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夢野久作「卵」

あらすじ…夜、幽体離脱して隣家の露子さんと逢瀬を重ねていた三太郎君は、露子がどこかへ転居した後、逢引していた場所で大きな卵を見つける。それは露子からの贈り物だった。

 露子は人間ではなく、化生の者であろうと私の直感が告げています。もしそうならば、これは現代の異類婚姻譚ということになります。
 尚、日本の異類婚姻譚は猿聟入にせよ何にせよ、結局は破局してしまうのですが、こちらの話も破局を迎えています。まあ、この話でハッピーエンドは想像が着かないので、当然のような気がしないでもない。

【参考文献】
彩図社文芸部編纂『文豪たちが書いた怖い名作短編集』彩図社

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