津原泰水「甘い風」
あらすじ…小説家の猿渡は古道具屋の南國堂に入り浸っていた。そんなある日、南國堂は猿渡に、ウクレレにまつわる不思議な話をする。
南國堂の話を聞いた後に猿渡が見た悪夢は、イザナキが黄泉国を訪れて蛆のわいたイザナミを見たくだりをモデルにしているような気がします。
だとすれば、あそこは冥界であると(少なくとも猿渡の潜在意識は)告げているわけですな。
【参考文献】
津原泰水『ピカルディの薔薇』筑摩書房
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