津原泰水「籠中花」
あらすじ…主鵺島にリゾートホテルを開業しようとしている女社長・白鳥飛鳥は小説家の伯爵を島に招待し、猿渡はそれについて行く。その島にはくれなゐ伝説と巨大な榕樹(がじゅまる)と、陸寄居蟲(おかやどかり)の大群があった。
まずは人物関係図をご覧下さい。…と言っても、大して複雑ではないので別に作らなくてもよかったような気がします。
ところで、タイトル「籠中花」の籠は榕樹を指し、花は伝説のヒロイン「くれなゐ」と白鳥飛鳥を指すものと思われます。美女のくれなゐはともかく、白鳥飛鳥が花とはいかがなものかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、あれでも花のうちです。そういうことにしておきましょう。
【参考文献】
津原泰水『ピカルディの薔薇』筑摩書房
【関連記事】
津原泰水(目次)
« 津原泰水「夕化粧」 | トップページ | 津原泰水「フルーツ白玉」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- マーク・トウェイン「名探偵誕生」(2023.09.07)
- W・ハイデンフェルト「<引立て役倶楽部>の不快な事件」(2023.09.06)
- アンソニイ・バウチャー「テルト最大の偉人」(2023.09.05)
- オーガスト・ダーレス「怯える准男爵」(2023.09.04)
- アガサ・クリスティー「消えた貴婦人」(2023.09.03)
コメント