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吉田健一「百鬼の会」

あらすじ…終戦からまだ間もない頃。スミス君と一緒にフラリと入った麹町のバーで不思議な体験をする。

 このスミス君というのはどこの国の人かというと、作中では明らかにされていません。

スミス君の国がどこなのか、英国だろうと見当を付けているのだが、案外、アメリカかもしれない。(P430)

 ちなみにスミス君の職業は「文化役人」(P429)だそうです。何だそれ。
 …スミス君にはスパイの匂いがしますな。もしも彼がスパイだとすると、作者はこのスパイの協力者(情報提供者)で、作者は意図的に彼についての情報をボカして書いているんじゃないか…という憶測ができないこともない。

【参考文献】
東雅夫編『日本幻想文学大全 幻視の系譜』筑摩書房

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