祭が開催される。
ここでいう戦争とは日清戦争(1894~1895年)のことであり、生首提灯に弁髪がついているのはそれが清国兵の首を擬しているからです。
ただし、本作の記述を真に受けてしまう読者が万に一つもいるかもしれないので念の為に言っておくと、巻末の「解説」に「全体の記述が実景に即しているとは到底考えられない」(P276)とある通り、生首提灯も泉鏡花の幻視の一つです。
そんなことを考えながら生首提灯のイラストを描いてみると、何だか妖怪の一種に見えてこなくもない。
【参考文献】
泉鏡花『外科室・海城発電 他五篇』岩波書店
【日清戦争関連記事】
献木紀念楠の碑(小動神社)
征清従軍紀念碑(喜多見氷川神社)
あらすじ…航空力学の第一人者・角南欣一博士の屋敷でパーティーが開かれた。その夜、翼を持った怪人が博士の一人娘・由美子を攫って行った。助手の細川省吉は独自に捜査する。
本作の著者が山本周五郎ではなくて江戸川乱歩だったならば、この怪人の正体はきっと怪人二十面相で、明智小五郎と追いかけっこをするんでしょうかねえ。この事件の犯人にはさすがに二十面相ほどの知力・体力はありませんでしたか。
あらすじ…新東光学研究所の所長・藤井清一博士が密かに研究開発していたレンズの情報が外部に漏れた。どうも研究所にスパイがいるらしい。助手の青江庄三郎は守衛の峰田忠平がクサイとにらむ。
猫眼レンズとは何か? 藤井博士曰く、
どんな闇夜でも写真の撮れるレンズ、電灯の光がなくても、マグネシウムを焚かなくても、月の光や星の光がなくても、完全に撮影の出来るレンズ(P317)
とのこと。
デジカメで写真をちょこちょこ撮っている者から言わせてもらえば、もしもこんなレンズがあったならば、夜景などの撮影が捗るでしょうなあ。夜景モードでフラッシュを焚いても、場合によってはうまく撮れないことがありますからね。
でも、もし仮に猫眼レンズがあったとしても、値段が高くて手が届かないかもしれません。
あらすじ…欧米商事会社に勤務する相良百代は、人一倍注意深くて好奇心が強かった。ある日、百代は兄の申吾に一枚の紙片を見せる。
少女雑誌(「少女倶楽部」)に掲載された作品なので、少女が主人公です(相良百代は16歳)。
とはいえ、マタ・ハリや川島芳子などとは違ってこちらはズブの素人、ぶっちゃけただのOLです。
そんな彼女に危険な仕事をやらせようとする兄・相良申吾の判断は不適切だったと指摘しておかねばなりますまい。
あらすじ…金沢家の小間使い・ジュリやが衆人環視の中、奇術の箱から消え失せてしまった。
本作品が収録されている本のタイトル『スパイ小説』から見て察しが付くと思いますが、これはスパイ絡みの事件です。それではなぜスパイが絡むのかというと、電気学者の金沢正三博士の研究内容が機密に関わるものだからです。
でも、機密を盗み出すのに、わざわざあんな目立つところで大がかりな仕掛けを使いますかねえ。
あらすじ…日本とアメリカがついに開戦した。少年間諜X13号こと大和八郎はアメリカ軍との壮絶な戦いに身を投じる。
本作で大和八郎が受けた任務をリストアップしてみると、以下の通り。
(1)横浜へ秘密指令書を届けに行く。
(2)特務艦「雷(いかづち)」の艦長となって上海へ向かう。
(3)太倉付近にあるアメリカ軍の秘密基地を爆破する。
(4)潜航艦「小日本号」の艦長となってアメリカ軍と戦う。
(5)部隊を率いてフィリピン上陸作戦に参加。
(6)フィリピン革命党と合流してマニラ攻略戦に参加。
(7)戦闘機に乗ってアメリカ軍の飛行船と戦闘。
(8)再び「小日本号」に乗ってアメリカ東洋艦隊と戦闘。
明らかに間諜(スパイ)の仕事ではないものが入っているんですがそれは一体…。
この点については巻末の「編者解説」でも言及しており、このように分析しています。
これはスパイが、そのクールなイメージとは裏腹に、あくまで裏方で汚い謀略に従事するという認識があり、地味な諜報戦だけでは少年読者を満足させられない、という計算もあったのだろう。(P360)
だからってさすがに少年艦長はないだろ…近代軍隊の常識的に考えて。
あらすじ…貴船伯爵夫人の胸の切開手術が行われることになるが、婦人は麻酔の使用を拒否する。麻酔を使うと、うわ言で大事な秘密を口にしてしまうからだという。高峰医師は麻酔なしで執刀する。
麻酔を使ったら秘密をしゃべってしまうというのならば、まずは伯爵や画師などの見物人をシャットアウトしましょうよ。又、医師や看護婦には、職務上知り得た患者のプライバシーを秘匿する義務(守秘義務)があるから、そこは信頼していただくとして…。
とまあ、これじゃあ泉鏡花の世界は台無しか。
【参考文献】
泉鏡花『外科室・海城発電 他五篇』岩波書店
太田記念美術館で開催されている「江戸妖怪大図鑑」に行ってきました。私が見たのは「第1部 化け物」(7/1-7/27)です。
面白い構図の作品だなと思ったものが月岡芳年の作だと知ってああなるほどと思ったりと、色々と楽しめました。
