カミュ「客」
あらすじ…小学校の教師ダリュのところへ、老憲兵のバルデュッシがアラビア人の男を連れてやってくる。彼は従弟を殺したのだという。バルデュッシはダリュにこのアラビア人をタンギーの役所へ送り届けるよう命じるが、ダリュは拒否する。しかしそれでもバルデュッシは彼を置いて帰ってしまう。
なんで小学校の教師に殺人犯の護送をやらせるんだと思ったら、人がいない。バルデュッシ曰く、「エル・アムールに仲間は一ダースしかいない」(P247)、ついでに言えばその小学校にはダリュしかいません。
過疎ってレベルじゃねーぞ。
【参考文献】
カミュ『転落・追放と王国』新潮社
« カミュ「唖者」 | トップページ | カミュ「ヨナ」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 樋口一葉「この子」(2023.05.16)
- 樋口一葉「わかれ道」(2023.05.15)
- 樋口一葉「うつせみ」(2023.05.14)
- 樋口一葉「ゆく雲」(2023.05.13)
- 樋口一葉「大つごもり」(2023.05.12)
コメント