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カミュ「背教者」

あらすじ…原住民に舌を切り取られた元宣教師が、自分の代わりにやって来る新任の宣教師を砂漠で待ち受ける。

 タイトルの「背教者」とは主人公の元宣教師を指します。当初彼はキリスト教を布教しにやってきたのに今では現地の物神に仕えていることから「背教者」という次第。
 さて、本作はこの背教者の独白で物語が進むのですが、読んでみると彼は明らかに正気を失っていることがわかります。
 拷問によって正気を失ったのだとも考えられますが、彼は原住民に捕えられる前に、その危険な地で布教しようとして「会計係の金庫を盗み、法衣を脱ぎすててから、アトラス山塊と高原地帯と砂漠とを渡った」(P199)とあります。とすると、彼は既に狂信者だったようです。

【参考文献】
カミュ『転落・追放と王国』新潮社

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