フィッツジェラルドがニューヨークについて書いたエッセイ。題名の「マイ・ロスト・シティー(私の失われた街)」はニューヨークを指します。
1929年の大恐慌以前のニューヨークの描写は、『華麗なるギャツビー』の世界なんだなと考えると、「マイ・ロスト・シティー」は『華麗なるギャツビー』のついでに読むべき作品じゃないかと思えてきます。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
あらすじ…看護婦はアルコール中毒患者の看護に手を焼き、もうアル中は御免だわと思い帰宅する。だが、翌日、彼女は自ら志願し…。
アル中の男(漫画家)はホテル暮らしをしていることから、経済的に裕福であることがうかがえます。
一方、看護婦は窓ガラスの割れたバスに乗って通勤しており、こちらは貧しい生活を送っていることがわかります。
富める者にも貧しき者にも、平等に訪れるのは「死」なり、とね。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
あらすじ…ドナルドは飛行機の乗り継ぎの三時間を利用して、20年前の初恋(?)の相手ナンシーに会いに行く。
原題は「Three Hours Between Planes」で、飛行機の乗り継ぎでできた三時間を指します。
しかるに邦題は「失われた三時間」であり、ここには原題にない含蓄があります。何が失われたのかに思いを馳せてみるとホロ苦い感じがします。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
あらすじ…かつて羽振りのよかった男が没落し、病気の妻を抱えて、リストラと生活のダウンサイジングに取り組む。
孔雀とはこの場合、主人公のジェイソン・デイヴィスを指します。娘のジョーを指すのかとも思いましたが、あの派手は羽を持っているのはオスの方だったはずだから、やはりジェイソンのことか。
それにしても救いがない話ですな。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
あらすじ…アメリカ南部(ジョージア州)に住む少女サリー・キャロルは、アメリカ北部に住む青年ハリー・ベラミーからの求婚を受け入れ、彼に従って北部へ行くが…。
サリーとハリーのデートのくだりで南軍兵士の墓が登場します。
そんなものがわざわざ出てくるということは、アメリカ南北の対立感情が残っており、ひいては二人の関係の暗雲を暗示しているのだと見えなくもない。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
あらすじ…小説家のジェフリイ・カーテンと女優のロクサンヌ・ミルバンクが結婚し、一年ものホテル暮らしの後に田舎の屋敷に移り住む。とそこへ、ジェフリイの親友ハリー・クロムウェルが訪ねてくる。
邦題は「残り火」ですが、原題は「Lees Of Happiness」で、訳すと「幸福の残りかす」といったところでしょうか。
ところで、ロクサンヌが作ったビスケットが失敗作だった件について。私も料理で失敗してしまうことがあるから、その時の気まずさ、気恥ずかしさをついつい思い出してしまいました。
それにしても、そのビスケットが後々あんなことになろうとは…。本作随一の小道具ですな。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
フィッツジェラルドの文庫本『マイ・ロスト・シティー』の冒頭に収録されているのは、訳者(村上春樹)のエッセイ兼解説です。
訳者が並の訳者ならば、せいぜい「あとがき」で数ページが関の山でしょうが、村上春樹くらいの「大物」となると、ちょっとした短篇くらいの紙幅(P7-34)が与えられるのでしょう。
さて、村上春樹の言う「フィッツジェラルド体験」とは何か? 曰く、「読み終えて何カ月も何年もたってから突然、まるで後髪を掴むように読者を引き戻していく」(P10)というものらしい。
らしい、としたのは、私自身はまだフィッツジェラルド作品に触れて日が浅いせいか知らないが、ともかくもそういった体験はやって来ていないからです。
来るなら来てみやがれ。
【参考文献】
フィッツジェラルド『マイ・ロスト・シティー』中央公論社
別章あらすじ…新入社員の鳴海は西川チーフの下で仕事をしていた。そんなある日、鳴海は舞坂町に住む友人で元恋人の智希と再会するのだが…。
文庫版特別書下ろしの別章で、ようやく戦争の理由が西川チーフの口を通して説明されます。曰く、「戦争による地域振興」(P258)とのこと。
