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カミュ「生い出ずる石」

あらすじ…ヨーロッパ人の技師ダラストはブラジルの森林地帯へとやってきて、そこで原住民の男(コック)と出会う。彼は自らの信仰のために重い石を運ぶのだという。

 ダラストがコックに連れられて、とある大きな家へ行くのですが、そこで行われる宗教的な儀式の描写を読んでいて、映画「黒いオルフェ」にも似たようなシーンがあったのを思い出しました。そういえばどっちも舞台はブラジルでしたな。

 ところで、物語の途中でダラストはコックの代わりに石を運ぶのですが、そのくだりを読んでいて「イエスがゴルゴダの丘へと引き立てられてゆく時に彼の代わりに十字架を運んだ者がいたな」と思い出しました。
 聖書(新旧共同訳)から該当箇所を引用します。

 人々はイエスを引いて行く途中、田舎から出て来たシモンというキレネ人を捕まえて、十字架を背負わせ、イエスの後ろから運ばせた。(「ルカ福音書」第二十三章第二十六節)

 さて、私は本作を読んで二つのことを思い出しましたが、これらを深く掘り下げる気はありません。深入りするにはその方面の宗教の知識が今よりも遥かに必要になってくると感じるからです。

【参考文献】
カミュ『転落・追放と王国』新潮社

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