星新一「夢の男」
あらすじ…経営者のエヌ氏は毎晩同じ悪夢に悩まされていた。無表情な男が自分を荒涼とした野原へ引き回すのだという。
エヌ氏は病院へ行っても問題を解決できず、
「世の中には金で解決できぬことはないはずだ」(P38)
と言い捨てています。
いやいや、ちょっと待て。金で解決できないことなんて世の中にはいくらでもありますよ。例えば不老不死や永久機関などです。
【参考文献】
星新一『ボンボンと悪夢』新潮社
« 星新一「夜の道で」 | トップページ | 星新一「不運」 »
「書評(小説)」カテゴリの記事
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(6)ボズワースの戦い(2024.06.06)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(5)第二の求婚(2024.06.05)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(4)処刑と暗殺(2024.06.04)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(3)アン・ネヴィルへの求婚(2024.06.03)
- 福田恒存訳『リチャード三世』新潮社(2)クラレンス公ジョージ(2024.06.02)
コメント