「先日、お話しましたよね。この複雑化した社会では、物事はすべて多義的に解釈されるべきであると。戦争とは破壊的な行為ですが、有史以来、我々の文明が戦争によって大きく進歩を遂げてきたこともまた周知の事実です。自治体レベルの戦争でも然り。戦争とは一面から見れば非生産的で住民にとって益する所など何も無いと感じるかもしれませんが、別の一面から見れば、市町村合併による行財政効率化の促進、地場中小企業の振興、住民の帰属意識の強化など、効果は様々です。あるシンクタンクの調査によれば、長いスパンで見れば、戦争事業の投資効果は2・5倍とか」(P258)
ちょっと長くなりますが反論しておきます。
そもそも戦争というものは何も生産せずにただ消費するだけです。純粋に経済の視点から考えるならば、戦争ではなくて、もっと別の生産性の高い事業をやった方がいいってことですな。
又、いくら国から補助金が出るからといっても(そもそも現実では国はそんなことに補助金を出したりはしないが)、戦費負担は一つの町がカバーできる額に収まるとは思えません。戦死者補償金だけでもトータルでいくらになることやら…。
それから、厭戦気分や敵対地域の住民に対する怨恨といった負の感情も無視できますまい。誰も彼も西川チーフのような割り切った考え方をしているわけじゃない。
【参考文献】
三崎亜紀『となり町戦争』集英社
【目次】
・となり町戦争(1)
・となり町戦争(2)
・となり町戦争(3)
・となり町戦争(4)
・となり町戦争(5)
・となり町戦争(6)
・となり町戦争(7)
第3章あらすじ…香西さんと一緒にとなり町のアパートに住むことになった。
P73の書類を見ると、香西さんの下の名前が瑞希であることがわかります。よって自今以後、彼女を香西瑞希と表記します。
さて、第3章では戦争が佳境に入っているらしく、となり町戦争係がとなり町戦争推進室へと格上げされています。又、北原修路と香西瑞希はとなり町のアパートに同居して偵察業務に従事することになります。
ちょっと待てよ。若い男女が一つ屋根の下で生活を共にするということは…。しかも二人は敵地での偵察という危険な任務に就いているから吊り橋効果だって働いているでしょう。
…おっと、ここから先は読んでみてからのお楽しみとさせていただきましょうか。
【参考文献】
三崎亜紀『となり町戦争』集英社
【目次】
・となり町戦争(1)
・となり町戦争(2)
・となり町戦争(3)
・となり町戦争(4)
・となり町戦争(5)
・となり町戦争(6)
・となり町戦争(7)
第2章あらすじ…ある日、舞坂町の役場から呼び出しを受け、となり町への偵察業務を命じられる。
P19の主人公宛の書類に宛名が記されており、ここで初めて主人公の名前が北原修路だとわかります。以後、主人公を北原修路と表記することにします。
北原は車で通勤する際にとなり町を通過するから、そのついでに偵察業務をやってもらおうという判断なのでしょうが、それにしてもこいつはズブの素人だぞ。特にこれといった訓練も受けさせないでそんな業務に就かせちゃっていいのか?
【参考文献】
三崎亜紀『となり町戦争』集英社
【目次】
・となり町戦争(1)
・となり町戦争(2)
・となり町戦争(3)
・となり町戦争(4)
・となり町戦争(5)
・となり町戦争(6)
・となり町戦争(7)
第1章あらすじ…ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。(裏表紙の紹介文より引用)
『となり町戦争』は長編小説であり、レビューすると長くなりそうな予感がするので、章別に分けて取り上げます。尚、私が読んだ文庫本には「文庫版特別書き下ろし」として別章が追加されており、こちらも一つの章として扱います。
さて、主人公の男性は「広報まいさか」によってとなり町との戦争を知るわけですが、第1章の時点で主人公は戦争の情報をこの「広報まいさか」からしか得ていません。つまり、情報のクロスチェックをしていないのです(一応、ラジオでニュースを聴くぐらいのことはしていますが、そこでは戦争は報じていませんでした。もちろんこれではクロスチェックにならない)。
新聞、テレビ、インターネット、友人知人のクチコミ等、情報の入手ルートは他にも色々あるんですがねえ。
【参考文献】
三崎亜紀『となり町戦争』集英社
【目次】
・となり町戦争(1)
・となり町戦争(2)
・となり町戦争(3)
・となり町戦争(4)
・となり町戦争(5)
・となり町戦争(6)
・となり町戦争(7)
表紙を飾るのはマスコットキャラのトラのもん。そういえば1Fのロビーにこいつの等身大フィギュアが展示されていましたっけ。
それはさておき、この中に掲載されている飲食店の料理の写真をチェックしてみると…どれもこれもシャレオツなものばかりですな。又、飲食店には平均予算も載っているのですが、こちらもチェックしてみるとやはりというか何というか…。いや、こういう場所なんだからこのくらい高くても仕方ないか。
もっと安いところを望むのならば、新橋の方へでも行けばいい。
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